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インドで開催されるUiPath MVP Summit APJ に行ってきます!Part.3

みなさん、こんにちは。

渡辺俊平です。(@ShumpeiWatanabe)

MVP Summit APJ について、三部作でお届けします!

Part. 3 では、MVP Summit の中身について、ご紹介します!


1. UiPath MVP Summit APJ 開催概要

1.1 アジェンダ & コンテンツ

MVP Summitは、3日間で下記のようなコンテンツを製品開発チームのエンジニアよりお届けしました。一方向でセッションを聞くスタイルではなく、各パートの中でディスカッションやフィードバックタイムがあり、MVPからの活発な質問や意見が常に出続けるようなイベントでした。

Day1
1. リーダーシップ メッセージ 
2. 製品戦略 & ロードマップ 
3. CoE ベストプラクティス
4. UiPath Autopilot & Microsoft Copilot  
Day2
5. プラットフォーム (Automation Cloud, Suite and Dedicated SassS) 
6. プロセスオーケストレーション & Action Center 
7. ICP: Intelligent Complaint Processing
8. IDP (Intelligent Document Processing) automation テンプレート 
9. iPaaS / Integration Service & Integration Service ハンズオン
10. Unified Build / Unified Project 
Day3 
11. ソリューションアクセラレータ
12. Test Suite & Test Suite ハンズオン
13. Autopilot for Everyone
14. Apps ハンズオン
15. UI オートメーション
16. ソリューション

会場の様子はこちらを。Day1はラウンドテーブルテーブル形式、Day2-3はハンズオンがあるのでスクール形式でした。

1. 2 注目セッション

諸事情で一部のセッションには参加できなかったのですが、興味深かったセッションについてご紹介します。

① CoE ベストプラクティス - Automation Operating Model
組織で自動化を推進する際に、製品の技術的な要素はもちろんですが、それ以外にも考慮することはありますよねというお話し。数々の自動化プロジェクトからの学びを体系化して、陥りやすい失敗を避け成功確率を上げるためのノウハウをAutomation Operating Model として展開しています。自動化からどんな価値、成果を求めているのか? 中長期的なゴール、いつその達成を目指すのか? どんな体制、チームで進めていくのか?などなど。まずはそのビジョンと戦略から考えることが大切です。

自動化の成果指標としては、よくコストに言及する方が多いですが、実はそれは一つの要素にすぎず、売上に貢献する施策として例えばリードタイムを短縮してより多くの処理を実行する、ミスの発生を減らすことでの品質向上、顧客の視点での体験価値の向上、従業員の視点では単調作業の繰り返しや残業を減らしてエンゲージメント強化など、見落とされがちな価値もあります。

Automation Operating Model については、英語になりますがブログやアカデミーでも取り上げられていますので、ブラウザ翻訳を活用してぜひ一度見てみてくださいませ。

② プロセスオーケストレーション
業務プロセス全体を可視化、自動化して人とロボット、そしてシステムとが協調しながら継続的に改善していくアプローチとしてプロセスオーケストレーションに注目が集まっています。2024年8月現在ではプライベートプレビュー中ではありますが、使いどころやデモを披露。

プロセスオーケストレーションは、プロセスマイニング・タスクマイニングやStudio、Apps、Action Center、Integration Serviceなどを組み合わせで実現しますが、複数のシステムをまたがって人の作業も発生し、承認待ちや手戻りや発生すると長い期間かかるような業務プロセスに効きます。(購入~支払い、受注~入金、ローン処理、保険金支払いなど)

③ Integration Service 
APIによる自動化を実現するIntegration Serviceについては、コネクタの拡充やコネクタビルダーのロードマップ、作成したコネクタをマーケットプレイスで公開できることなどについて語られました。自分で作ったコネクタを公開できて誰かのために役に立つという点、MVPのみなさまは興味津々の様子でした。

