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[UIから紐解くサービス理解] 一覧画面に表示されている情報をまとめてみた!(〜ビジネス領域のマッチングサービス編〜)

こんにちは!
合同会社カイギャク、代表の福井駿一と申します。
自社で展開するサービスの競合調査を兼ねて、「UIからサービス理解を深めよう」という内容で今後記事を書いていこうと思うので今回は第一弾です!

今回の題材は、ビジネス領域のマッチングサービス
一覧画面に表示されている、募集コンポーネントの情報をまとめました!

ビジネス領域のマッチングサービスを作ろうと考えている方の助けに、少しでもなれると幸いです。

※メモ書きに自分の思ったことを書いていますが、あくまで個人の主観なので、「こいつはこう書いてるけど、自分ならこう思う。」という楽しみ方がおすすめです!

1, ランサーズ

サービス概要 from 公式

オンラインだけで完結する、個人と企業をマッチングする受発注プラットフォームを運営
企業には優秀な人材を、個人には時間と場所にとらわれない新しい働き方を提供

https://www.lancers.co.jp/ir/management/model/

クラウドソーシングがメインだと思っていたが、クラウドソーシングより、オンラインスタッフィングの売り上げが9割を占めているユニークなサービスらしいですね。


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募集コンポーネントの画像



表示してる情報

  • タイトル

  • 投稿の特徴を表すタグ(複数)

  • カテゴリタグ

  • 仕事スタイル

  • パンくずリスト

  • 報酬金額

  • 仕事詳細

  • 提案数

  • 投稿者サムネ、名前

  • 投稿者の発注履歴と平均評価


メモ

  • 色が複数使われていてカラフル!

    • 情報が多い分、色で差別化して分かりやすくしてるのかな?

  • 一つの投稿につけられるタグの数が多い! 

    • 検索性を高めて、自分によりあった案件に素早く辿り着かせるためのUIなのかな?

  • 一覧画面で仕事の詳細まで書いてあるの珍しい気がする。

    • これも、より自分に合った案件に素早く辿り着くためのUIなのかな?

    • 他人材サービスとの違いでスピードを挙げているだけあって、スピード上げるためのUIにしてるのかな

  • 投稿者のサムネ設定率が低い印象。

    • 表示領域が小さいだけあって、重要視されてない説。

    • 人より仕事内容の方が優先度高いからこのUIなのかな


2, Crowdworks

サービス概要 from 公式

企業と個人がオンラインで直接つながり、仕事を受発注できるサービスです。470万人のフリーランスと、76万社の企業が利用しており、企業の業務プロセスや個人の稼ぎ方に革新をもたらしています。

https://crowdworks.co.jp/services/

これまでのクラウドソーシングサービスは「仕事」というより、「副業」の印象が強かったのですが、クラウドワークスの登場で、クラウドソーシングを「仕事」として昇華されたため、後発のサービスながらに成長した事例ですね。


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募集コンポーネントの画像


表示してる情報

  • 金額

  • 案件名

  • 募集人数、契約者数

  • 募集期限

  • 掲載日

  • 気になる保存

  • ジャンルのタグ

  • 募集してる人の名前、サムネ

  • 報酬制度(固定とか時給とか)


メモ

  • ランサーズ見てからだと、スッキリしてる印象

    • 早く仕事を見つける。というより、詳細画面まで飛ばして、ユーザーに仕事選びを吟味させるためのUIかな?

  • 情報が四分割されてるけど、それぞれサイズが違うな

    • 人間は左から文字を見るらしいので、一番左にゆとりを持たせて、すっきりした印象にして、見やすくしてるのかな?

  • ランサーズと一緒でタグの種類が多い

    • 仕事のカテゴリや仕事の形式、新着案件だったりPR案件のタグがついていて検索性を高めてる印象

    • 自分のやりたい、やれる仕事領域に絞り込みやすくなってる

  • こちらも投稿者のサムネ設定率低い印象。

    • 誰から仕事依頼されるか。って仕事を受ける上で結構大切な気がするけど、そんな事無いのかな?


3, ココナラ

サービス概要 from 公式

ココナラは、ビジネスからプライベート利用まで、個人のスキルを気軽に売り買いできる日本最大級のスキルマーケットです。

https://coconala.com/pages/about

多岐にわたるサービスの種類と品揃えが強みで、
ココナラのやりとりは全てココナラ内でやるように設計されてるので、マッチングサービス特有の中抜き対策もされているというアツいサービスです。
クラウドワークス、ランサーズとの差別化としては、サービス提供者が出品するのがメインのため、営業力に依存せず、売り上げが上げられるというところらしいです。

参考: ココナラの企業レポート
https://www.fisco.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/coconala20211008.pdf


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募集コンポーネントの画像


表示してる情報

  • 案件タイトル

  • 平均評価と評価された数

  • 投稿者の名前とサムネイル

  • 仕事のジャンルタグ

  • 予算、金額

  • 提案された数

  • 応募期限

  • 案件詳細

  • 投稿日時


メモ

  • グルーピングがしっかりしてて見やすい印象。

    • 左側に案件概要、右側に予算、提案数、募集期限の三つのグルーピングが配置されていてなんか見やすい。

  • ホバーするとシャドウが強調されていて、カード感が強い

    • 押せる感強くしてるのは、案件応募のハードルを低くするためか?

