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「成長」と「関係性」を考える・の③

今日は前回の続き。まとめの後半です。

☆支援者との出会い

映画のスターウォーズ・シリーズではメンターかつコーチという人の姿が良く描かれています。この作品で描かれる人々の関わり方には、すごく学ぶ所が多いわけです。これは、スターウォーズに限らず、鬼滅の刃やワンピースを始めとする多くの物語に共通している部分です。

実際、企業さんとお話をするとよく「うちもメンター(先輩)をつけています」というお話を聞く機会があります。

けれど、多くの場合で「正解を教える上司、先輩」をメンターと定義し、呼んでいる事が多いのです。こうしたティーチャーがメンターになってしまうと、正解ありき、答えを待つ部下が増えてしまい、主体性が失われ、会社や組織全体の生産性も下がっていきます。

なので「うちの社員は主体性がなくって・」のお話を頂いた場合の多くは、この【支援者】の定義をきちんと決めていく所から始めることになります。

主体性を育むための【人 who】と【仕事 what】と【環境 where】に出会えれば、社員は会社の中で主体性を育めます。すると、自らの役割により強くGRIT(やり抜く)しようとしますし、チームや部署、会社への愛着も向上し、離職率も下がっていく事になります。

☆「魚ではなく釣り方を与える

この言葉通り、人を成長させる支援者とは、魚(正解)ではなく釣り方(主体的な取り組み)を教える人の事です。

私達の成長により必要な出会いとは「指導者(Teacher)」ではなく「支援者(Coach)」の姿勢、態度を持つ誰か・ということが鍵になります。

自分は出来ていると自己評価している人も多いのですが、こんなシーンであなたはどんな反応をするでしょうか?

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コーチ全員がどうかはわからないのですが、僕とかは率直に

「なにこれ! めっちゃ面白い!!」

と感じて、関わっていくと思います。彼女の表現の先にある体験をもっと知って、その状況を共有できるようになったらと思うだけでワクワクします。

ところが、子供達(あるいは部下)がこうした表現をした時に

「わかるように伝えて」

とか

「日本語ちゃんと使えよ」

とか突き返したり、ダメ出しをする大人、上司。
そんな人はむしろ多数派なのです。すると、子供達(あるいは部下)は、話したり、表現したりする事そのものをやめてしまいます。

そう。子供達(あるいは部下)の主体性を奪っているのは、こうした態度や行動を取った側に課題があるのです。

事件の当事者が、被害者である子供や部下が主体性を持たない事を責めていては解決できるわけがありません。わかるような言葉を一緒に探索していくことが上位者、大人の責務であり、役割ではないのでしょうか?

☆率先躬行! 可能な限り上がまず自分から始める

新規事業や新しい技術の提案にも「おれがわからなければダメだ」と言う上司、上役が同じ落とし穴にはまっています。その一言がイノベーションの芽を摘み取っていて、会社やチームの未来選択を狭めてしまっているのです。

時代に合わせて情報をアップデートしなかった上司、上役としての責務はどこにいってしまったのでしょうか?

ピョートルさんは「学び続けないものにチャンスはない」とはっきり語っていますし、ここまでたびたび触れてきたGRITのモデルとしても、自ら学び変化し続ける姿は年齢に関係なく、これからの時代の当たり前となっていくことでしょう。

☆「やってみなはれ!」

松下幸之助翁の名言がやはり輝きます。

敗戦後の日本を再生した1960年代頃の経営者にはこうした見識を伺えることが度々ですし、その時代には多くのイノベーションが生み出されていました。

今日も長くなりましたが、ここまで書いてきて感じる事は

「共に失敗する勇気」

です。

失敗を回避させることではなく、失敗を見守り、その失敗を学びへと昇華させて行ける関わり。そこに関係性の真価が見え隠れしているように思うのです。

その為には「失敗って何だろう?」と自分で考え、定義していくことも必要になりそうですね。そんな話もまた出来ていくといいかなと思います。

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