④ ソリューションアクセラレータ
車輪の再発明を避けよう。業界、業務ごとによくあるお仕事を自動化する流れをテンプレート化し、マーケットプレイスに公開されています。説明は英語ですが、中身をのぞいてみるだけでも作り方のコツを学べたり、これをベースとして活用することで開発効率アップも図れることでしょう。

⑤ Autopilot for Everyone 
全ての人が自動化を活用できるように。自然言語で指示することで生成AIが文脈に応じた回答を返し、自動化ライブラリにあるアクションを実行したり、提案してくれるようになります。

これについての開発中のダッシュボードが初披露されたり、構築の裏側のお話しをはじめ自動化ライブラリへの追加要望や開発中の機能について最も気になるものを投票があったり、MVPからの熱いフィードバックが止まらずのセッションでした。

1.3 交流 & エンタメパート 

APJを中心に世界各国からMVPとUiPath社員が集いました。インド、オーストラリア、シンガポール、ルーマニア、アメリカ、日本からと日頃は対面で会う機会のない人たちと交流を促進するための機会はたくさんありました。

① 始まりはランチ & ネットワーキングから
Day1は午後開始でランチブッフェが提供されネットワーキングから始まるスタイルは日本にはあまりなくとても新鮮でした。

② オープニング 
インド全開 ローカルなライブパフォーマンスがオープニングからスタートし、この後半パートでは早くも踊り出す人も続出。しっかりと巻き込まれました。

③ リフレッシュ アクティビティ
参加者同士の交流のために休憩時間は15-20分程度あり、ランチ後にはダンスやなぜか腕立て伏せなどのちょっと面白いアクティビティがありました。
Slidoで誰に出てきてほしいか投票したり、クイズもあってインタラクティブなセッション外でも常にインタラクティブでした。

④ Chokhi Dhani 
ジャイプルの昔の風景を再現したレジャー施設にバス移動して、プチ観光と夕食を取りました。日本人が一人かつ初のインド体験だったので、インドのMVPのみなさんが物凄く温かくお世話してくれました。

2. 日本との違い・同じところ

MVP Summit で感じた日本との違いや同じところについて、衝撃を受けた点はこちらです。

2.1 圧倒的な積極性

本当にすごかった。何においても積極性のレベルが高すぎて感激しました。
何か問いかけがあるとすかぐに反応があり、セッション中で新しい機能や説明があると、すかさずに質問が上がる。受け身で聞いているROM専の人は全くいなく、前のめりに知識を学ぼう、疑問点を解き明かそうという姿勢が全開の方ばかりでした。(日本でよくある、質問ありませんか? からの沈黙が一切ありませんでした)

新しいものに挑戦する積極性もすごかった。出たばかりのAutopiltについては下記の状況。

SNSの発信プラットフォームのメインはLinkedInです。日本のようにX(Twitter)発信はありませんでした。投稿量については日本の方が多いものの、LinkedIn投稿に対するリアクション数やMVPのみなさんのフォロワー数などは日本と比べて桁違いでした。爆速アプトプット系の方もいて、面白かったのがVlog形式での発信は日本にはなく新鮮でした。またYouTubeで1,000本以上のチュートリアル動画など公開し4.6万人ものチャンネル登録者数をもつ人(Rakeshさん) がいて、動画で発信する人は日本よりも多かったです。
LinkedIn投稿は、ほぼ全員がしていいるため、#UiPathMVP もしくは #UiPathMVPSummit でぜひ検索してみてください!

Vlog発信 by Parthさん

ブログ発信 by Saiさん

そして、MVPが5人所属しているWonderBotz社さん、すごい。

2.2 素晴らしい人たち

コミュニティに参加する人は素晴らしい方が多いこれは世界共通だと実感しました。
かつて自分が困った時に、コミュニティに助けてもらったことがあって恩返しをしたい。困っている人を支援し、新しいスキルを身に着けてもらうことでその人のキャリアの幅を広げる、そこに役立てるのがモチベーションにつながると。下記はハイドラバードのコミュニティリーダーの熱い発言でした。素晴らしすぎて感激しました。

ForumのトップランナーYoichiさんの知名度は国境を軽く越え、日本から来たと話すと、知っているとか会いたかったとたくさんお話しをいただきました。中にはビデオメッセージをくれた方も!

