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映画「少年と犬」はこれからの世界ではなく、既に…(ネタバレ最小限)

来月閉館予定の今池・シネマテークに出かける個人企画の第二弾です。第一弾は先週:

1975年公開のアメリカSF映画ですが、下記予告編冒頭に「緊急初公開」とあるのはどうやら、東西両陣営が持てる核兵器を撃ち合いわずか5日間で終わったという第4次世界大戦後の世界(西暦2024年という舞台設定)が、某独裁者が脅しをかけている現在とリンクしている、ということのようです。

ちなみに、第3次世界大戦は、1950年から1983年まで33年間ダラダラ続いたという。

ネタバレは最小限にとどめたいけど、感想は書きたい。

第4次世界大戦後の世界は、野蛮で貴重な「女性資源」と「食料」をめぐって男たちが争う《地上世界》と、白人文明が保たれ少数の委員会メンバー独裁下で統制された《地下世界》とに分かれている。

「緊急初公開」の狙いは「地球規模の核戦争後はこんな風になっちゃうぞ!」なのでしょう。
けれど、私が抱いた感想は:

ひょっとしたら、今のロシアって、既にこうなっちゃってるんじゃない?

「地上世界」が、貧しい地方から無理やり動員され、戦地に送られている兵士たちの目に映る世界。
「地下世界」が、モスクワなど大都市で、政権に逆らわなければある程度豊かに生活できる市民の世界。

もうひとつ:
おそらくこの映画は、《♂》の視点から作られているのだと思う。
「管理社会」か「自由社会」のどちらがいいか、という選択もテーマなんだろうけど、
実は、「性欲(まあ、「愛」と書いてもいいのだけど)」と「友情」との選択も描かれている。

女性視点からはこの映画、どうなんだろうか?

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映画終了は18時少し前だったので、ほーんと、久しぶりに今池でおひとり様居酒屋を楽しみました。
会社帰りのサラリーマンがだいぶ戻ってきていますね。
でも、昔よく行ったシネマテークと同じスタービル地下の名物居酒屋「六文銭」はもうないね。

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