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中心性脊髄損傷

頸部が急に後ろに反り返ることにより、頸髄の中心部が損傷を受けて発症する。

交通事故等では、追突事故などで頸髄が不自然な形で過伸展して損傷を受けることが多い。



頸髄には、上下肢を支配する神経線維が集中している。

上肢の神経線維は頸髄の中心寄りに、下肢の神経線維は外側よ寄りにあるので、中心部が損傷を受けると、主に上肢の症状が出現する。


頸髄の中でも、辺縁部は周辺のたくさんの血管から栄養を受けるので、栄養補給がしやすいが、中心部は中心動脈から派生する毛細血管から栄養を受けるので、豊富な栄養供給を受けにくい。

つまり、頸髄の中心部は損傷を受けやすいうえ、回復しにくい部位と言える。


障害レベルでの温痛覚低下(宙づり型温痛覚障害)がみられる事が多い。

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病気がみえる より

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