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【オーディオストックの文化】音楽とコミュニケーションで、クリエイターを応援する

企業にはそれぞれ社内で共有される価値観、いわゆる企業文化(コーポレートカルチャー)があります。優れた企業文化は、企業がこれから目指す方向を示し、大黒柱のように支えてくれます。

自社における“文化”とは何か?これを言語化するのは難しいものですが、株式会社オーディオストックでよく出てくるのは「音楽」「コミュニケーション」というキーワードです。本記事では、この2つのキーワードをもう少し詳しく掘り下げてみたいと思います。

「音楽」は根本にある存在意義そのもの

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まず1つめのキーワード「音楽」は、弊社の存在意義そのものでもあります。私たちが行っている事業は「音楽クリエイター・アーティストが活躍する場を創造する」、つまり音楽家を応援するということを理念に掲げているからです。

音楽機材やパソコンの進化に伴って、作品を自宅で作るクリエイターも多くなってきました。でもその作品を販売するとなると、値段設定や交渉に契約書の作成、著作権や専門性が高い部分はどうすればよいのか、と個人で動くには大変なことが多く活動しづらいのも事実…。

そんなクリエイターのサポートをしていきたい。音楽コンテンツをお預かりして販売している株式会社オーディオストックの根本には、この想いがあります。

音楽のスタートアップは少ない?

近年、スタートアップ企業は世の中にどんどん増えていますが、音楽関係のスタートアップは少なくとも国内においてそれほど多くありません。それはおそらく法律が絡む著作権問題をはじめ、意外と専門性が高い分野でもあるからでしょう。

私は専門家ではありませんでしたが、事業を行っていく中で勉強したり専門家や先輩方の力をお借りしたりして仕組みを作ってきました。そういう意味では、音楽分野というのは起業においてハードルが高い部分もあるのだと考えられます。

ただ、だからこそ強いモチベーションになっています。素晴らしい音楽を生み出す人々を支援する企業は未だに少ない。もしも私のやりたい「音楽家の応援」を行う企業があったなら、起業することも無かったかもしれません。

応援するだけでなく、自分たちも音楽を楽しむ

音楽クリエイターを支援するのが弊社の理念であり存在意義ですが、自分たちも楽しみながら応援する、というのが大前提。弊社で働く社員自身にも音楽を楽しんでもらいたいと考えています。

現在勤務している社員も、何らかの形で音楽にかかわっている人が大多数です。もともと音楽活動をしているとか、音楽が好きだから音楽に携わる仕事がしたい、身の回りの人が活動をしているから応援したい、といった思い入れのある人ばかり。実際、長く一緒にお仕事をしているのはやはり音楽好きな方が多いなぁ、と感じます。

採用活動においても、音楽に何かしらの強い思い入れを持つ方に向けた発信を行っています。たとえば「音楽愛のあるエンジニア募集!」「音楽好きな営業募集!」と明確なメッセージを打ち出すとか。

また、福利厚生の面では音楽好きな方に喜んでいただけるような制度を用意しています。音楽家を応援するのはもちろん、私たち自身も音楽を楽しんでいますよ、というメッセージになって伝われば何よりですね。

音楽好きな方に向けた制度とは?

弊社には、大企業のような手厚い福利厚生は残念ながらありません。でも、音楽に振り切った福利厚生があります。それが音楽補助制度です。

全員が活用している音楽補助制度

音楽を楽しむことであれば年間3万円まで自由に使える制度です。入社半年経つと付与され、社内の共有シートに内容を報告するだけで利用可。社員・役員の全員が活用しています。

コンサートのチケット購入から楽器・機材の購入まで、使い道はさまざま。社内チャットワークで使い道をシェアしてくれる人も多いんです。「音楽補助でヘッドフォン買いました!」「あっ、それ気になってたんだよね。音どう?」とコミュニケーションが生まれて話が盛り上がることもあります。

CD販売も行う音楽制作サークル「定時後ビールタイム」

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福利厚生ではないですが、音楽を作る側の人も多いため、社内の音楽制作サークルも盛んです。ゆるーいノリで集まった社内音楽制作サークル「定時後ビールタイム」では、音楽アルバムを制作して通信販売や音楽系の同人即売会「M3」などのイベントで販売しています。業務での知見を生かして、制作した楽曲の著作権管理や音楽配信なども行っていたりします。

サークルについては私の夢でもありました。創業時、まだ社員も少なかったときに「いつかサークルを作ってみんなでCD出せたら楽しいな」と思い描いていたことが実現して、すごくうれしいんですよね。

音楽好きといっても楽しみ方は人それぞれです。聴くのが好き、ライブに行くのが好き、演奏するのが好き、作曲が好き…どんな人でも音楽を楽しんでほしい。それが弊社の理念にもつながるし、仕事にも生きてくるはずだと考えています。

