【フリーランス】仕事における3タイプ「0→1」「1→10」「10→10」のスキルの違いについて思うこと
ビジネスの世界というかフリーランス界隈では0→1にできる人がすごいとされがちで、確かに誰も見向きもしないときに海のものとも山のものともわからないものを、ただただ自分の嗅覚を信じて飛び込んでいくことはそうそう誰にでもできるものではない。
前職を含めるとフリーランスとして働いて約20年。周りを見ると0→1タイプの人はもちろんいるのだけれど、フリーランスが0→1タイプしかいないかというとそうでもなくて、0→1タイプもいれば1→10タイプや10→10タイプもいる。
この3タイプの違いは何か?
それぞれのイメージを火おこしのステップに当てはめてみました。
何もないところから火を起こす0→1タイプ
0→1タイプは、なにもないところから火を起こすときのイメージ。
火がつくかどうかもわからない。多くの人があきらめたり、そもそもやろうともしないことを、「火をつけなければ」という自分の信念だけでひたすら進んでいくタイプ。物事を生み出すのが得意。
ついた火をとにかく大きくする1→10タイプ
1→10タイプは、ついた火をみて「せっかくついた火を使えるようにしなきゃ!」と火の勢いをつけることに力をそそぐイメージ。物事を形にするのが得意。
大きくなった火が弱まらないようにする10→10タイプ
10→10タイプは、燃え続けている火が消えないように気を配るイメージ。物事を管理するのが得意。
0→1タイプがすごいと思われる理由
0→1タイプとそれ以外の決定的な違いは、その能力を発揮するのに環境を選ばないところ。もともと何もないところから1を生み出す能力なのだから、環境や条件には左右されないのが強みだ。
いっぽうの1→10タイプと10→10タイプ。こちらはそれぞれスタートするにあたりその環境がないと能力を発揮できない。たとえば、10→10タイプの人が能力を発揮するには0→1タイプの人と1→10タイプの人がいないと10ができない。このタイプが能力を発揮するには条件が必要なのだ。
ないがしろにされがちな10→10タイプ
条件が必要な1→10タイプと10→10タイプ、特に10→10タイプはその能力がなかなか評価されにくい。なぜか?
成果が分かりにくい。ビフォーとアフターが同じ、現状維持だからだ。
でも考えてみてほしい。現状維持はおなじ「状態」を保つことをいうのであって、おなじ「こと」をすることではない。40代以降の人ならわかってくれると思うけど、若いときと同じ体重体型を保つためには若いときと同じことやっててもダメでしょ?
10→10タイプは同じことをやり続ける能力ではなく、同じ状態をキープするためにあれこれいろんなことをやりつづける能力の持ち主なのだ。
どの人がいなくても火はすぐ消える
結局、どれも大事ですよ、という話。
火を起こしても大きくできなければすぐ消えるし、大きくなったからといってほったらかしてもいいかというとそれも違う。どのステップでも必要なことがあり、どれが欠けても火はつかないしついたとしてもすぐ消える。
仕事も一緒。仕事は思い付きだけでは稼げない。
特許が取れるようなアイデアを思いついても(0→1)、そのひらめきを実用化できるレベルまで持っていく(1→10)ことができなければただの思いつきで終わってしまうし、使えるレベルまでいっても製品化され一般の人が利用できる形(10→10)にならなければ、それはビジネスではなく趣味の延長に過ぎないのだ。
起業をするにあたりどんな能力があるといいのか?と考えると、もしかして「できないことはできる人に任そう」ができる人が最強なのかもしれない。
(自分にはできない……)
余談。
私自身の仕事上のモットー?ポリシー?は『目指せ現状維持』。
今回の3タイプでいうと私は1→10タイプ。0→1ができるほどのパワーはないし、10→10も得意ではない。だからこそ現状維持が大事だと思ってる。
ところが、世の中では3タイプの分け方で多いのは『0→1・1→10・10→100』だ。個人的には現状維持が入ってないのがどうしても腑に落ちない。なんで『維持』はないがしろにされるんだろう・・・
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