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ドメインエキスパートから見た背中を預け合うプロダクト開発

この記事は「LayerXアドベントカレンダー2023春」の2日目の記事です。
今回は、LayerXが大事にしている行動指針である「Trustful Team」をテーマにお送りします。
1日前はLayerX代表 福島さんの記事「情報の透明性はなぜ大事なのか ー情報の秘匿は善意から始まるー」でした。
明日は、人事・広報責任者の石黒さんの予定です!

こんにちは!LayerXの成田(@shunnr3)です。
社内ではnat(ナット)と呼ばれています。

最近、生後数ヶ月の子どもが私の顔を見るとにっこり笑って「あ〜あ〜」と大きな声を出すので、「絶対オレのこと好きだろ」と思って悦に入ってます。

はじめに

LayerXは稟議・購買申請から請求書支払、法人カード決済、経費精算といった企業の費用・支出管理に関する一連の業務をシームレスに効率化するSaaSである、バクラクシリーズを提供しています。

私は約10年の経理実務経験を生かし、バクラクシリーズの提供におけるドメインエキスパートの役割(プロダクトの開発・提供において専門領域の業務知識を反映する役割)を担っています。

昨日3月1日、ちょうどLayerXの入社から1年が経ちました。
入社からこれまで、その時々で担当業務が目まぐるしく変わってきましたが、昨年の秋頃からは、バクラクシリーズのプロダクトの1つである「バクラクビジネスカード」の新機能群の開発に深く関わっています。

法人カードで決済した”後”に当たるカード利用報告・証憑提出(ワークフロー機能)と
経理処理をバクラクにするプロダクトの開発を現在進めています。

このnoteではエンジニアではないドメインエキスパートから見たLayerXの背中を預け合う開発の様子をお伝えします。

「背中を預け合う開発」はLayerXのミッションであるTrustful Teamを体現した開発文化を表現したものです。

LayerXでは「Trustful Team」という行動指針があり、一言でいうと「背中を預け合う」形で開発しております。DXチームではフロント、サーバー、インフラとフルスタックに扱えるメンバーが、機能単位で一気通貫で開発しており、それが速さの源となっています。チームでわいわいしながらも、それぞれがプロ意識をもって開発するスタイルです。

2021-04-02 LayerXエンジニアブログ「LayerX インボイスの紹介と開発風景
LayerX 5つの行動指針の1つ、”Trustful Team”

プロダクト開発チーム

今回のバクラクビジネスカードの新機能群の開発では、以下の少数メンバーで密なコミュニケーションを取りながら開発を進めてきました。

numashiさん(PM・ワークフロー機能仕様検討)
常に「お客様を主語に」という姿勢が全く揺るがない、素晴らしいPMです。

CPO mosaさん(ワークフロー機能)
”切り込み隊長”として、異常に速い開発でバクラクの新規プロダクトを立ち上げ続けています。

toshiさん(ワークフロー機能)
複数プロダクトを並行して爆速開発されることもあるため、「toshiさんは何人いるんだ」と社内がざわつきます。

yoshikiさん(経理機能)
現在イネーブルメントチームにいますが、このチームも兼務していただいています。バクラクシリーズ各プロダクトの経理機能開発を続けてこられたエキスパートです。

cherryさん(経理機能)
入社して即、バクラクビジネスカードのマネーフォワードAPI連係の開発を任され、並行してこのチームでは経理機能開発を安定感抜群で進められています。

nat(ドメインエキスパート・経理機能仕様検討)
私です。
この経験豊富な開発メンバーの中で、カード利用明細の経理機能の開発に当たり、初めて大きな機能の仕様検討を任されました。

私は経理経験はあってもソフトウェア開発の経験は無かったため、仕様検討の中で悩んだり迷うこともありましたが、仕様検討にはLayerX羅針盤(LayerXの社員が迷った時の拠り所となる文化の指針)を心に置いて「何を作るべきか」を考えました。

「使われないものを作らない」について、詳しくは以下のスライドをご覧ください。

ドメインエキスパートから見た背中を預け合うプロダクト開発

このプロダクト開発では各自がプロフェッショナルとして担当領域の仕様検討・開発に取り組み、同時にお互いに意見をぶつけ合いながら、いかになめらかな業務を体験してもらえるプロダクトを実現するか、という仕様の磨き込みを繰り返しています。

私は経理領域のドメインエキスパートとして、「経理の実務の観点ではこの仕様にすべき」という考えを伝え、それに対して他のチームメンバーはソフトウェア開発のプロとして、「より自然な体験にするためには、この機能の仕様はこう変える方がよい」と真摯なフィードバックを伝えてくれます。

決して「経理実務経験者が言うのだから、その通りに作ればよい」とはなりません。

時にはより良い体験を実現するために、議論を繰り返して決定した仕様を壊して、新たに組み立て直すこともあります。

今回私が仕様検討を担当した経理機能の中で、「カード利用明細の仕訳作成を手入力ゼロに近づける」という体験をとても重視していました。

いったんは私が検討した仕様を元に開発が進められましたが、エンジニアのcherryさんから「このまま実装するとユーザーにはわかりにくいと思う」という指摘をいただきました。
そこから、チームのメンバーで集まって議論を重ね、より良い体験になるよう仕様を改めました。

バクラクの良さは圧倒的な使いやすさにこだわり抜いた体験を提供することにあるので、この点は妥協をせず意思決定を繰り返しています。

以下はmosaさんが、バクラクのプロダクト開発にとって「体験にこだわるとは」を伝えたスライドの抜粋です。

「これら」はバクラクシリーズの各機能にある一覧表示画面を指します
一覧表示の並び順も機能・画面ごとに考え抜いて決められています

開発チームがお互いに真摯にフィードバックを伝え合いながら、お客様に圧倒的に使いやすいプロダクトを届けるために続けてきたこの新機能群の開発も、あともう少しでお客様にお届けできるところまで来ました。

ご利用いただいた時にワオ!と感じていただけるように最後の詰めを進めておりますので、もう少しだけお待ち下さい。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。
最後に少し宣伝をさせてください。

先日2月28日にLayerXは資金調達を発表しました。
これに先立って社内の説明会が開かれ、代表の福島さんから伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの言葉が紹介されました。

”晴れの日に15台の車を追い越すことはできないが、雨の日ならできる”

今はスタートアップの冬の時代と表現されることもありますが、LayerXはこの環境下でミッションである「全ての経済活動を、デジタル化する。」を実現していくために更にアクセルを踏める時が来ました。

社内ではこのslackのスタンプが作られ、私も静かな闘志を燃やしています。

LayerXにはプロレス好きも多いので、熱い闘志を燃やす社員にはこのスタンプもあります。

LayerXのミッションを達成するためにはまだまだ仲間が必要です。
これからも新プロダクト、新事業をいくつも立ち上げていく中で、LayerXは全方位で採用強化中ですので、興味を持って頂けましたらぜひカジュアル面談からでもご連絡ください。

カジュアル面談のご連絡はこちらから。

全採用職種はこちらをご覧ください。




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