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地味で平穏な生活(2月6日〜2月12日の日記)

■2月6日
 気持ちよく10時に起床。春のような天気と聞いたが、まだまだ寒く電気毛布と電気スリッパを履いて仕事をする。昼は焼きうどんをつくって食べ、オット氏と「長生きしようね」と言い合った。でもこの人は子供を望まない私を見捨て、子供を望む別の女性のところへ行く可能性があるんだよなあとも思う。
 夜は思い立って唐揚げにした。月曜日は起きて生きただけでえらいので。

■2月7日
 10時起床。昼はうどんと手作りチャーシュー、キャベツとセロリのサラダ。寒くてランニングに行けてない最近、宅トレにハマっているので百均にヨガマットを買いに行く。地べたそのままで腹筋をすると痛いので、マットがほしいと思っていた。
 隣の駅まで歩き、帰りにメール仕事でもしようとカフェに入ったが、まわりの騒音や落ち着かない感じに慣れず、すぐ帰りたくなる。煙草を吸っていた昔は、喫煙OKのカフェばかりで仕事をしていたのに、今は家で仕事がいちばん落ち着くなんて。人は変わるのだ。
 夕方、急に体調が悪くなりオット氏に連絡。いきなり仕事相手から電話がきたせいもある。電話が苦手なライターなんて、本当にダメ。死にたい気持ちが襲ってきたので薬を飲んで寝る。デパ地下で買ってきた肉まんとともにオット氏が帰宅。さらにカレーをつくってくれた。夜調子を取り戻し、ファミレスに行って残った仕事を片付けた。

■2月8日
 不思議な夢を見たはずなのに思い出せない。でも昨日風呂に入っていない割にはよく眠れたほうだと思う。朝のラジオに養老孟司が出ていて、御年八十五歳で新刊のプロモーションをしていた。パーソナリティと話は噛み合っていなかった。
 じつはまたキムチを作ろうとしていて、白菜に塩したのをずっと(といっても二日間)放っておいてしまったため、夜作業することに。丸二日塩漬けされた白菜は案の定塩辛く、しょっぱすぎる出来になってしまった。キムチ作り、なんでいつもうまくいかないのか、と嘆いているとオット氏にちゃんとレシピ通りの時間で放置しないからだよと言われた。

■2月9日
 父親に対し喉が枯れるほど叫び怒鳴る夢をまた見た。「今まで私にしてきたことを謝れ!」といつも夢の中で父親を追い詰めている。今日はそれでも謝らない父親に嫌気が差し、大分と鹿児島の温泉街へ自殺しに行く夢だった。自殺するのに温泉って笑
 夕方、突然症状が出てしまい、オット氏に夜飲みに連れて行ってもらう。ポン酢サワーが飲める安居酒屋から手が込んだ料理を出す癒やし系居酒屋へはしご。締めはラーメンを食べるという最低のコースをまわってしまう。お腹がいっぱいすぎて腹を下す。

■2月10日
 オット氏仕事でよくないことがあり、かなり凹んだ様子。昨日と打って変わって私が外へ連れ出し、居酒屋でたっぷり話を聞いた。酒を飲み、煙草も吸うというまたしても最悪のコース。2日連続はダメだねと反省。しかしちゃんと風呂に入って寝た。

■2月11日
 朝から枕カバーやシーツの洗濯、ベッドのマットレスを天日干し、掃除機がけなどを行う。どうしてもおにぎりを食べたいと思ったので、梅と鮭フレークを買ってきて握る。冷凍枝豆と塩昆布の混ぜおにぎりも追加で握る。シシャモを焼いたのとだし巻き卵、麦味噌味噌汁もつくり、飲みすぎた胃腸に和食をぶつける。
 夕方高円寺のほうまで歩くと、政治的なデモ(?)でかなり大騒ぎになっていた。もうちょっと歩いたところのカフェに入り、三年前から積ん読していた『私たちにはことばが必要だ』という本を読む。三年前は苦しくなって読めなかったけれど、三年前経ったら読めるようになった。積ん読はしておく意味がある。

■2月12日
 二月というのが嘘のような暖かな天気で驚く。散歩しようと谷根千のほうまで行く。西日暮里で降り谷中銀座などを歩き、ビールを飲んだ。谷中銀座商店街には猫のオブジェが多かったり、猫をモチーフにしたお店があったり、街をあげて猫を推している。ネコ好きの私はうれしかったのだが、オット氏に「猫好きの人ってなんかそれを押し付けてくるようで嫌だ」と言われて落ち込む。
 明日は月曜日と考えるだけで嫌気が指していた私。大好きな猫を咎められたようになって反論。反論、するところまではいいが、怒りすぎてしまったようだ。怒りすぎてしまうところは病気のせいだよ、とオット氏にまた咎められるが、頭ではわかっていたも体が順応しない。来週も心が乱れないように、地味で平和な生活を送りたいと願いながら早めに眠った。

今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!