Contralesional Lateropulsion(CL)

和訳 反対の 側方突進


CLは大脳半球損傷後に観察される麻痺側へ傾斜する現象。

脳幹や小脳損傷後に観察されるLateropulsion とは区別される。


CLは非麻痺側上下肢を用いて積極的に麻痺側押す行為や他動的な姿勢の矯正に対する抵抗は観察されないのが特徴的。


プッシャー評価ではSCPがよく用いられるが、

プッシャー現象の判定にはABCの各下位項目>0とする基準が一般的であるが、

AとB、AのみなどのようにABCの下位項目すべてに該当せず、かつSCP合計が0.5以上の場合、CLと判定される。

例えば、座位で麻痺側への軽度傾斜(0.25点)、立位で麻痺側傾斜+傾倒(1点)を認め、非麻痺側上下肢の伸展・外転や姿勢の他動的修正に対する抵抗が観察されない場合は、合計が1.25点となり、CLと判定される。

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脳卒中後の垂直性障害と理学療法 深田和浩 他 理学療法ー臨床・研究・教育 2021

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