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新しいくらしを日常化していくこと/2020.11

日常化してわかること

転職をして一ヶ月が過ぎた。
毎日が新しいことの連続であった日々が通り過ぎて、新しいことに出会う頻度がだんだんと減っていく。そして、新しいくらしが日常化していく。
働く環境を変えたりすると、これまでの環境との対比から、なんでも過剰にきらきらしてみえたりする。
だけど、くらしが日常化してみてはじめてわかることもあるし、むしろそういう状態で感じることのほうが大切だろうなと思う。
こんな風に書いてみると、結婚とかと同じような気がしてくる。

上りの電車から下の電車へ

今月は、自分の歓迎会からはじまった。まだ一ヶ月しか経っていないのに、遠い過去のことのように思えて不思議が感じがする。
当たり前のことなのだけど、転職してから車通勤になったので、飲み会があると電車で会社に行かなければならないということに気付く。
東京に通ってるとき、上りの満員電車のなかから、下りの電車を眺めて、あっちに乗れたらなあといつも思っていたので、それが叶って感慨深かった。


休む間隔


転職して、もう一つ大きく変わったことといえば、休みが土日休みから水日休みに変わったこと。
お客さんが、法人からエンドユーザーに変わって、一般の人の休みの日、つまり土曜日に打合せがセットされることが多くあるからだ。
これまでは、週の前半には次の休みがはるか遠くにみえる憂鬱さを、週の後半には溜まってきた疲労を抱えて仕事をすることに対するストレスをそれぞれ感じていた。
連休はないけれど、身体や精神的に疲れが溜まっていかないので、今の方が自分にあっている感じがする。

ラジオを聴く


今の職場では、事務所でラジオを流している。もともと、ラジオが好きでたまに聴いていたのだけど、ラジオが流れている仕事場というのは良いなと思う。目の前の仕事に取り組みつつも、世の中の情報に程よく触れられる。
ラジオの何が良いのかというと、一つのトピックスに与えられる時間と、それに伴う情報の深さだ。
最近は、テレビはあまりにも低俗な感じがしてしまって、ほとんど見なくなったのだけど、ラジオはテレビと本の中間の存在のような感じがする。
とはいっても、テレビに出ている人は低俗で、ラジオに出ている人は高尚だということでもなく、たぶん1人の出演者や話題に与えられる時間の配分の問題なのだろうと思う。
テレビでみたことのある出演者で、全く興味の湧かなかった人でも、ラジオで話をきくとそういう人だったのかと思うことが多くある。
枠組みの設定の重要性を感じた。

iPhoneとiPadとPC

3つのデバイスを会社から支給された。
ガラケーではなく、iPhoneとiPhoneを支給されたのは単純にうれしかったのだけど、次の瞬間に、設定を自分自身でしなければならないということに気が付いた。

どういうことかというと、
これまでの会社だと、デバイスはSEの人によって設定された状態で手渡されていた。そして、もし不具合があればすぐにまた来てくれて解決してもらえたのだけど、今の会社ではすべて自分でやらなければならないのだ。

なるほど。中小企業とはそういうことかと改めて気がついた。

これまでのような大きい組織に属していると、分業が進むことによる弊害で、歯車のひとつでしかない自分には組織が向かおうとしている目標を感じることや、実際にものをつくっているという感覚がダイレクトに得られないことに違和感を感じていた。
だけど、逆に小さい組織にいると、雑多なことに裂かれる時間が多く、メインの業務にかけられる時間が削られがちだ。
頭ではわかっていたけれど、実際に体感してみると感じるところが多くある。

これは、都会の人と地方の人に対しても同じようなことを思ったことがある。
結婚式を僕の地元の近くで、DIYでしたのだけど、手伝ってくれた地元の人たちの多能工っぷりに驚くとともに、生きていく力強さを感じたのを思い出した。
http://happy-outdoor-wedding.com/stories/1908/

今のところは、煩わしさを感じながらも、目の前に現れる問題をひとつひとつ解決することが地味だけど、大切なことなのかなとも思っている。

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