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北アルプス・ソロ縦走旅のきろく③

北アルプス・ソロ縦走旅のきろく第三部。
いよいよ最後の一座、笠ヶ岳へ。
そして、縦走旅の最終日。

DAY4(8月26日)

・双六小屋から秩父平

相変わらずの寝不足。
救いは今日も天気が良いということ。
隣のテントの方と握手でお別れして
一路、笠ヶ岳に向けて出発。
山での一期一会っていいね!

眩しい日の出
今日も快晴だ!

花見平で本日の太陽とご対面。
笠ヶ岳に着くまで隠れないでくれるといいな。
弓折乗越を降りずに、笠ヶ岳方面へ。
忘れずに弓折岳にも登頂して、先へ進もう。

7座目!

正面に見える乗鞍や御嶽が見事!
目指す笠ヶ岳はまだ見えず。
今日も長い道のりだな…
そんなことを考えて歩いていると、
ふと足元から雷鳥が飛び出してびっくり。
朝食中、お邪魔しましたm(_ _)m

乗鞍岳が見える
ついにここまで来たかと感動
おは雷鳥!

大ノマ岳の手前で本日初めてのすれ違い。
笠ヶ岳の水場の様子を伺うと、
やはり枯れているとのこと。
双六から水を担いできて良かった。

大ノマ付近からの景色
秩父岩への登りがキツそうだ

秩父平で急登に備えて長めに休憩。
魚肉ソーセージでエナジー補給。
右手に見える薬師岳が嬉しかった。

左奥が薬師岳

・秩父平から笠ヶ岳

急登が終わった場所で、日帰り組の方と立ち話。
日帰りすごいですねと言うと、
いやいや4泊5日もすごいですと言われる。
この日は日程に余裕があり、たくさん立ち話した。
登山道での立ち話って好き。

ついに来たよ!!笠ヶ岳!!

秩父岩を過ぎると感動の瞬間が!
昨日まで遠くに見えていた笠ヶ岳が目の前に!
ゴールはまだ先だけど、既に達成感が半端ない。
途中の抜戸岳は登山道の脇にザックをデポして往復。

8座目!

そこから笠ヶ岳までの稜線は最高だった。
何が最高かって、笠ヶ岳がカッコ良過ぎる。
そして美しすぎる…
昨日のバテてた自分に見せてあげたい景色だった。
これを見せれば体力全回復したはずだ。

笠ヶ岳、美しすぎない?

そして、10時、ついにその時がやってきた。
笠ヶ岳登頂!やったね!!
20分くらい山頂でのんびり。
小屋でテントの受付を済ませて、
一番乗りで幕営🏕
今日はひたすらのんびりするぞ!笑

9座目!
祝杯!

DAY5(8月27日)

・笠ヶ岳テント場から新穂高温泉

いよいよ迎えた最終日。
起きた時はガスっていたが、
出発の時には晴れてくれた。
最後の最後まで楽しませてくれる。
北アルプスの神様、ありがとう!

最後の朝も絶景

5時半にテント場を出発。
ザックを背負ったらその軽さに感動!笑
下山は、キツイと評判の笠新道を行ってみる。
せっかくだからそのキツさを体験してみたい。
よせばいいのに、といった感じかもだけど、
誘惑には勝てず、急斜面を駆け降りていった。

笠ヶ岳を目に焼き付けた
また来るね

最初はガレた斜面を一気に下る。
いつものようにリズミカルにポンポン歩いて、
あっという間に杓子平に下りてきた。

杓子平から笠ヶ岳

地図を見るとここからが笠新道の本番らしい。
混み合う等高線が急斜面であることを教えている。
その証拠に、登ってくる人の顔が辛そうだ…

笠新道から見た焼岳と乗鞍岳

すれ違いの時に何人かと立ち話。
折立から縦走で今日が最終日と話すと
みな驚き、賞賛の声をかけてれたのは嬉しかった。
「なんだか元気出ました!ありがとう!」
とまで言ってくれた人もいた。
山屋の異常さは時として人を勇気づけるらしい。

9時5分に笠新道下山完了!

ちょうど3時間ほどで笠新道を下り切った。
とにかく長かったけど、荷物と心の軽さのおかげで
そこまで疲れることなく下りられた。
あとは長い林道を歩いて、新穂高まで行くだけ。
頭の中は温泉と生ビール!笑

林道出口

・新穂高温泉から松本

新穂高温泉で5日ぶりの風呂に入る。
そして、風呂上がりの生ビールでHP全回復。
松本まではバスで移動。
途中の平湯で乗り換えた際、上高地からの
バスがほぼ全員外国人だったのは驚いた。
松本までのバスの車内であずさを予約し、
ゆったり座って新宿まで帰ることが出来た🚆

久々のあずさ!カッコいい!

まとめ

4年前に一度計画していた今回の企画。
その時は台風で断念していた。
そして、今回、リベンジ企画を成功させた。
まずは、怪我なく無事に帰れたことが良かった。
初めてのソロ長期縦走ということで、
十分すぎるほど計画を練ったことが奏功し、
大きなトラブルなく終えられた。
3日目にかなりバテたのが唯一反省点かな。
あとは、ソロの大変さを身をもって味わえたのも、
とても貴重な体験だったと思う。
やはり、疲れた時も人と一緒なら少し喋ったりして、
気を紛らわすことが出来るけど、ソロだとそれが出来ない。
そのことが、余計に疲れる原因となってしまった。
ソロ登山を止めることはしないが、今まで以上に
体のケアに気をつけようと思う。
今回は、幸運にも天気に恵まれ、憧れていた景色を
たくさん見ることが出来た素晴らしい山旅だった。
さらに山のことが好きになったので、
これからもたくさん登ろうと思います。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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