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脱穀機1号完成

ジェバレコ!

さて、今週は以前より取り掛かっていた簡易脱穀機の1号機がついに完成しました。

脱穀機1号

そもそもこの脱穀機を作ろうと思ったのは次のような理由からでした。

・地面に叩きつける方法による脱穀は、脱穀できずに穂に残る籾が多かったり、割米の原因になる。

・単純に時間と労力がかかる。

・売られている足踏み式脱穀機は、小規模農家が買うには高すぎる。

脱穀の様子

そこで、叩きつけよりも効率よく脱穀ができて、かつ価格も手の届く範囲、というのを目指して作成に取り掛かりました。

当初の予定コストは5万〜10万シル(1,500円〜3,000円)くらい。

しかし実際に今回作成にかかった費用は総額で75万シル(25,000円)くらい。

だいぶ高くなってしまいました。。。

その要因は、

・作成を依頼したのが単純作業をする溶接工ではなく、開発等も行なっているベテラン溶接工であったこと。

・ベテランでアイディアが豊富な故に、あれもこれもとどんどん機能や部品を加えられ、当初の設計図にかなり加工が加わったこと。

・明確なコスト目標を配属先で意識統一できておらず、信頼度の高い溶接工の意見に対して拙速な判断がされてしまったこと。

・材料としての鉄スクラップを100kgとまとめ買いしたことで、不要な素材が出たこと。

・「安くて持ち運びしやすい大きさ」という今回の脱穀機の重要ポイントが溶接工に伝わっていなかった(多分)こと。

などがあります。

また今回の製作にあたって文化や言葉の壁など色々感じる場面もありました。

材料となった鉄屑
切ったり
溶接したり
形になっていく。

コストは大幅にオーバーしましたが、脱穀機としては機能しそうな感じで、

価格も市場価格よりは抑えられているので、これからこれを農家グループへレンタルという形で使ってもらい、

そのフィードバックや今回の反省点を踏まえた上で、2号機の作成も検討していきたいと思います。

脱穀中の様子

3月に入ると田んぼでの作業も始まってきますが、こちらの普及・改良についても引き続き頑張っていきたいです。


P.S.
ウガンダでJICAボランティアのプログラムが始まって20周年ということで、首都カンパラでセレモニーがありました。

ウガンダにもこんな豪華なホテルがあります。

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