上司の仕事は部下を鍛え直すではなく、良さを引き出すこと
私が入社したての頃は体育会系人間がもてはやされていた時期で、自分もご多分にもれず、指導を受けていた。
上司は部下に対し、「お前を鍛え直す」といい、体育会系の喜びそうなノリを強要していた。
さすがに今ではこういう人もいなくなったが、部下の指導ということで、自分好みの部下人物像を押し付けようとする人はいる。自分はこうだったと説教が始まる。
自分の価値観を押し付けようというのは、この多様性が求められる中で、時代錯誤も甚だしい。元気でパワーで押し切るタイプもいいが、物静かだが、鋭い洞察力を持った人間も必要なのだ。他にも色々な人物がいていい。
色々な人物がいるからこそ、組織に活気が生まれる。
上司の仕事は部下を変えることではない。部下の良さを見つけて、それを引き出すことだ。