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企業の財務分析は推理小説。数字を読み解くことで企業の真実に近づく。

おはようございます。社会起業家/中小企業診断士のshun1.hamaです。
このnoteでは、社会起業家/中小企業診断士として普段から考えていること自分の人生の棚卸しから見えてきたことについての投稿を行っていこうと思います。

noteを始めて、今日で25日目。6月に入り、福岡も梅雨入りが近づいてきました。
はじめましての方はこちらをご覧ください↓↓

さて、今日は、「企業の財務分析は推理小説。数字を読み解くことで企業の真実に近づく。」というテーマで企業分析の醍醐味について書いていきます。宜しくお願いします。

そもそも、なぜ、財務分析なのか?

結論からお伝えします。財務分析は、あらゆる場面で役立つからです。
そして、財務の専門家だけでなくすべての人にとって、財務分析を通して、企業の姿をより深く立体的に捉えることができるツールとなります。

また、財務諸表にはその企業の色んな活動のすべての結果が数字となって表れています。ということは、この数字の裏に隠れた背景を探ることで、その企業の様子が浮かび上がってくるのです。

その財務分析のプロセスは数字に隠れた経営者の意思や背景を考えながら読み解いていくという推理小説のようなドキドキ感があります。

数字を手がかりに、企業の真実や経営者の意思に迫っていく、財務分析はそんな知的な推理ゲームでもあるんです。

こう考えていくと、なんだか面白そうになってきませんか?

財務分析は、何も経営コンサルティングの場面でなく、あらゆる場面で役に立つ

財務分析をする場面は、経営コンサルの実務だけでなく幅広い場面で役立ちます。例えば、就職活動の時です。

先日のこちらの記事で株価を見ることの重要性について書きました。

株価からもう一歩踏み込んだのが財務分析です。それは、株価はプロたちが財務分析や経営者へのインタビュー、その企業や業界の今後について等、あらゆる材料を吟味して弾き出されたその企業の値段だからです。

企業分析をすると見えてくるのは、なぜ株価が上がっているのか下がっているのか、その理由の一端です。つまり、自分なりの答え、仮説を作ることができます。

株価が正しいかどうかということには答えがありません。ですので、真実を的確に言い当てるということよりも、自分なりの仮説とその仮設の理由を持っておくことが大事なのです。

財務分析を行うことで、就職活動でその企業にエントリーをそもそもするか、エントリー後も企業の人事担当者よりも場合によってはその企業のことについて詳しい状態で面接に臨むことができます。

このことは、法人営業の際にも同様に言えます。
クライアントの所に出向く時に、ホームページで企業概要等を調べていくということは多くの方が実践していると思います。

ですが、企業の財務分析まで行って出向く方は少ないのではないでしょうか?

私が出会った一流の方々は、財務分析も含め徹底的にリサーチした上で折衝に臨まれます。それを見てから私も、ここぞの場面では財務分析をした上で折衝に臨むようにしています。

これは、特に折衝の相手が経営者に近づくほど、企業の財務分析はするべきです。会話の中身や提案の方向にズレがなくなります。

このように、財務分析は経営コンサルティングの実務場面だけでなく、様々な場面で役立ちます。その理由は、財務分析を通して企業の傾向や経営者の意思決定までもが推測できるためです。

スキな女の子に告白する前は、その人のことがどんなことがスキなのか等を一生懸命考えたり、知り合いの子に聞いたりしませんでしたか?

相手と良い関係になりたければ、まず相手のことを知る。本質的には人も企業も一緒だと思うのです。

財務分析というと急に苦手意識を持つ人が多いのはなぜか?

財務分析というと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
●●比率を用いた分析や、ROE、ROAのような経営指標といったよく分からない英単語を並べた考えが必要なんでしょ、と思われる方もいるかもしれません。

確かに、中小企業診断士の試験でも色んな経営指標を理解し、使いこなすことを求められました。

ですが、私は経営コンサルの場面でも難しい指標をあえて使いません。その理由は簡単です。数学の公式と同じように、公式だけを伝えられてもそのプロセスが分からないため、一緒にその数字がどうなっているのかという過程を考えることができないからです。

それよりも、P/L、B/Sに記載されている生の数字を使って大きな部分から説明をしていきます。

そうすることで、経営者も一緒になって、私の思考のプロセスを追うことができます。どこに経営上問題があるのかということを自分で考える、というプロセスを経営者と一緒になって考えるんですね。

財務分析は、大枠を捉えて細部の分析に進む

すべては手がかりを知るための手段です。外せないポイントは、その企業の過去との比較と、同業他社との比較です。

そうなんです。「数字は比較しないと意味を持たない」のです。
過去と比べて、売上が上がっている/下がっているのは、なぜなのか?
他と比べて、利益率が高い/少ないのは、なぜなのか?

そういう大枠を比較していくことで、その違いがなぜなの?という疑問が出てきます。

その違いの理由を、探っていく。
それを繰り返していくことで、企業の全体像や経営者の意思が掴めるようになってきます。

最初から色んな指標を分析をしても意味がないんです。それでは単なる数字のお遊びです。

いかがでしたでしょうか?
推理小説がスキな方は、財務分析に向いていると思いますよ(^^)

そして、近いうちに、財務諸表分析を含む超直感的経営分析/金融講座をZOOMを使って生配信してみたいと思いますので、乞うご期待!

ということで、今日はここまでです!本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました!!
皆さんにとって、今日も良い一日でありますように(^^)

まとめ

・財務分析は、就職活動や営業などを含むあらゆる場面で役立つ
・財務分析には、難しい指標を使う必要はない。
・財務分析のプロセスは数字に隠れた経営者の意思や背景を考えながら読み解いていくというさながら推理小説。
数字は比較しないと意味を持たない

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