「音楽」ともうひとつ、「コミュニケーション」も大切に

企業文化に関するキーワード、2つめは「コミュニケーション」。弊社ではコミュニケーションを重視する方針を持っていて、雑談を推奨しています。

ただ「雑談推奨」と言っていても、社員としてやりづらいと感じることはあって当然です。なので会社として定期的にメッセージを発信したり、社長である私や役員が積極的に雑談をしたりといったところから、雑談してもいいんだなって空気感を作るようにしています。

雑談を推奨しているのは、東京・岡山でオフィスが分かれていることや、もともと(コロナ禍前から)リモートワークを行っていたこともあり、「オンラインだとなかなか雑談する機会がない」という話が挙がっていたから。オフィスならお手洗いやコーヒーを淹れに行くついでに軽い雑談が生まれるものですが、自宅勤務をしているとなかなか機会がありません…。

業務連絡や指示といった事務的な会話しかしていないと、関係性を構築するのが難しい。人間関係における問題のほとんどはコミュニケーションの不足によるものだと思いますし、チームで仕事をする以上、会話は非常に大事です。雑談はコミュニケーション不足を埋めていく手段のひとつなんです。

積極的に雑談を生む仕組みづくり

雑談推奨のメッセージを発信するだけでなく、雑談を生むきっかけとしていくつか仕組み作りも行っています。

盛り上がりを見せるチャットワーク雑談部屋

社内のコミュニケーションツールとして使用しているチャットワークには、雑談の部屋があります。仕事中に雑談を投稿してもOK。弊社のチャットワーク上で一番盛り上がっているのは、実は雑談部屋かも…?

よく盛り上がる話題は「誕生日おめでとう!」「リモートでしか会ったことなかったスタッフと初めてランチに行ったよ」などなど。誰かがアップした画像に、部署・役職関係なくいろんな人がリアクションを返して盛り上がることもあります。

メンバーの人となりを知る全体ミーティング雑談

全体ミーティングのあと、2名ずつの持ち回りで10分程度の雑談タイムを設けています。メンバーがお互いの人となりを知ることを目的としているので、内容は趣味のことでも何でもあり。コロナ禍前から実施している取り組みのひとつです。

シャッフルランチの代わりに、シャッフルZoom

月に1度、Zoom上でランダムにグループ分けをして自由に雑談をする会です。部署間をまたいだ交流ができる機会にもなっています。以前はシャッフルランチとして対面で行っていたものを、コロナ禍以後はオンラインで行うようになりました。

ざっくばらんに話す社内ラジオ

社内だけで公開するラジオで、話題はざっくばらんです。最初は社員から「社長が今どんなことを考えているのか知りたい」と言われたことをきっかけに、私の考えを発信しようと始めた「社長ラジオ」からスタートしました。

今では人事担当が新入社員の人となりをインタビューする企画や、営業部がお客さまとの打ち合わせの話を語る企画、エンジニアが外からでは分かりづらい業務内容を話す企画などいろいろやるようになってきました。

ラジオの話題から会話が生まれたり、業務中では気付かない社員の意外な一面や人となりを知ることができたりと、コミュニケーションのきっかけ作りになっています。

企業文化があるからこそ、同じベクトルの仲間が集まる

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こうした取り組みの成果もあってか、ありがたいことに弊社の人材定着率は97%!(2021年実績)みなさん、いつもいつも本当にありがとうございます。

97%という数字は「それだけ良い会社なんだ」という風に聞こえるかもしれませんが、これは何より弊社のビジョンや理念に共感し、考え方の合う人に来ていただいているからこそ。

音楽家を応援したいという気持ちや、音楽が好きな気持ち、自分たちも楽しみながらクリエイターのサポートをしたい気持ち、というベクトルが同じ仲間が集まっていることの表れなのだと思います。

周りには素晴らしい企業がたくさんある中で、弊社に来ていただくには選ぶ“意味”が無いとなかなか難しい。「音楽家を応援する」というマインドに共感していただくことが一番ですが、音楽愛を持った人の方が、弊社でお仕事をする意味を感じられるのではないでしょうか。

私たちは、「音楽に携わりたい」と考えている人に働きたいと思ってもらえるような企業を目指しています。今後、パラレルワークで企業勤めをしながら音楽活動をするクリエイターもどんどん増えていくはず。そういった人にとっても働きやすく、音楽の話がしやすい環境も作っていきたいと考えています。

「自ら音楽を楽しみ、コミュニケーションを大切にしながら、音楽家を応援する」。株式会社オーディオストックの企業文化を端的に言葉として表すなら、こんなところでしょうか。この大黒柱はいつまでも失うことなく、守り続けていきたいものですね。

(編集協力:鶴留彩花)

<参考記事>
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