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料理が苦手なら「炒めもの」は作るべからず

一人暮らしを始めた時、よく作っていた料理は「炒めもの」だった。

コンロは一口で、持っていたのは小さいフライパンと、パスタを1人前ぎりぎり茹でられるか?という程度の小鍋だけ。

それまでほとんど料理をしてこなかったため、炒めものなんて食材を切ってフライパンに入れるだけでしょ?という程度の認識しかなかった。

そうして作る私の料理は、とってもまずかった。
ただの肉野菜炒めがまずいってどういうこと?!と思ったことは、今も鮮烈に覚えている。

しかし、圧力鍋やホットクック、オーブンレンジなどの調理器具も使うようになった今、「炒めもの」はめちゃくちゃ技術がいる調理法だと実感した。

もし今、十数年前のひとり暮らしを始める自分にアドバイスできるなら、「一口コンロならフライパンは買うな」、だ。

炒めものは最も技術が必要な調理法

炒めものは一見簡単そうで馴染みのあるレシピも多いがゆえに、侮られやすいだけだ。

炒めものは開始したら完了まで、止めることなく、手際よく一息に進める必要がある。それらを、食材や調味料を入れる順番、火加減も考慮しながら進める。
調味料はまあ事前に計っておけるが、火加減のコントロールと、どこで止めるかは途中で確かめることがほとんどできない。確かめられても、そうしている間にどんどん火は入っていってしまう。

しかも、油が跳ぶ。どんなに食材の水分をきれいに拭いても油が跳んできて熱い。服も汚れる。エプロン?そんなもの大して料理するわけではないので持っていない。

炒めものは最も掃除の手間が必要な調理法

炒めものが嫌いな一番の理由は、これかも。
コンロが汚れるだけじゃなく、気化した油で床や壁に見えない汚れが広範囲に付着する(だから私は絶対にリビングでお家焼き肉はやらない)。

そんな理由で、私は炒めものを食べたい時は外食、今は夫が作ってくれる時しか食べない。

技術と掃除の手間がいらない調理法

技術と掃除の手間を最低限にするために、私は基本的に鍋で作れる煮込み料理、オーブンやトースターでしか調理をしない。最近はホットクックを手に入れたため、鍋すらあまり使っていない。

ちなみにオーブンやトースター、ホットクックを調理器具のメインとして据えると、調理している時間に手が空く。

これが子育て中は最高で、調理家電をONしている間に子どもと遊んだり、他の家事ができる。
最近の夕飯の準備は、仕事の合間に食材を切るなどの下準備をしておくだけ。終業後にONして子どもを保育園に迎えに行って、お風呂から上がったらすぐごはんが食べられる。とっても時短。

ちなみに私がよく作るのは、豚の角煮、ローストポーク(低音調理)、カレー、ポトフ、魚やきのこのホイル焼き、野菜やチキンのグリル、グラタンなど。どれもきちんとメイン感があり、一見そこそこ手間がかかりそうに見えるけれど、その実はほったらかしておくだけ。だから私がどれだけ不器用で料理スキルが低くても、それが高い人の作った料理とほぼ同じ仕上がりになる。しかも調理家電の中以外は汚れないので掃除が楽。

もし今、ひとり暮らしを始める自分にアドバイスできるなら、ちょっと奮発してレンジはオーブン機能付き、できればホットクックを入手せよ、だ。

料理なんて実はほとんどできなくても、上記の料理が出てきたら「この人料理上手!」って思わせることができるので、恋人の胃袋を捕まえたい人にもぜひおすすめである。

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