日本脳炎で生じる麻痺

日本脳炎で生じる麻痺


ウイルス性脳炎とは、ウイルスにより脳が障害されることにより生じる様々な症状を含む病態のこと。

わが国では予防接種の効果により日本脳炎をみることは稀になった。


脳炎とは、、、

感染などを原因とする脳実質の急性炎症性疾患を急性脳炎と呼ぶがその大半はウイルスが関与する。

中でもウイルスの脳への直接感染により、急性の経過をたどるものはウイルス性脳炎と呼ばれる。

日本脳炎はここに含まれる。

日本脳炎


コガタアカイエカにより媒介される日本脳炎ウイルスにより生じる感染症で、夏に流行する。

ワクチンの普及により現在では年間数例をみる程度になった。


発症した時点で、既に脳内にウイルスが達し、脳細胞が破壊されているため、治療が難しい。そのため予防が最も大切な疾患であり、蚊の対策や予防接種が重要となる。

症状

数日間の発熱、頭痛、嘔吐などの症状の後、髄膜刺激症状(項部硬直)や意識障害、けいれんなどが現れる。人によっては神経症状が先に現れることがある。


発病した際の致命率は高く、約25%が死亡する。

特に幼児や高齢者での死亡率が高い。

生存しても約30~50%の後遺症が残る。

後遺症は障害された神経の部位により麻痺、知能低下、性格異常などさまざまである。

病気がみえる 免疫・膠原病・感染症

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