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ADHDとASDを併発しているからこそ、救われるのかもと思うこと―依存症との関係―

はじめに注意書きをします。今回の記事に限らず、僕が発達障害関連の記事を書く時は、大場しゅんという「いち患者(医学の知識がほとんどない者)の個人的感想や、いち患者なりに無い頭で勉強したこと」を書くことがほとんどです。

そのため、医学的根拠に乏しい(あるいは誤情報)記述があるかもしれないことを、ご了承ください。

と、いうことで久々のメンバー限定記事を書いていきます。確かに僕には医学的な知識はあまりありませんが、医師の方をはじめ、医療従事者や福祉従事者の方と共に、僕自身のADHDとASDを併発している現状と向き合って、日々様々な治療に取り組んできました。そして、長い人生のなかで、必死に自分自身と向き合ってきたが故に気がつけたことなので、メンバー限定記事とさせていただきました。

ADHDとASDの併発は非常にやっかい。しかし、併発しているが故に、ある意味定型発達の方々やADHDのみ、ASDのみを持っている方よりも「救われる点」があるのかも、ということに気がつきました。それが「案外、依存症になりづらいのかも」ということです。


ADHDとASDの併発は非常にやっかい。しかし・・・

ADHDとASDを併発していて、何が特に困るのか。それは「ADHDがあるが故の長所はASDが打ち消し、ASDがあるが故の長所はADHDが打ち消す」、そしてさらに「ADHDの短所はASDが打ち消してくれない。ASDが故の短所もADHDは打ち消してくれない」ことなのです。

つまりこれは「良くて中の下。悪いものは徹底して悪い」ことが、かなりの事柄で多くなってしまうことを意味します。

そのため、定型発達の方々からは白い目で見られ、ADHDのみの方やASDのみの方より得意なものも見つからないことが多くなり、自分に自信がなくなっていき、いつしか精神疾患を持ってしまったり、罪を犯してしまうこともあります。

これだけを読むと「ADHDとASDの併発者、終わったー」という気持ちになるかもしれませんが、実は救いが何もないわけではありません。

その一つが、以前無料記事で書いて、大好評を得ましたが「ADHDとASDを併発している人は、定型発達の方々と比べて、ゆっくりしか成長できない。しかし、ゆっくりなら成長できる」ということです。

ADHDとASDを併発しているが故に、障がいの度合いも「突き抜けないで済む」ことがあります。

そのため、「定型発達の方々はこんなことすぐにマスターするのに」と卑屈にならないで、問題を解決するために一生懸命考えて取り組む(もちろん、周囲の方々の患者さんへの理解があると、ますます、患者さんの努力は報われる可能性が高くなります)と、意外と普通の生活が送れる可能性も秘めているのです。

そしてさらに、ADHDとASDを併発しているいち患者として生活しているうちに、気がついたことがあります。それこそが「案外、依存症になりづらいかもしれない」ということです。

個人的に思うこと

「なりづらいかも」と書いておきながら、矛盾な記述をしてしまうのですが、僕自身「ハマった」ことは何度かあります。

ですが、ハマっても「深刻にハマった」ことや、それこそ「依存症レベル」になったことは、ありません。もっと細かくいうと、「ハマっても深刻になる前に脱出できた」ことばかりだったのです。

この「依存症になりづらいのかも」という利点を、個人的に、深く掘り下げて考えてみました。すると、発達障害について学んでいるうちに、ある情報を得ました。それが何かというと

「ASDの爆発的な集中力や、良い意味でのこだわりが、ADHDの面倒くさいという病状でかき消されてしまう(ことがある)」

というものです。

この情報を得たときに、僕は「僕がもしASDしか持っていなかったら、とてつもない完璧主義者になっていた可能性があったところを、ADHDも持っているが故に、良い意味で、あー面倒くさい、となり、物事に飽きるということができる」のかもしれないと、思いました。

また、ADHDとASD併発者は、幼少期から、人生があまり上手くいかない方も多く、良い意味で、失敗というものを経験できています。とはいっても、定型発達の方々と比べて判断する力は弱いので、ハマりかけるところには行くことが多いです。しかし、ADHDとASDの併発者は、ゆっくりなら成長できることが多いので、ハマりかけて色々と、小さな悪影響がで始めたところで「引く」ことができることがあります。

独特の「感覚」

これは、僕個人の、独特な感覚なのかもしれませんが、何か物事に継続的に取り組もうとしても、早々と「やりつくした感」を持つことができることが多いです。

それは、継続するのが苦手な一方で、やはり「依存しづらい」とも言えます。

そして、あれだけ苦しんだ僕の人生が、ここ2年ほどで、急激に上手く行き始めた理由を考えてみると、「落ち着いて考える」ことと、何度も言いますが「ゆっくりなら成長できる」という意識を持てたことです。

ヘタに定型発達の方々やADHDのみの方、ASDのみの方と「比べないで、自分らしく生きても良い」という意識を持ちながら生活できるようになると、依存症になりづらいこと以外にも、日々の生活が改善、向上するのかもと思いました。

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