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ほとんどの高校は生徒に「自分のアタマで考えて欲しい」なんて思っちゃいないよ! 「角笛を吹けば一列になって集まって来る羊」になって欲しいだけだよ!

とても暑かった昨日、長袖シャツに長袖カーディガンというこの時期の制服でぐったりしている高校生を見かけた話を書きました:

この記事を書いた後、帰宅した妻に一部始終を話しました。
「……というわけでさ、《自分のアタマ》で考える事ができる人間を育てたい、なんて先生たちは思っているわけじゃん、それと硬直した制服のシステムは矛盾してるだろ?」
と同意を求めました。

妻の答えは明快でした。
「……あんた、何もわかっちゃいないね! ほとんどの高校は、生徒に『自分のアタマで考えて欲しい』なんて思っちゃいないよ!」

そして、とどめを:
「ほら、スイスの山で見たじゃない。《角笛を吹けば一列になって集まって来る、おとなしくて従順な羊》になって欲しいだけだよ!

右端にいるのが羊飼いのおねえさん

「ううっ……」

「アタシね、〇〇(娘)が高校の時、暑くなったのに規則だからってまだ冬服を着て登校するんで、先生に提案したことがあるのよ ── 夏服と冬服とどちらでもいい期間を設けたらどうですか、ってね」
「ほう! それでどうなった?」
「どうもならん! 先生は『ああ、そうですね』と言ってたけど、何も変わらなかったよ」

「それからね、〇〇(娘)に、『私服を着ていくわけじゃないんだから、気温によって、臨機応変に涼しい夏服で行けばいいじゃん』って言ったのよ」
「ほう! それで?」
「自分だけ目立つのはイヤだってさ」
「へえ……情けないヤツだな」

「ホントにね」私を横目で見て締めくくりました。
「父親は、あーんなに《目立ちたがり屋》なのにね」

うーん。
その言葉で思い出しました。
高校時代のある日、姉に借りたニットのミニ・ワンピースにジーンズを履いて登校したことを。

《自分のアタマ》で考えたこのファッションは、なかなか斬新でいいではないか、と思っていたら、クラスの女の子に、
「タニくん、それ、女性用のワンピースじゃない?」
と見破られましたね。
……なんでわかったんだろう?

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