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私の魂が震える音楽

こんにちは、写真詩作家の辻本瞬です。

普段の活動はこちらをご覧ください。

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さて、今回は私の大好きなクラシック音楽について語らせて頂きたいと思います。
それは、

バッハ作曲
ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
パルティータ2番の最後を飾る曲、「シャコンヌ」

です。

15分を超える大曲で、このシャコンヌだけ単体で演奏される事もあるようです。

まずは百聞は一見に如かずと申します。
聴いた事が無いよと仰る方、こちらの動画をご覧ください。

本心を申しませば、ギドン・クレーメルさんの演奏(私は録音を2バージョン持っています)をこよなく愛しているのですが、それはまた別の機会にご紹介いたします。

概略をご紹介すると、所謂「A・B・C」の部分からなる三部構成です。
A、Cは短調で、中間部のBが長調となっています。

シャコンヌと言うのは一種の変奏曲の様な形式で、冒頭に提示される「テーマ」が最後まで一貫してアレンジされて展開していく、と言うのが基本的な構造となっております。

私が特に好きなのは、Aの終盤のアルペジオの部分です。
最初は静かに、しかし段々と盛り上がりを見せ、狂おしい程の切なさに耐え切れなくなったかのように最後の音に着地します。

私が言える事では無いと承知で申し上げれば、

「大バッハ先生、流石です!」

と言った所でしょうか。

話を元に戻すと、アルペジオが終わると共に長調であるB部分に突入します。


このBがまた、優しさに溢れたメロディーなのです。


個人的には、泣いている時、泣き止んでいる時、
「良いんだよ、良くここまで頑張ったね」
と優しく抱き締められている様な感覚です。

一説によれば、亡くなった奥様を忍んで大バッハがこう言うメロディーを作曲したのだとか。

そう言われて見ると、どこかしら亡くなった人への愛情が昇華しているような旋律です。

かくて甘き夢はさめ、曲の物語は最後のC部分へと突入してゆきます。

ここからはAの短調とも少し趣が違い、「現実との直面」、「諦め」「厳しさ」、が表現されている様に感じます。

聴く方それぞれの想いを乗せて、シャコンヌは最後のクライマックス、フィナーレへ突入します。

狂おしく切なく螺旋状に盛り上がった後、冒頭と同じ「レ」のオクターブで終幕します。



どれだけこの曲を愛し、この曲に救われてきたかと申しますと、自分のお葬式の時に流して欲しいと家族に頼んでおきたい位です。

それ位、深く愛しているのです。

懐かしくて、いつ聴いても新鮮で、切なく、愛に溢れ、宇宙を感じさせるほどの壮大さです。

あなたの中にも、そんな「魂が震える私の一曲」があるのではありませんか?

機会があったら、色んな方の「一曲」に纏わるエピソードを拝見したいです。

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長々と語ってしまい、すみません。

お読み頂きありがとうございました。

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それではまたどこかで!


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