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最近のできごと(12月初旬)

■11月30日 
 11月末に、念願の精神病院に行った。もう1年ぶりだったので「再診ではなく初診扱いになる」と事前に電話担当に言われており、初診の日に行った。しかし事件が発生。なんと「初診扱いなので、ジャコペン先生(私の主治医)に診てもらえるかわからないです」と事務員と看護師に冷たく言われた。精神病患者をなんだと思っているのか。たしかに1年ぶりの通院だが、それはジャコペン先生に「寛解に近いから毎週じゃなくて気が向いたら来るでいいよ」と言ってもらっていたからで、通院しなかったからといって私が患者を辞めたわけじゃない。それまで長い間ジャコペン先生に診てきてもらった信頼関係によって話せる内容があったり、合う合わないの薬の相談ができたりするのに、「そういうシステムなので無理」の一点張り。今日はじめましての先生にあたる可能性があるとは。
 ジャコペン先生に診てもらいたいです、何時間でも待つので。と伝えると、看護師が「ジャコペン先生に相談してみますけど、お忙しい方だし、先生のご負担もあるので…」と濁される。いや、先生のご負担っていうか、初診ではじめましての先生に患者のわたしが今までの身の上話をするほうが負担なんだけど……
 ところが、ジャコペン先生に確認したら「全然いいですよー診ますよー」ということになった。看護師や事務の人が間に入ると、ほんとに面倒。
 でも薬をもらえてよかった。ずっとずっとほしかった。薬を飲んで気分をドーピングできるから。

■12月1日
 今日から12月ということですが、まったく実感がない。低気圧にやられてほとんど仕事ができなかった日。昼寝もした。薬も飲んだ。薬を飲んでやり過ごした。
 先月行けなかった美容院を予約して、髪を10センチくらい切った。ここ数年ずーっと信頼している同じ美容師さんに切ってもらっていて、会うと安心する。8ヶ月くらい伸ばしていた髪を切ったことでなんだかつきものが落ちた気がした。

■12月2日
 朝から取材。インタビューイがわたしと同い年(30歳)の人で、とても刺激をもらった。「どんなにつらいことがあってもいずれ1日は終わるしな〜って考えてる」と言っていたそのマインドをわたしも取り入れようと思った。
 朝薬を飲んだけど、今日は夜21時から別件打ち合わせがあるから夜の分は飲まずにやり過ごす。昼間すごく昼寝をしてしまうけど、夜に備えてエネルギーチャージと思い割り切る。
 今いちばん無理当番なのがこの打ち合わせなんだけど、今日はましだった「どんなにつらいことがあってもいずれ1日は終わる」とメモに書いてこっそり見ながら乗り切ったら案外うまくいった。

■12月3日
 あまり仕事できずにもやもや引きこもっていた1日。
 夕方、胸の中にいるおしり星人(いつもプリプリ怒っているからおしり星人。私に死ねと迫ってくる)が暴れ出してどうしようもなく辛くなる。オットに頼るわけにもいかないし、とひとりで外に出よう

■12月4日
 友達と舞台に行き、好きな俳優を眺める。舞台はコロナ以来なので2年ぶりとか? 今日観たのはミュージカル調だったのだけど、歌や踊りや演技って人の心を震わせると実感する。
 今日一緒に舞台に行った友達は、好きなアニメや漫画、俳優などが同じなので、とても気が合う。女が集まるとする結婚や妊娠や恋愛の話をしないので、「好きなことを話す」というものすごくわたしたちらしい、良い時間をいつも過ごすことができる。

■12月5日
 友達のLINEさえ煩わしく感じてしまう自分へものすごい罪悪感。
 麦茶のパックがなくなったので緑茶のパックでお茶を作って冷蔵庫に入れた。なんだかいい気分。
 ネガティブな気分をポジティブな気分に変えようとする人を本当に尊敬する。私はその場にいたらへそ曲がりなので、そんなふうに思えない、なんて考えてものすごく悩む。
 電車でみたマイナビの広告が意味不明さが頭から離れない。耳を見て思い出すなんてなくない?


■12月6日
一日中死にたい気分でほとんど何もできなかった。小説だけ少し進めた。夜、また眠れなくて夜中に騒いでしまったけど疲れ果てて寝た。子供かよ。

■12月7日
 朝から薬を飲んだらいいかんじ。薬に頼りたくないと一時期は思っていたけど、今はがんがんたよってこーぜ!という気分に代わっている。頼れるもの、任せられるものは委ねていくスタイル。
 いじわるをしている人のことをすぐ見抜けてしまう。わたしにだけ返信をしないデザイナーとか、明らかに権力のある人にはペコペコしているデザイナーとか。
 夜は、二ヶ月間冷凍していたマグロのカマがそろそろやばいということで、ていねいに臭み取りをしてオーブンで焼いた。冷蔵庫で解凍→塩揉み込んで10分放置→酒ふりかけてさらに10分放置→水分拭き取ってオーブンで焼く。レシピはこれ

 ホークアイの3話を観て(アクションシーンが最高だった)、その後、Disny+にきていた『最後の決闘裁判』をオットと観る。わたしは劇場でも観たので2回目。ひとりで映画館で観た時は涙が止まらなくなって大変だったのだけど2回目はある程度冷静に観れた。おろかな男らしさとそれに振り回される女の話、しんどいけどリドリー・スコットが「みんな考えろよ?」って言ってくれているような余白のある映画だから好きだ。

 わかりやすい物語が溢れているような気がする観了後にオットと話した。結末が泣ける、笑える、ハッピーエンドとわかるものは観ていて安心するけど、こういう奥行きのある物語をもっと読みたいし、観たいな。



今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!