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ドラマ『ライオンの隠れ家』に出て来る "pride" で想い出すGREの悪夢など(ネタバレほぼなし)

「ボクとお兄ちゃんとライオンは、同じプライドです」

TBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』の第一話で、柳楽優弥と坂東龍汰(自閉スペクトラム症らしい)が演じる兄弟の住む家に謎の幼児(佐藤大空;この子役がうまいんだ、また…)が転がり込んでくる。この3人を中心にストーリーが展開するのだが、『pride』が重要なキーワードになる。
最初は視聴者にもわかるように坂東龍汰演じる弟が話す:
「ライオンの家族はプライドといいます。ボクとお兄ちゃんは同じプライドです」
そしてやがて、最初は『仲間入り』を拒否していた幼児(自分を『ライオン』と呼ぶ)に対しても、冒頭のように家族プライドとして受け入れるようになる。

この秋のドラマ中、我が家で最も評判の高いのがこれ『ライオンの隠れ家』ですが、この言葉『プライド』でかつての英語に関する受験勉強を想い出しました。
30代で米国大学院入学に向け、共通教養試験である『GRE』の英語科目Verbalに備えて勉強していた頃です:

上記記事にも書きましたが、TOEFLやTOEICとは異なり、GRE(Graduate Record Examination;正確にはそのうちGeneral Test)受験者の大多数は英語を母国語とし、おそらく半数以上は文系人間である、その集団の中での能力差が判るものでなければならないため、限られた時間内で長い文章にわけのわからない単語が並ぶ難問を解くことになります。

その中に『群れ』という言葉を書く問題がありました。

ドラマに出て来るように、雄ライオン1頭と雌ライオン数頭、それに子ライオン(Cubs)たちから成る『群れ』は、
・A pride of lions
と表現します。
その他にも各種動物の名前が書いてあり、『群れ』にあたる、それぞれ異なる単語を書いていかなければなりません。
〇牛は、
・A herd of cattle
〇空を飛ぶ鴨は、
・A flock of ducks
〇魚(例えばイワシ)は、
・A school of fish (sardines)
といった具合です。これに類する英語問題に延々と取り組むわけですな。

上記はほんの一例ですが、物理・化学・工学分野の講義を聴き研究を行うことになる自分が、なぜこんなことを学習しなくてはならないのだろう、と不条理に近いものを抱きました。

まあしかし、世の中にはこれに類する『学習』は山のようにあり、例えば、高校での数学や物理の授業を、
「なぜこんなことを学習しなければならないのか……」
と呪っている高校生、多いのでしょうね……。
話題は逸れますが、高校の『普通科』という概念、再考した方がいいように思います。

『GRE(Graduate Record Examination;正確にはそのうちGeneral Test)』というのも要は『一般教養試験』ですが、ここでいう『教養』って、『知識』に偏っているような気がします。

専門に進む前の『一般教養』として、より重要なのは、『知識』よりも『思考法』だったり、『表現法』── それこそ、『Report Writing』や『Verbal Presentation』の方法論を学ぶことではないでしょうか?

と思うのですが……

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