他人を助けない…日本人の悪しき「DNA」
西野先生の【Voicy】。
「日本人は世界で最も他人を信用しない」というテーマで話していた。
おそらく、西野先生が目にしたのはこちらの記事だろう。
記事の中で「日本が最下位の原因」として挙げていた理由は…
「日本は歴史的に先進国としてはめずらしいほど市民団体が少ない。チャリティーの規則は複雑で、国の対策に対する期待が高く、組織化された非営利団体の登場は比較的新しい現象だ」
ということらしい。
なんか合っているような感じもするが、いまいちピンとこない。
市民団体が少ないから…というのは分かる気がするが、チャリティーに【規制】ってのはどういうこと?
たまに芸能人がチャリティーゴルフとかやったりチャリティーコンサートみたいなのを開いているけど、アレを開催するにも【規制】がかかっているってこと?
その【規制】って何だろ? 税金的なこととか?
ただ、分かっていることとして日本人は「自己責任論」が非常に強い国であること。
古くからのことわざとか四字熟語にも「そういった言葉」は結構多いと思う。
「身から出た錆」
「自分で蒔いた種」
「自業自得」
「因果応報」 〜等々
クラウドファンディングだってそうだよね。
西野先生が時々(恨み節のように)喋っているが
僕がクラウドファンディングを始めた当初は「詐欺だ!」「宗教だ!」といろんな人に言われ、叩かれた
とのことで…。
クラウドファンディングには「応援型」と「購入型」があるので厳密には純粋な【寄付】行為ではないものの、このように「他人の力を借りてビジネスやプロジェクトを成功させよう」という考え方というかDNA的なものが日本には根付いていない。
なので、「突飛なこと」をやって成功しようとすると叩かれるわけだ。
「他人を信用しない」ということで、一番分かりやすい2つの例を上げると…。
まずは、日本テレビ系列局の夏の風物詩である『24時間テレビ』。
まぁ〜毎年「偽善だ!」「感動ポルノ」とか…散々叩かれまくっているよね。
ただ、あの番組に関しては、チャリティーマラソンの「ワープ疑惑」含め別な要素が絡んでいるので一概に「出る杭は打たれる」とは言い難いが(苦笑)。
で、もう1つが【杉良太郎さんの慈善活動】だ。
刑務所の慰問から被災地での炊き出しまで…様々な活動を行っている杉さんだが、何かやる度に「偽善」「売名」と叩かれている。
そんな杉さんが
「偽善で売名ですよ」
「偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。私のことをそういうふうにおっしゃる方々もぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ」
とメディアに返答したのは、もはや「伝説の語り草」となっている。
何でそういう風土になってしまったのかは分からない。
「スーパーボランティア」のおじさんがメディアを湧かせこともあったが、多分、「人を助ける」というのは海外では当たり前のこと。
おそらく海外では「そこまで美談にすることか?」ぐらい思われているのかも。
それもこれも、日本人があまりにも「パーソナルスペース主義」で、他人と関わらないように生きる人が増えているからだろう…と推察。
宇宙旅行をしてきた実業家の前澤友作さんが「寄付文化を根付かせたい」とプラットフォームを立ち上げれば叩かれるしね…。
(まぁ、アレは別問題で叩かれているのもあるけどw)
「自分の夢は自分で叶える!」
という理想主義が突っ走りすぎて、他人の寄付で夢を叶えるというのが【悪】だと思われている風土。
で、604年に出された十七条の憲法の頃からの「和を以て貴しとなす」という精神…良い言い方をすれば「みんな仲良く」、悪い言い方をすれば「抜け駆けは許さない」というDNAの呪いが、日本が人助けランキングで最下位を獲得してしまう原因に思えてならない。
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