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大統領選の《フェイクムービー返し》は奇手で

フェイク動画による米国大統領選のネガティブ・キャンペーン合戦が「生成AI」によってさらにエスカレートする、という記事に対して、joshさんが「報復」ではなく、相手のインチキ動画に乗っかって「トンデモ度」が高い「続編」動画を作るという作戦を提案されています:

元記事は:

これを読んでいるうちに、joshさんとは別の作戦を思い付きました。
目指すのは、
《相手の悪口は言わず、けれど本質をあぶりだす》
的なヤツです。

例えば、トランプさんが共和党候補になったとします。当然、陣営はバイデンさんを攻撃してしますね。
側近がうっかり漏らした、ジーサンは毎日つまずいて転んでるよとか、物忘れが激しくてエレベーターのボタンを押したつもりで**のボタンを押そうとしたのを危うく止めたとか。

これに対して、相手の邪悪な面を浮き出すような報復動画を作ったりするんだろうけど、国民はきっとうんざりしているし、エンタメ性(これ大事!)も低い。

ここで提案したいのは、
《褒め殺し的奇策》
です。

例えば、トランプさんと思しき人物が、目をキラキラさせながら、ネコ撫で声で語りかけます:
「世界中のみんなが平和に暮らす、理想的な社会を実現したいな……自分のことだけじゃなく、他の人のことも考えようよ……どの国の人とも仲良くしたいし……誰のことでも悪く言っちゃだめだよね……女性も男性もLGBTQの人たちも、それにとどまらず、人類以外の生物、いや非生物を偏愛する人たちとも幸せに共存していきたいな……競争なんか存在しない世界を実現したい……人びとから無理やり税金を取るんじゃなくて、ひとりひとりが善意のお金を持ち寄って、それで政府を運営すればいいんだ……ボクは人びとの善意を信じてる……One fot all, all for me, あ、間違えた、All for one だった!」
というような、明らかにフェイクとわかるセリフが延々と続く。

BGMは、ジョン・レノンのIMAGINEでしょうか、やはり。

このシリーズ、作るの、面白そう!
悪口の言い合うネガティブ・キャンペーンとも違って、聴いてる人も楽しめるし。

でも……一応ですが、私はどちらかの陣営を応援しているわけでもありません。
それから……今さらですが、あらゆる類の人を騙す/惑わす意図のフェイクニュースはそれ自体邪悪であり、反対です。
という意味では……このアイディアはむしろ、そっくりさん芸人がギャグとして演じるべきネタかもしれません。

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