洋書とSkype英会話を使った英語勉強法
これまで、色々な英語の勉強方法を試してきた。
To不定詞がわからなかった高校2年生の時に初めて英語をきちんと勉強し始めた時。大学に入って周囲との英語力&海外経験の差にショックを受け、TOEIC900点を狙って勉強した時、海外でMBAを取得するためにTOEFL&GMATの勉強をした時。そして今もまだ、英語がもっと上手くなりたいと思って試行錯誤を繰り返している。
ただいくつかの段階を経て、海外のMBAで議論を戦わせられるだけの最低限の英語力をこれまでの勉強で身につけてこれたとは思っている。
これまでに試した勉強法のうち、MBA受験期に最も英語力の底上げに貢献したと思う勉強法を1つ、このnoteで紹介してみたいと思う。
ちなみに、恥ずかしながら自分の英語遍歴をまとめるとこんな感じ。
そしてご多分に漏れずMBA受験期のTOEFLの勉強はとても苦労し。20回以上受けてようやく最低限の100点以上に到達している(早く受かりたくてたくさん受けてしまったが、ほとんど無駄だったと反省...)。以下、これまでの自分の受験記録。
MBA受験の時は、仕事をしながら1日3時間は勉強していた。
精神論にはなってしまうが、英語を身につけるにはコミットメントしかないと思う。社会人になりたての頃、20代のうちに海外に出たくて英語の勉強を継続しようと思ったのにまったく続かなかったし、週に何回か30分ほど勉強するだけでは英語力が全くと言っていいほど伸びなかった。最後は絶対にTOEFLで100点を取って、海外のトップMBAに留学するんだ!という明確なゴールがあったから、続けることが出来たし、いまIESE Business Schoolに来れている。なので本気かつクリアな目標がほとんどの人には必要だと思う。
その上で、紹介する勉強法がもし合いそうであれば、参考にしてもらえると幸いです。
洋書とSkype英会話を使った英語勉強法
この勉強法は、TOEFLのスピーキング対策および英会話力UPのためにSkype英会話サービスを使っていたときに、NYに住むアメリカ人大学院生の先生と相談しながら一緒に考えついたものだ。
自分はTOEICで800点は越えていたときに行った勉強法だが、大学受験で英語を勉強していれば、少し選ぶ本の基準を下げたりして応用すれば、誰でもこの勉強法をスタート出来るはず。
TOEFLでReading, Writing, Speakingの点数を底上げしたい人、英語の本をもっとスムーズに読めるようになりたい人、特にビジネスでの英会話のレベルを上げたい人、が特にターゲットになるとは思うが、どんな目的にも応用できる勉強法だと思う。
勉強のプロセスはいたって簡単。Skype英会話に登録して以下のプロセスを進めるだけ。
① 洋書を選ぶ
まずはこの勉強で使う洋書を選ぶ。後述するのだがこの勉強法はSkype英会話の先生からフィードバックをもらいながら進めるので、先生が読んだことのある本を一緒に選べるとベスト。
小説よりもノンフィクションで、ビジネスなどの本がおすすめ。自分は先生が読んでいたので、Malcolm Gladwellの”David and Goliath”や”Outlier”などを題材にした。
Amazon : Malcolm Gladwell, David & Goliath
② 1章ずつ読んで要約する
選んだ本を一章ずつ読み進める。そして一章読むたびに簡単な要約(3~5センテンス)を英語で書く。この要約を書く、というところがポイント。
これを要約なしで読んでしまうと、よく要点がわからないまま読み飛ばしてしまってあまり読解力が成長しない(もちろん多少の英語慣れはすると思うが)。要約を書く前提で読むと、各章の大事な主張や論点を理解しなければいけないので、きちんと文章を理解しながら読むトレーニングが出来る。
また、本文を丸写しせずになるべく自分の言葉で英語で要約を書くことをおすすめする。Writing自体は変に難しく書こうとせず、すごく簡単な文章でいい。そうすることで、新しい英語の単語だったり構文を書きながら覚えることができるし、WritingだけでなくSpeakingにも活きてくる。
③ Skype英会話で先生とディスカッション&フィードバックをもらう
1章を読んで要約を書いたら、Skype英会話の先生と30分ほどのセッションを行う。できれば同じ箇所を読んでもらっているほうがはるかに効率がいいので、上に書いた通り、先生が読んだことのある本を選ぶといいと思う。
セッションの進め方としては、まずは読んだ内容のサマリーを口で簡単に先生に説明する。そのあとにそのテーマについてディスカッションをし、最後に事前に書いたWritingのフィードバックをもらう。ここではポイントを抑えられているかどうかについて、文法や構文、単語のチョイスなど英語自体についての2つのフィードバックをもらうと良い。
このセッションが終わったら、また次の章を読んで要約して、Skypeセッションを行う...というプロセスを繰り返す。
自分の場合、最低でも1週間に1章分はこのプロセスを進めるようにしていた。
この勉強法のポイントは、Input & Outputを両方行いながら、バランスよく英語力の基礎を底上げできる点にある。
自分のレベルに合う本を要約することを前提に読むことで、ポイントをつかみながら英語を読む力を上げることができるし、WritingやSpeakingを通じて新たな単語や構文を身につけて英語のアウトプット力を高められる。また本を読んで事前に準備しているので、適当にフリートークするよりも毎回質の高い会話の練習ができるし、話せることがない、ということもなくなる。
本を読んでWritingをすることは、最初の頃は想像以上に大変で疲れる。ただSkypeセッションの時間を決めてしまって、その日までに読んできちんと要約することを継続していれば、自分の経験からも絶対に英語力は伸びる。
目安としてはまず3ヶ月~半年、2~3冊やるだけでもだいぶ変わる。意識して英語を読んだり書いたりすることになるため、英語を読む&書く感覚が身についてくる。
この勉強以外にも単語の暗記はしていたし、リスニングにフォーカスした勉強も並行してはいたが、この勉強法だと楽しくかつ効率的に、実践的な英語力を上げることができると思っています。
もし全然英語力に自信がない、という場合でも、ペンギンリーダーズなど初級用の本も出ていたりするので、ぜひ自分に合うレベルからスタートしてみてください。
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