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特別コラム⑥「2年前のあの日から、僕らは。」


(本コラムは、2013年3月11日当日に書かれたものです)

2013年3月11日。震災から丸2年。移住して1年弱。
今、少しずつだけど形として、確かなものが出来始めている。
そして分からなかったこの町の根本的な問題も、
少しずつ掴み始めていると思う。


2100年には日本の人口は5000万人を切る。
そして2025年には平均年齢は50歳を超える。
出生率は低下を続ける。
僕らが生きるこれからの社会、
間違いなく消えていく町がある。

今までと同じように、外部から若者を呼び込めば良いわけじゃない。
都会向けの産業を創れば言い訳じゃない。
経済を発展させればいいわけじゃない。
だって、日本の人口がそもそも今の半分以下になるんだから。

もう一回。
地域活性化や復興と声だかに叫ばれているが、
間違いなく消えていく町がある。

しかし、それは反対に、
「必ず残っていく町もある。」ということ。
そしてそこには明確な条件があるはず。
僕たちは、その答えを探している。

「消えゆく町と残る町。
僕らはその条件を探している。
そして探しながら創っている。」

そんな活動をしているように思う。

「その答えは?」

そんなものは存在しない。
だって今創っているのだから。
「結果を出してからいえ!」
「口ばっかり達者で。」
「もっと力をつけてからやれ。」

周りからそう言われても、僕らはへこたれない。
だって、結果がでてから言ってたら遅いから。
自分が今出来ない事をできるようになって、
力をつけてからじゃ遅いから。

僕らは言いながら、行いながら、答えを創っていく。


そして語弊を恐れずに言うと、
僕は今幸せな環境にいると思う。
自分の好きな場所で、好きな人と、好きな事をして、
「広田のために」「日本の為に」と
今出来る等身大のことを着実に行っている。
喜びを、売上が伸びた事だけに感じる事無く、
町の人の変化、僕らの成長に素直に喜び、
それを原動力に進む事が出来ている。
ワクワク感に正直に、誰の何の為にを見失わずに。
そして温かな繋がりの中で、多くの気持ちある大人達の力を借りて、
同年代の力を借りて、一つずつ、一歩ずつ進めている。


震災から3年目を迎える今年。
加速して僕らは進んでいく。

東日本大震災で被災された方々に寄り添いながら。
これから起こる悲しみ、喜びを共に分かち合いながら。

日本の未来を地方から。
この地で、僕らは日本の今後の社会を模索する。
そして一人一人の生き方、在り方を僕らは模索し、提示する。
これからの時代に必要なことを、
僕らは積極的に発信する。

2011年3月11日から丸2年。
多くの方が犠牲になられました。
ご冥福をお祈り致します。

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