「傾聴する②」
今回は、前回の続きを書いていきたいと思います。
前回は「傾聴」について書きました。
その中で「プロカウンセラーの聞く技術話す技術」を参考にさせていただきました。
前回は①「聞くのが下手なのはこんな人・聞き下手の特徴とは?」についてまとめましたが、今回は
「② まずは心構えや態度を改善。正しい聞き方とは?」
についてです。
では、始めます。
心構えや態度、正しい聞き方① アクティブリスニング
アクティブリスニングとは
受け身の姿勢で聴くのではなく、思っていることを相手に効果的に伝え、質問を重ねることで、会話から何かを引き出すための能動的な傾聴のことを指します。
あいづちや、質問、そこにこだわり、相手の話したいこと、を引き出していく。
心構えや態度、正しい聞き方②
本人の心の準備ができているときにアドバイスをする
アドバイスというのは受け入れることが難しいものです。
だから、本人の心の準備ができているときに、アドバイスをする。
そうすると、アドバイスがただの現状否定ではなく、有益な情報として聞くことができる。
だらかこそ、話を聞く人は、相手の聞く環境、心の環境をまず整ってからにする。
心構えや態度、正しい聞き方③
相手の存在そのものを心から受け入れる
言葉の裏に隠された感情を読みといていくことが欠かせません。
そんな風に常に感情のひだを捉えるべくアンテナを張り、気持ちを想像することが求められる。
また、相手の存在そのものを心から受け入れようとする姿勢が肝心です。
そのためには、先入観にとらわれることなく、相手を受け入れましょう。
心構えや態度、正しい聞き方④
会話に結論は必要ない。それは相手が自分で出すもの。
つらいとき、苦しいとき、人はその気持ちを切に「わかってもらいたい」と願います。
人が自分のことを無条件に受け入れてくれたとき、気持ちに大きな変化が生まれ。「より前向きに」生きることができる。
だからこそ、心をこめて丁寧に話を聞く姿勢が大事です。
この時に、決してアドバイスをしてはならないです。
心構えや態度、正しい聞き方⑤
話をする場所も意外と重要。安心して心が開ける場所を選ぼう。
話を聞く場所も重要となります。
話を聞くときは、安心して話せる場所を選ぶべきです。
リラックスして話せる場を探してあげる。
また、終わりの時間も決めておくことも大事になります。
心構えや態度、正しい聞き方⑥
正面ではなく斜め45度に座る
斜め45度の一に座ることによって、パーソナルスペースの少し内側に入ることが可能になります。
すると、物理的な距離が近くなることで、話がしやすくなり、悩みも打ち明けやすくなると言われています。
ただ、横に座ることは危険です。
座る位置を変えるだけで、相手との距離感も変わる。誰でもできる簡単なテクニックです。
心構えや態度、正しい聞き方⑦
話を聞くときは、落ち着いてゆったりと座る
話しやすい空間をつくることも非常に大切です。
その一環として、話を聞く人がその場の環境を作る。
腕組みをして聞いていれば圧迫感を感じるし、いつも聞きながら机をとんとん叩いている人だと話に退屈しているのか、せかされているように感じます。
だから、ゆったりとした動作で腰をかけて、姿勢も安定させる。
そして、表情もゆったりと余裕がある雰囲気を出したうえで、話を聞く。
心構えや態度、正しい聞き方⑧
話す相手の目を見ると、きちんと聞いているサインになる
目を合わせなかったら、あまり心に響かない。
目を見ないということは、そこまで立ち入りませんよ、という合図になってしまう。
相手と目を合わせる回数を意図的に増やすようにして、信頼できる人間であるとアピールをする。
心構えや態度、正しい聞き方⑨
相手の呼吸のリズムにあわせてあいづちを打つ
会話のスピードは人それぞれです。
そのため、相手の会話のスピードにあわせて話すように心がけると話がしやすいと言われています。
これは「チューニング」と呼ばれるスキルです。
コツは相手と呼吸のリズムを合わせるようにすること。
会話にはリズムがあり、リズムに乗って話をしていると、会話していること自体が楽しくなってくる。
相手と呼吸を合わせるポイントは
・あいづちのテンポを合わせる
・声のトーンを合わせる
・よく相手の会話を聞き、その特徴をまねる
心構えや態度、正しい聞き方⑩
あいづちの基本「オウム返し」はきちんと聞いている合図
相手は言った言葉を繰り返すわけですから、きちんと話を聞いていなれば「オウム返し」をすることができない。
オウム返しを使って、相手から答えを引き出したり、話したい話題に誘導していくことも可能になる。
心構えや態度、正しい聞き方⑪
共通点を探すのは間違い。知らない話題のほう盛り上がる。
共通の話題だと、意見がぶつかってしまう危険がある。
でも、自分の知らない話題なら、自分の意見を言う必要もありません、質問を続けて、相手に話をさせれば良いのです。
初対面の人との会話こそ、聞き上手になれるチャンスとなります。
さて、以上が本の内容となります。
では、教育現場に置き換えて話をしていきます。
教育において、子どもが一度先生に心を閉ざしてしまうとそこから関係を修復することが極めて難しいです。
子どもの中であの先生は
・話を聞かなさい
・私の話に興味がない
・いつもせかせかと話を聞かれて楽しくない
というレッテルを貼られてしまうと危険です。
だからこそ、
・あなたの話を聞いていますよ
・あなたの話を聞きたくて仕方ないのですよ
ということをアピールする必要があると思っています。
以上のような心構えや、テクニックを意識して子どもの話を聞きたいですね。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
何かの参考になればうれしいです。