市営施設の子供料金から…「異次元」って軽々しく口に出すな!まで
小学生と市営スポーツセンターの温水プールに行くと、大人料金¥500が、ジジイ(65歳以上)は¥100、小中学生は¥200でした。
水族館はジジイ(65歳以上)も小学生も大人の半額料金(¥1010)と同じ。まあ、そんなものか、と思いましたが、プール料金が子供よりジジイが安いのはどうなんだろう……?
ちなみに、市営の動植物園は、大人料金¥500が、ジジイ(65歳以上)は¥100、小中学生は無料です。
老人料金を割引とする理屈としては、
・年金収入に頼る世代への配慮。
もあるのでしょうが、どの老人にも等しく割引になる点を考えると、1番大きなのは、
・家に籠るよりレジャー施設に出かけたりスポーツ施設を利用する方が心身両面の健康を維持でき、結果的に老人医療費の抑制につながる(A)。
なのでしょうね。これに加えて、
・食事や宿泊料金などとは異なり、利用人数の増加が比例的に経費の増加につながるわけではない(老人の利用を促すことが全体経費の増加につながるわけではなく、割引料金であっても収益増加となる可能性がある)。
・現役世代や学齢の子供が利用しない平日昼間の施設稼働率を上げることができる。
てなあたりでしょうか。
子供が割引となる理屈は、乗り物同様、
・体重が軽いので施設への負荷が小さい。
もありますが、それよりも、
・義務教育課程の子供の心身両面の成長を応援する(B)。
がほとんどでしょう。
ということは、市は、
・水族館に関しては、
A=B
・スポーツセンター・プールは、
A>B(ジジイを安くする方が重要)
・動植物園は、
A<<B(小中学生を無料にする方が重要)
と考えていることになります。
水族館はやはり、シャチの購入や飼育など維持費が相当かかっており、かつスペースも限られているため、『極力、割引はしたくない』本音が見え隠れしています。
動植物園は、学齢期の子供の成長にとって重要な糧になる、と考えての無料なのでしょう。
では、プールが、
A>B(ジジイを安くする方が重要)
と考えているのはどうしてだろうか?
やはり、スポーツ施設で老人に運動を促し、健康寿命を延ばして医療費削減につなげたい、という方針を重視しているのでしょうか。
それはそれでひとつの考え方です。
でも、少子化が問題になる現在であっても、年金受給世代より、子育て現役世代に負担を強いることを問題視してはいない、とも言える。
岸田内閣が「異次元の少子化対策」のためにかなりお金(税金)を使う意気込みですが、
「財源はどうするんだ?」
と問われています。
しかも、それで子供が増える保証はまったくない。
「子供を増やす」政策ではなく、「子供を幸せにする」政策を行うべきではないか、と私は思います。
そうすれば、結果として子供は増えると信じますし、たとえそうならなくてもこの国の子供は幸福を感じられるようになるでしょう。
ではどうするか?
それは、個別の政策よりも、誰が見ても子供の幸福を重要視しているシステムに変えることではないか、と思うのです。
この国は明らかに、「老人を重視」しています。
先だっての感染症拡大の際のワクチン接種順にも、他の予防接種無料化などにも顕れています。
「感染した場合の致死率が高い」ことが理由となっています(どんな疾病もそうでしょう)が、老人が大票田であることと無関係ではないでしょう。
ある国では先だっての感染症拡大初期に、「老人は治療しない」施策を採りました。
これは善悪ではなく、「優先順位」の考え方であり、「合理性」を重視している、という見方もできます。
あまりこのあたりは書き過ぎない方がいいでしょう。
「老人軽視」を奨励しているわけでなく、「子供の幸福重視」を言いたいのです。
「では、どんなシステムに変えるといいか?」の具体例をひとつ、以前書いた記事から引用します:
おそらく、これだけで、「異次元ナントカ」のために大金を使うより効果がありますよ。
というより、
「異次元」って軽々しく口に出すな!
口に出すなら、これくらいシステム全体を塗り替えることをやれよ!
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