情報の透明性はなぜ大事なのか ー情報の秘匿は善意から始まるー
(この記事は「LayerXアドベントカレンダー2023春」の1日目の記事です。 今回は、LayerXが大事にしている行動指針である「Trustful Team」をテーマにお送りします。)
どうも、すべての経済活動を、デジタル化したいLayerXの福島です。昨日(2023/2/28)は当社の資金調達のニュースが出ました。しっかりサービスの改善を進められるように頑張っていきます。
本日はこの資金調達の背景…という話ではなく、LayerXが大切にしている文化の話です。資金調達後、いよいよスケール期を迎えるLayerXにおいて今後も最も大切にしたい文化である「情報の透明性」についてです。
LayerXでは、毎週ALL Hands Meetingを行っています。その中で代表の二人から、会社の文化に関して大切と考えることを伝える時間をとっています。スケール後もこの文化は維持していきます。今回はそのときの話をベースにした投稿です。大抵は箇条書きの文章をドキュメントに書いて解説しています。今回はその箇条書きを元にChatGPTに文章を起こしてもらいました。これに対していくつか補足的に文章を加えるという構成になっています。
AIによる要約
以下ChatGPTに書いてもらった要約です。
ちなみに要約の大元となった箇条書きはこちらです。
箇条書きからこれだけの文章を作ってくれると書き手はラクですね。。
AI要約で伝えたいことの大枠は伝わるのですが、補足的にいくつかの説明を付け加えます。
AI要約の補足
情報の透明性と個々人の能力の発揮
LayerXが考える理想の組織の状態は、個々人の能力や強みが発揮されている状態です。
個々人の仕事の成果(アウトプット)は、その個々人の能力だけではなく、「情報のアクセシビリティ」によっても変わると考えます。
例えば、会社の事業計画という情報にアクセスできないのに、マーケティングチームとして目標が決められるでしょうか?会社の残りのrunwayがわからないのにいくらの広告費を使うかを決められるでしょうか?
仕事をする中で、絶対的に正しい意思決定・アクションというのは存在しません。組織の持つ目的と制約から、相対的に、「広告費を〇〇円使うべきだ」「このチャネルを開拓して事業計画とのギャップを埋めにいく」などの意思決定・アクションが正しいかどうかが決まります。(マーケティングを例に出しましたが全ての会社の活動に言える話だと思います)
また仕事の成果は、個々人の納得とも強く連動していると思います。正解を選ぶというよりも、選んだものを正解にするという感覚のほうが仕事はうまくいくと思います。そうした「納得」を組織全体で作るためにも情報を透明にし、リーダーが説明責任を果たすことは何より大切と考えます。
LayerXはこうした信念から、センシティブな情報を定義し、それ以外の情報は全てオープンにするということを徹底することで、「個々人が能力や強みを発揮できる」環境を整えています。
情報の秘匿は善意から始まる
組織が大きくなると、情報を発信したときの受け手が増えます。
「この情報は伝える必要がないだろう」「これをみた時にこういう嫌な思いをする人とかこう解釈する人もいるんじゃないか。なので個別にDMで伝えよう」
このように情報の秘匿は、悪意からではなく善意から生まれると私は考えます。
LayerXはこれから組織がスケール期に入っていきます。そういった中でも「情報の透明性」という文化にこだわっていきたい。しかし意識をしないと人が増えると善意から情報の秘匿が始まってしまいます。そういった状態を防ぐために、このように明文化して、社内の中で「情報を透明にすることは大切なんだ」と納得する機会を意識的に作っています。
受け手の姿勢
情報の透明化を徹底すると、社内では情報の洪水が起こります。特に新入社員にとっては過去の情報や分脈を全てキャッチアップするのは大変でしょう。
もちろんこういった情報をきちんと構造化して整理するということをすればいいのですが、リソースの限られているスタートアップではなかなかそこに投資することも難しいです。(余談ですが、自分が書いている長文の社内コンテンツをnotion AIで要約するというの始めました。要約の精度がめちゃくちゃ良くて感動しました。今後は大きな労力をかけずに情報の構造化・圧縮ができるようになるかもとワクワクしています。)
LayerXのような情報が透明な会社で働く時、情報の受け手として、全ての情報を重く受け止めすぎずに情報を浴びようという、軽いスタンスを持って欲しいと思っています。
全部の情報を見なくても仕事は回る
全部の情報を受け止めなくとも、大きな問題はならない
情報の流れが片隅にでも頭に入ってくることが重要
重要な情報は繰り返されるので、全てがオープンになっていれば脳みそが反応するようになる
という感じです。全部読もうではなく、さっと読んで脳みその片隅に引っ掛けておこう。必要な時に情報はつながるというスタンスでオープンな情報と向き合うことも大切です。
終わりに
今回は情報の透明性をなぜ大切にするかの話でした。
LayerXではこれ以外にも大切にしている価値観をLayerX羅針盤という形でまとめていますので、ぜひ他の項目も読んでみてください。
LayerXに興味を持ったよという方は、今回のアドベントカレンダー(今回ChatGPTのおかげでめちゃくちゃ書くのがラクでした…)や過去の発信などさまざまな情報があるので、ぜひ軽いスタンスで情報の洪水を浴びてみてください。LayerXに興味を持ったら気軽にエントリーいただければと思います。
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