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TOP GUM MAVERICKと3000人

先月、18回目にして池袋グランドシネマで初4Dxscreen。これで思い残すところなく、MAVERICK活を終結してもいいと、区切りがついた。

11月を過ぎてなお4Dxscreenの上映は続き、その人気は衰えを見せていないようだが、戦闘機の臨場感を体現するはずが、なぜか耳横を空気が過ぎていく演出ばかりの4Dよりも、画面にどっぷりと浸れるIMAXの方がいいなあと再認識し、IMAXをもう観ることが叶わないならば、シアタージプシーは卒業と、踏ん切りがついたともいう。

記念すべき初回は、品川Tジョイだった。圧倒的に初見の人ばかりで、各お笑いポイントではどっと笑い声があがり、マーベリックが撃墜されたところでは傍目でもわかるほどに泣く人も。そして、エンドロールが終わるとどこからともなく拍手が沸き起こった。こんな経験初めてだった。
2回目は池袋グランドシネマのIMAXレーザーGT。その次はユナイテッドシネマお台場、そして109シネマズ二子玉川のIMAXレーザー。TOHOシネマズ日比谷、新宿、とIMAX上映シアターを巡ったあとは、日比谷と品川、ときどき二子玉をはしごした。

ちなみに、お笑いポイントといえば、ダークスターがexplosionし、生還したマーベリックが山間のレストランにたどり着いて、
"Where am I ?"
とウェイトレスのおばちゃんに聞き、ケロッグを食べていた少年が、目を輝かせ
”Earth ”
と答えるご存じのシーンが1つ目。

余談だが、ダークスターの一連のシーンで、管制のスクリーンにダークスターの位置情報が表示されてたのだが、マッハ10のくせにいつまでたってもアメリカ国内なのはあり得ない。あっという間に大西洋でしょうが。
もう一つ、テスト飛行の日は10月の平日なのに、昼間からレストランで子供がご飯を食べている。ん?細かいところは気にしないのか?

8月にはいると、リピーター勢の割合が高まり、最初のお笑いポイントでは、クスクスという程度。10月になると笑い声はほぼ聞こえない。ほとんどが追いトップガンのリピーターなんだなぁと察する。

2つ目のお笑いポイントは、言わずもがな、ペニー家の窓から飛び降りたマーベリックが、想定外に帰宅したアメリアに見つかってしまうシーン。1つ目よりも、毎回笑い声は大きく、このシーンがウケる層がコアなんだろう。日本だと、靴は玄関で脱いでしまうから、窓からランナウエイはかなり難しいし、そもそも窓から飛び降りれる勇気と運動神経と、降りられるスペースのある一戸建て、すべてが非現実的過ぎて、ヤバい、見つかったという背徳感を薄め、お笑いへと昇華させているのかもしれない。

8月のある日に日比谷で観た時に、前の列に黒人男性が一人で鑑賞していた。ストーリー終盤、ルースターがマーベリックを助け自分も撃墜され、パラシュート降下し、その場に走ってマーベリックがたどり着く場面。

お~元気でよかったといわんばかりのルースターを突き飛ばし、
”What the hell.What are you doing!”と唾飛ばしながらマーベリックが怒鳴る場面。件の黒人男性のウケっぷりったら半端ない。めちゃめちゃウケて大笑い。別の日にも、隣に座っていた英語で会話する中国人?韓国人?男子二人組も、ここではかなり笑っていたのを覚えている。
日本人の感性とは違う笑いのツボ。最大限にカッコイイストーリーでも、コメディー要素も忘れないこれがザアメリカ映画なのか?

7月後半、特に日比谷の年齢層は半端なく高かった。銀ブラ全盛世代が、トップガンが面白いと聞きつけ、映画なら日比谷とやってきたのかもしれない。平均年齢は50~60代。シニア夫婦のカップルが多く、一人では歩けないおじいちゃんを見かけたことも。また、いつぞやは、両脇をおじいちゃんに固められ、少しでも体を側に向けると、マスク越しでも感じる加齢臭で、ひたすらスクリーンをまっすぐ見つめていたこともあったっけ。

8月後半になると、また、1つ目のお笑いポイントでの笑い声が高まった。周囲を見渡すと、20代後半のカップルが多い。最初はトップガン?と見向きもしなかった年代層が、世の評判を聞きつけて、それじゃ見てみるかとやってきた感じだった。

4か月でおよそ3000人くらいの人と130分を共有してきたことになる。一番印象に残るのは、シアター内が感動に包まれた瞬間を共有した初回だろう。見ず知らずの他人と、感情を同じくし、没頭した2時間はそうそう体験できるものではない。

But not today



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