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【アルゴリズム】で”笑い”を分析できるのか?

 日本の最高学府・東京大学の浅谷公威教授が『M-1グランプリ』を科学的に分析。
 その結果…「2022年はオズワルドが優勝する!」と導き出したらしい。

 今回は『笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト』という東大と吉本がタッグを組んでの「M-1グランプリを科学する!」といったイベント(研究?)なのため、”吉本芸人が優勝する”という結果を出すのは当たり前なのかもしれないが…。

 ただ、ちょっと気になるのは

東大教授が「M-1グランプリ」を科学した研究

 と言いつつ…

お笑いファンのSNSなどを分析したら、(オズワルドが)今年の「M-1グランプリ」で優勝するというデータを提示

 と書かれているところ。
 でも、ファンのSNSを分析するのが「科学」なのか??

《science》一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。また、その成果としての体系的知識。研究対象または研究方法のうえで、自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、広義には学・学問と同じ意味に、狭義では自然科学だけをさすことがある。サイエンス。

 何か、俺が思う「科学」のイメージと違う…。
 あと「SNSを分析したところ優勝」というのが…何か違う。
 普通は「ネタの内容」を分析しないか?

 確か「アメリカ映画」は

「秒単位で入れ込むイベントや展開のパターンが決まっている」

 というようなことを何かでみたことがあるな…。
 調べてみたら

 「SAVE THE CATの法則」というらしい。

 コントは感情的な要素が多すぎるので”計算”がしにくと思うが、漫才ならこうした「科学」からのアプローチでネタを作ることが出来るんじゃないかな…と思った。
 ソッチネタを分析した結果の優勝というのなら興味持てるのに。

 で、オズワルドのネタを…

*間が「今どき令和の時代」に合っている
*ワードセンスが@点
*ツッコミまでの秒数が@秒なのが完璧
  〜などなど

 みたいなのを全て計算して「優勝」をはじき出してもらいたかった。


 ちなみに!
 人工知能(AI)の技術が進歩していることもあり【大喜利】をAIが答える…などの取り組みは使われたりしている。

 ただ、過去の発言を分析・学習して

「こんな空気感の場にはこんなワードが受けるんだろうな」

 という発信(コメント)は出来るけど、AIには0→1ゼロイチは出来ない。
 この「ゼロイチ」に人間としての…芸人としての価値があるってことで。


 あ、そーいや…!
 俺も昔「新企画の考案プログラム」を作ったことあったな〜。

「突飛なワードの組み合わせを作る」

 ということで、単語を蓄積してそれを「おみくじ」のプログラムの乱数を使って出すっていう。
 ただ、そのプログラムからは新企画は生まれなかった。
 結局、ありきたりの組み合わせでしか出てこない…っていうね。

 未来×日記という単語を組み合わせて「未来日記」というワードは作れるが、恋愛を組み合わせる…などの「演出」があってこその”ヒット”なわけで。

 人間の創作の補助にはなるが、少なくとも創作が関わる芸術(エンターテインメント)の分野でAIが人間を越えるってことは無いものだと悟った。
 …約20年前にね(苦笑)。




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