現地で接したインドのMVPの方々は本当に親切でした。技術力が優れているだけでなく人として素晴らしい方ばかりでした。カタコトな英語でも耳を傾けてくれたり、初インドの自分に現地の美味しい食べ物や観光スポットまで教えてくれた方もいて、ウェルカム感が満載で嬉しくなりました。

2.3 インド & アジアパシフィック地域のコミュニティ活動

① 学生向けのオートメーション教育
オートメーションのスキルを自組織に展開するのみならず、学生向けに還元すル取り組みが活発です。コミュニティからは有志が講師やメンターを務めMVPが大活躍しています。少人数の取り組みではなく、多くの方々が参画し、中には2‐3ヵ月かけたカリキュラムを組んで一定期間の教育を実施しているとのことです。純粋に感激しました。

② Community Day 
各地域のコミュニティリーダーが中心となり企画されるテクニカルイベントで約半日のイベントです。スピーカーはMVPやコミュニティリーダー、ユーザーさんが登壇し、UiPath からもテクニカルエンジニアが登壇しています。
特にインドでの開催はかなり熱く、数百名を越える人が集います。

③ ハッカソン
予選はオンラインで一定期間実施して決勝戦がバンガロールで開催、24時間で成果物を創り上げて競うのハッカソンです。メンターを務めるMVPもいます。日本からはハシモさん が単独参戦していましたね。

3. その時、そこに行かなければ得られない経験

その時、そこに集まった人の組み合わせは一生に一度しかない機会です。そんな人たちのから生まれるセレンディピティは素晴らしいものになることは間違いありません。

インドのMVP達からは、日本のコミュニティと何かコラボしたい。コンテンツを提供したり、何かお困りごとがあったらいつでも連絡してくれ、またインドのコミュニティにも来てほしいと熱い言葉も。日本のコミュニティの様子も取り上げられ、国を越えたコミュニティのコラボが生まれるかもしれません。

MVPのみなさんは、トップランナーでありそこに集うメンバーもまた、MVPコミュニティとして熱く強力なつながりがあり、再会する人や初対面での交流を心の底から喜んでいました。

技術情報は後から入手することができるかもしれませんが、開発者からのメッセージや開発背景、チャレンジなどの情報、それを使う(トップ)ユーザーの視点やその活用方法、使ってみてのフィードバックや要望などの周辺情報は、現地に行かなければ得られない。これについて活発に議論が展開されている。また、何よりもそこに集う「社内外の仲間」の存在は、まさにプライスレスです。

ちなみに日本のGDPは、2025年にインドに抜かれると予測されています。近いような遠いようなインドから学ぶことはたくさんあるのかもしれません。

ぜひ機会をつくって、インドにまたはグローバルカンファレンスなど、日常とは違う刺激的な環境に飛び込んで、たくさん学びそして交流されることをオススメします。
UiPath コミュニティにはそんな機会にあふれていますし、行った先の世界中には素晴らしい仲間たちがいることを体感しました。

このブログを読んだ方が、少しでも新しいコトに挑戦したり、コミュニティに積極的に参加してみたり、MVPを目指してみよう!グローバルな環境に飛び込んでみようと、チョットでも思って行動してくれる方が増えると嬉しい限りです。

MVP Summit APJ への参加にあたり、機会をいただいた国内外の社内関係者、現地で交流できたAPJのMVPたちとUiPath メンバーすべての方に感謝します m(_ _)m

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

UiPath MVP Summit APJ で出会ったMVPたちと

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MVPのみなさんの投稿 - 様々な視点から現地の様子をご覧ください!


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