新居探しで管理会社と口論した話と、良い仲介業者・管理会社の見分け方。

最近、引越しのために賃貸仲介企業や物件の管理会社とやり取りする機会がありました。
そこで感じた不動産業界の課題と、業者とやり取りする時に最低限知っておきたい知識、良い業者の見分け方について、私の偏見ではありますが共有します。

どうして口論したのか?

結論をいうと、初期費用に「消火剤」「消毒施工」といった不要な項目があっただけでなく、
「保証会社利用料」が相場よりも高額だったこと、
さらに、退去時に「エアコンクリーニング代」を請求する旨の特約が記載されていたため、
管理会社に一つずつ指摘していきました。

しかしながら、管理会社としては「同意できないなら契約しないでいい」という姿勢でした。

1つずつ説明する前に、賃貸を契約するときの登場人物について簡単に紹介します。

賃貸を契約するときの登場人物は?

賃貸借契約を結ぶ際に登場するのは、主に以下の4名(社)です。

  1. オーナー(貸主)

  2. 管理会社

  3. 仲介業者

  4. 借主(入居する自分)

賃貸借契約時の登場人物

契約締結時、仲介業者は入居する人から仲介手数料を、
管理会社はオーナーから手数料をもらうことが一般的です(一般的には家賃の0.5ヶ月+消費税)。
なお、現在は仲介手数料無料の業者も増えてきています。

※ 仲介管理一体型もありますが、この記事では深くは触れないでおきます。
詳しく知りたい方は、こちらを参考にされてください。

「消火剤」「消毒施工」について

これらの項目がある時は「外してください」と言いましょう。
借主が負担する項目ではなく、オーナーが負担すべき項目です。

これらの費用は支払ったとしても、オーナーには届かず管理会社のお小遣いになります。
他に該当する項目としては「書類作成費」「事務手数料」などでしょうか。
交渉をしても応じない場合は、余程気に入った物件で無ければお断りするのが良いです。他にも物件は山ほどあるので。

保証会社利用料

相場は家賃の60%以下、連帯保証人を立てた場合は40%以下であることが多いです。
これよりも高額な場合は、数十%の紹介料を管理会社が受け取っている可能性が高いです。
自分で保証会社を調べて「この保証会社を利用したいです」と言うか、それでも応じないならお断りしましょう。

退去時に「エアコンクリーニング代」を請求

このような記載がある場合も、要注意な管理会社の特徴です。
入居者から、退去時にお金を搾り取ることしか考えていません。
退去時のトラブルの原因になるので、このような管理会社は避けるのが無難です。

仲介業者・管理会社の見分け方

以上のことがあって、この管理会社が管理する物件の契約は見送りました。
ここからは仲介業者の見分け方にも触れていきたいと思います。

このような管理会社と当たった時、まずは仲介業者が交渉をしてくれます。しかし、担当の交渉力が弱かったり、早く契約させることばかり考えていると、なかなか初期費用が下がりません。

そのため、担当が頼りない場合は、仲介業者を変えてしまっても良いでしょう。
少しでも気に入った物件があれば、複数の仲介業者に初期費用の見積もりを依頼し、最も金額の安い仲介業者にだけ、内見をお願いすればいいのです。

最後に

不動産業界は昔からの大手が幅を利かせており、業界内の自浄作用があまり期待できません。
また、不動産業界にいる人たちの多くが利己的で、便益を与えてお金をいただくという普通のビジネス感覚を持ち合わせていないように感じます。

消費者一人一人が知識をつけて不動産業の担当と対峙し、少しでも良い担当の方と契約を進めれば、良い担当者が報われるのでは無いでしょうか。

本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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