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プッシングを改善させるには座面を傾斜させろ

脳卒中片麻痺患者では、対角平面上での座位姿勢制御能力が基本動作やバランスと関連があるとされている。


対角平面は、対象者の斜め45度前方または斜め45度後方の面と定義されている。

移乗動作や横いざり時などは非麻痺側下肢への重心移動時に非麻痺側前方方向への体幹の傾斜能力が要求される。



麻痺側後方へ10°傾斜した座面上から非麻痺側前方への座位重心移動課題を実施し、バランスや身体の重力感覚が改善されることが示唆されている。

本研究では後方と麻痺側に垂直のボードを設置し、足底非接地座位となり、非麻痺側かつ前方1m離れた位置に提示した垂直指標を注視しながら、非麻痺側前方へ3秒かけて能動的に身体を傾斜させ、その後3秒かけて元の位置に戻る課題を実施している。


ちょっと特別な装置が必要ですね、、


傾斜座面上での非麻痺側前方への座位移動課題により座位姿勢と姿勢変換時のPushingの改善を認めた左片麻痺の1例 深田 和浩 他 理学療法ー臨床・研究・教育 2021

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