見出し画像

Muzungu Priceについて思うこと

2か月以上ぶりの更新となってしまいました💦

更新していない間も元気にやっており、ぼちぼち活動もしていましたのでまた後々書いていけたらと思います。(多分。。)

昨日ムズングプライスについて思ったことがあったので書こうと思います。

まずムズングプライスって何ってところで、

アフリカに来たことのある人は分かるかと思いますが、こちらでは肌の色が黒でない人はみんなムズングと呼ばれます。

アメリカ人もインド人も、日本人もみんなムズング。

そしてムズングが買い物をすると多くの場合、ムズングプライスをふっかけられます。


大都市以外では買い物の時に値札がついていることはあまりなく、基本店員に値段を聞きます。

店員の回答は地元民とムズングとでは2、3倍以上違うことも珍しくありません。

要するに外国人に対しての"ぼった値段"をムズングプライスと呼んでいます。(少なくとも僕の周りでは)


「ムズング=金持ち」だという認識はほとんどの人が持っています。

だから金持ちのムズングならこれくらいいいだろうというところからムズングプライスを請求されるのだと思います。


僕はウガンダに来てもう少しで1年が経とうとしています。

これだけ住んでいると日用品や食べ物の相場も分かってくるし、初めて買うものでも感覚でその値段が高いか安いか何となく分かる様になってきます。

「ウガンダに住んでいるのに、コミュニティの一員なのに、肌の色が違うだけで地元民と違う値段を請求されるのは悔しい」

そういう感覚が自分の中のどこかにありました。

任地ではみんな自分のことを知ってくれているのでムズングプライスを請求されることはほとんどありません。

しかし任地以外の土地へ行くとムズングプライスを言われることもしばしば。

もうローカル値段でないことは分かるので、先ほどの悔しさもあってか相場になるまで値切り、地元民と同じくらいの値段になってから買います。

試作品

昨日、今後の活動に使えないかということで、試しにウガンダで人気のビーズブレスレットを作っていました。(上の写真)

前に同じようなブレスレットを、ジンジャの路上で売っているおじさんから買ったことがあります。

確か最初8,000シル(300円)くらいと言われました。

ブレスレットで8,000シルはウガンダの感覚からいうとかなり高く、「それじゃ買えないよ」と値段交渉。

3,000なら買えると言うと、少し不満そうな顔をしながら3,000シルで売ってくれました。

おじさんから買ったブレスレット

後日任地の女の子が同じブレスレットをしているので、それいくらだったのと聞くと3,000シルと言っていました。

つまり、地元価格まで値切って買うことに成功したのです。


しかし昨日初めて自分で、今後売ることも考えながらこのブレスレットを作ってみました。

ほぼ丸一日かかりました。

作るうちに多少慣れたとしても4時間はかかる気がします。

材料費だけ考えると3,000シルでも利益はあるけれど、丸一日作業した労力も考えると3,000シルは泣けて来るな、などと考えながら黙々と作業してました。

ウガンダ人に売るには8,000シルではまず売れません。

以前ブレスレットを市場で売った経験からも、それは分かります。

基本的にみんな裕福ではないので、ブレスレットのような贅沢品類にはそこまでお金を使ってくれません。

だから売れないよりはと、泣く泣く3,000シルで売るのも分かります。

需要が少ないもの作ってるんだから仕方ないじゃんと言ったらそれまでなのかもしれませんが。

でも自分が作って売るとなってみると、ほぼ1日使って作ったものだから、少なくとも7,000シルくらいでは買ってほしいと思いました。

7,000シルでも肉や魚のある料理を1食食べられる程度のお金です。

僕がマーケットで売る立場だったら、ムズングが来たらやっぱりウガンダの人よりはお金あるんだから7,000シル(250円)くらい払ってよって思っちゃいます。

ムズングプライス(=ぼったくり価格)と思っていたけれど、実はそれが本来の適正価格で、

日本人が何かを売ろうとするときも大体それくらいに値段設定するのが普通なんじゃないか。

ただウガンダ市場の中ではそれでは売れないから仕方なく原価割れギリギリで売っているんじゃないか。

そんな薄利小売では一生懸命働いてもなかなか生活に余裕もできてきません。


そんなことを思いながら、ジンジャのブレスレット売りのおじちゃんに何か悪いことしたなとあの日のことを思い出しました。

ウガンダのお金

マタツ(乗合タクシー)などで、少し馬鹿にしたような態度でムズング価格を言ってくる人もいます。

そういう人ももしかしたら労力に見合ったお金を貰えてないのかもしれません。

じゃあ全てムズングプライスで払ってあげられるかと言うとそうもできない気がします。


ただこれからは、同じムズングプライスでも、
その裏のその人の努力、時間、想いなどにも少し思いを馳せてから、自分が払いたいと思える金額を払えるようにしていきたいなと思います。

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?