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TOP GUM MAVERICKと過ごした夏

三連休中日、日比谷TOHOシネマズで、計17回目(連続上映1回を含む)のTOP GUN MAVERICK。プロローグのDanger Zoneとともに、楽しかった夏をありがとう、という想いがこみ上げてきた。

17回は、品川Tジョイ、池袋グランドシネマ、お台場ユナイテッドシネマ、109シネマズ二子玉川、TOHOシネマズ新宿、そしてTOHOシネマズ日比谷と6か所で観てきたが、その客層と席の埋まり具合から、おそらく最後まで上映するのは日比谷だろうと踏んでいたし、お台場ユナイテッドシネマのXScreenがあまりにも肩透かしだったので、IMAX以外は見ないと決めていたから、10月に入って唯一IMAX上映を続けてきた日比谷TOHIOシネマズが、IMAX レーザー導入のために10月12日からIMAXスクリーン上映を休止するというアナウンスは晴天の霹靂で、思い残すことのないようあと2回は観ようかなと思っていた皮算用が一気に駆逐された瞬間だった。

家でダウンロードしたデジタル配信のTOP GUN MAVERICKはこれからも見るだろうけれど、シアター観るのは今日が千秋楽。いや、未踏の4DXScreenにトライするかもしれないが。

コレクションと化したチケット

初めて観たのは6月の終わり。公開間もない時期に見た息子から、絶対良いから観るべき、と言われ、facebookでも友人たちの、良かったという感想をちらほら見かけていたので、話のネタに行ってみるかと夫を誘って品川Tジョイに。それまで映画なぞ滅多に出かけることはなく、そもそもIMAXって何ぞや?のレベルだったからか、鑑賞後は今まで感じたことのない高揚感に包まれた。圧倒的な映像と音響が、ありえなさを補ってあまりある究極のリアルを展開し、36年前の当時と同じ音楽に、胸の疼きを抑えることができなかった。
また観たいという思いは日々募り、その1週間後、人生で初めてのおひとり様映画にトライする。

まさに考えるな、行動しろ・・したよ!

2度目は池袋グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTだった。急に思い立って予約をしたので、かなり前の方のしかも脇の方の席だったけれども、レーザーGTの威力は半端なく、そんな席でも見ごたえは劣ることなく、品川のIMAXよりもクオリティの高い音響で、ストーリー通りの体感まで味わえた。のちに、ここのレーザーGTが日本一であると知るのだが、この時点でラージフォーマットのスクリーンにどっぷりとハマったのである。

その後も週末ごとにシアターに足を運ぶ。クレカの明細が届くたびに、夫にいつか指摘されないかとドキドキしていたが、さすがに9月の請求では、いつのまにそんなに映画好きだったの?と聞かれる始末。まさかTOP GUM MAVERICKだけ見続けているとは、よもや思うまい。

幼い子供が公園で興じる滑り台を思い浮かべてほしい。降りては登り、滑り降りてはまた昇る。もう1回、もう1回と、誰しもが覚えのあるあの遊具には、スリルと爽快感、高いところに昇る高揚感と、必ず地面に降りてくるという安心感がある。
滑り台が如く、ハッピーエンドがわかっているからこその安心感に裏打ちされたスリルが、週末のリフレッシュには最適な2時間で、観ても観ても飽きることなくリピートしてしまう。

たいがいいつもギリギリで、新作の予告が流れ始めた頃にスクリーン真正面の席にたどり着き、止まらない汗を拭いながら観ていたのが、いつのまにか長袖を着込む気温になっていた。毎週末の楽しみは、平日を頑張ろうと思えたし、朝寝もそこそこに休日を有意義に使え、QOLを爆上げしてくれていたTOP GUN MAVERICK。夏と共に過ぎ去った寂寥感がひたひたと迫ってきている。


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