    • 詳細を見るっていう文言をわざわざ追加してるところから見ても、より案件応募のハードルを下げていることが伺える。

  • 他サービスに比べて、付いてるタグの数が少ない。

    • いい意味でシンプル

    • ココナラはどちらかというと、自分の要望を叶えてくれる出品者を探せるサービスだから、募集によせすぎず、控えめにしてるのかな?


4, Bizseek

サービス概要

Bizseekは株式会社アイランドが運営しているサービスとなっています。
株式会社アイランドは「人材派遣事業」、「Webメディア事業」、「クラウドソーシング事業」、「モバイル事業」のように様々な事業を展開しています。

Bizseekは業界最低水準の手数料を強みにしているクラウドソーシングサービスとなっています。

https://www.web-knowledge-info.com/wp/other9/#%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%A6%82%E8%A6%81


システム手数料が安く、

という方式になってます。
競合の、ランサーズ、クラウドワークスと比べると、

ランサーズ

20万円を超        → 5%
10万円超〜20万円以下   → 10%
10万円以下        → 20%

クラウドワークス

20万円超         → 5%
10万円超20万円以下の部分 → 10%
10万円以下の部分     → 20%
タスク形式での場合    → 20%

https://crowdworks.jp/pages/guides/employee/fee

となるので、10万円超20万円以下だとBizseekを利用した方がお得。となります。


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募集コンポーネントの画像



表示してる情報

  • 仕事ジャンルを表すロゴ

  • タイトル

  • パンくずリスト

  • 仕事方式のタグ

  • 報酬

  • 募集ステータスのタグ

  • 提案数

  • 残り時間

  • 仕事詳細


メモ

  • 緑がメインで使われていて、「急募」ステータスの時以外、他の色があまり使われてない印象。

    • 緑は人を穏やかに、リラックスさせる効果があるので、本業というより、ゆっくり副業を探す感じの設計になってるのかな?

  • 募集者のサムネと名前がない。

    • 誰が募集してるか分からないと、応募するって考えた時やっぱり不安だな

    • ただ、見やすくはある印象。

  • 仕事のジャンルが大きく出てるのは慣れたら分かりやすいかも。

    • このサービス内ではそこまで検索が使われないから、一番絞り込む要素として分かりやすい、「仕事ジャンル」(プログラミングとかデザインとか)を大きく表示してるのかな?


5, conema

サービス概要

conemaは、仕事や情報・仲間を求めているフリーランスや複業・パラレルワーカーのマッチングサービス

https://parallel-career.net/conema/

プライバシーポリシーを見た感じ、2021年8月6日に始まった?サービスなので、比較的新しいサービスですね。
フリーランス、複業者同士をマッチングさせて、気軽に情報交換できるサービスですね。
エンジニア特化の情報交換サービスだと(これまた新しいサービスですが)、goodhubがありますが、かなりUIや設計が違う印象なので、今後、どちらのサービスがより盛り上がるのか楽しみですね!笑

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募集コンポーネントの画像


表示してる情報

  • タイトル

  • サムネ画像

  • タグ

  • 稼働時間

  • 金額

  • お仕事詳細

  • 投稿者サムネと名前

  • 投稿者経歴と年齢、住んでる場所


メモ

  • サムネ設定率が高い

    • 他サービスと比べてSNSの要素もあるから説。

    • ヒトケがあって仕事応募のハードルが低い印象

  • タグマークにチェックマークがあるの珍しい

    • 出来立てのサービスということもあるが、タグを押しても絞り込みができないところを見ると、検索性はまだ弱いらしい。

  • 一つ一つの要素が大きい

    • 他のタブ(ポートフォリオ一覧)を選択した時と同じコンポーネントサイズになってるので、トンマナを合わせるためかな?


まとめ

募集形のUIは割とみんな同じ印象。
今あるクラウドソーシングサービスにUI合わせた方が、ユーザーの思考摩擦が減るからクラウドソーシング系のサービスの募集コンポーネントは同じにしてるんだろうけど、それぞれサービスごとに出してる情報が違うので、そこからサービスごとの特徴が分かって面白いですね。

メモからの深掘りは、おいおいやっていく予定なので、要望あればそちらも公開します!

あと書き

以前までUIトレースを毎日やって学びを得ていたので、もしよかったらこちらも見てくれると幸いです!


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