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運動開始困難の場合の対策

運動開始困難の場合の対策


麻痺側の随意性は保たれているものの、運動がうまく遂行されず、特に開始困難となる症例は多く見られる。


①起き上がり時に麻痺側下肢をベッドから降ろせない

言語指示では運動困難なことが多い。足を降ろしてと言ってもうまく遂行困難。

セラピストの手を提示して、「ここに足を当ててください」と口頭指示することで、随意運動が出現することがある。

②端坐位で股関節屈曲や膝伸展随意運動が起きない

患者を目の前に目標物となる台やボールを提示して、その目標物まで運動を起こすように口頭指示する


③歩行時になかなか歩き始めることができない

ステッピング反応をきっかけに歩き出させる。免荷式リフトも有効。


④歩行中に麻痺側遊脚できず、停滞してしまう

いち、に、いち、にと声掛けとする。

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参考文献 外的刺激を用いた理学療法介入が有効であった随意運動機能と歩行能力に乖離がみられた前頭葉内側損傷の1例 渡邊 真 他 理学療法学 第47巻第3号 

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