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かぞくのこと

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今日は⑤の20歳の誕生日。ほんとにこの前生まれたばっかりなのに。12年前私が20歳になったときからこの日を楽しみにしてた、きょうだい5人でお酒が飲めるって。この世にいない人がいるって露ほども思ってなかったなって視界の縁が黒くなるけど、うん、でも5人で飲めるし飲もう。おめでとう。

12日は③の誕生日で、帰省して墓参りした。桜満開で「③は花咲爺さんだったのかも」とみんなで話した。
③のために「春よ、来い」を無心で弾く②と④のことを、とても大事に思った。
ただ生きて、幸せでいてほしい。

『ここはとても速い川』

『ここはとても速い川』

仕事で新刊本を読んで、プレゼンしなければいけないんです。
それがほんとに苦手で、でもその場で知ったかけがえない本がある。
だから私もいつか、ためらいなく「よかった」っていえる本を見つけられればいいなとおもっていたのですが、はじめてそんな本がありました。

それが『ここはとても速い川』です。

短編が二つ入っていて、
私は表題作の
『ここはとても速い川』が好きでした。
主人公の集は児童養護施設で暮ら

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なんて贅沢な人生だ

なんて贅沢な人生だ

たくさん悲しくて、たくさん嬉しくて、初めてのことをたくさん知った1年でした。
そんな中、いつも隣りにいてくれたBANANA DIARY本当にありがとう。

毎月のお金のやりくり、
週末の買い物リスト、
はっとした言葉の抜書き、
思ったことのメモ、
ドナーの検査受けるための説明、
ドナー決定電話からの日程や方法のやり取り、
副業面接の日程、
決まった仕事のいろんなメモ取り、
好きな人に教えてもらった

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きょうだいのことけっこう好きだとは思ってたけど、
この4人ときょうだいやりたくて生まれてきて、それが私の人生最高の幸せだなんて知らなかった。
知ってたけど知らなかった。
自分が世界一幸せなことも知らなかった。

もくもく

もくもく

MARUUさんの個展にいった。
年始に「今年はMARUUさん個展やるよ」とダイさんから聞いて待ち望んでいた。

ウレシカのインスタに、ピンクの素晴らしい絵が見えて、その予感からとても好きだった。
よく見たらそれがMARUUさんの絵で「やっぱり私はこの人の絵が好きなんだ」とわかった。

『もくもく』のことは知っていた。ポストカードになっていた絵でとても好きなものがあった。
もくれんが素晴らしく咲いて

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病室内の付添ベッドで横たわっていたら飛び込んできた通知。リアリティきつすぎてタイトルだけで泣けてしまった。私を救いあげる物語だ、感謝しかない。

めざめようか|吉本ばなな @y_banana #note https://note.com/d_f/n/nc9b855c1bda4

かわいい天使がいたので③についてってくれるよう家に連れ帰った。
今日は納骨の日、墓苑が年末年始休みなので早まった。
広島は雪と海がすごくきれいらしい。

2021年2月20日

2021年2月20日

③が白血病とわかり即入院してから8日後だった。

日々愕然としたり、つー、と涙が出たりしながら、なんとかしのいでいた夜。
ちょうどYUKIのうれしくって抱きあうよをスマホで流していたら②からLINEが来た。
「①ちゃん、③相当やばいみたい。40℃の熱が3日間下がらんらしい。明日病院行ってくるけど、危ないかもしれん。」

スマホをベッドに即投げつけた。何がうれしくって抱きあうよじゃ。(私の個人的な感

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世界でいちばんかわいいやつ(のひとり)

世界でいちばんかわいいやつ(のひとり)

3番目の弟が、11/18(土)に息を引き取りました。

きもちは常に溢れてくるのに、書きまとめあげる時間がなくて、noteに書けなかったです。
ただ③のことを、そこから感じたことや学んだことを、どうしても書き残しておきたい。
だから時間がかかっても、この2年9ヶ月のことを書くと思います。

これだけは言えるのは、私の人生でいちばん大切な人間は、妹と弟4人です。
③とは会えなくなってしまった、そんな

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夏休みだった

夏休みだった

この夏は、正しく夏休みがあった。
仕事から解き放たれて2番目の家に半月居候した。

毎日3番目に会いに行った。
平日夜と土日は昼も。土日は4番目と合流したり、母が行ける日は休んだりした。
病院で3番目と会うのは、ほんとにきつくて幸せだった。東京でも心の真ん中にあって、でも生身のなまなましさとインパクトはすごい。代わってやれず、役に立てず、でもそういう気持ちは出さずに淡々としゃべる。しょうもない話を

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2番目と電話「来月30なのにいまだ20代半ばと思われる。中身が年にまじで伴ってなくてへこむ」「4番目とも我が家の最強は1番目ちゃんよねって話すんよ。あれだけ大変なことこえて中身ないなんてことないけえ」妹弟の前では最強のお姉ちゃんなことに安心と切なさを覚える(現実との相違)

与えられたのなら受けとめよう

与えられたのなら受けとめよう

誕生日前日、年上の友人に言われた。
「staさんと知り合って3年?か。なんだかここんとこ大人っぽくなったね。」
なんという!私が言われて一番うれしいだろう言葉を!テンションがへへへっと上がる。

「恋のおかげかな?」
うーーんそうなんか?でも確かに、10年(他の人との交際期間もはさみつつ)だらだらしてた片思いが去年あっさりどうでもよくなって、ちゃんと時間がすすみはじめたのはあるかもしれない。

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Future Is Born

Future Is Born

吉本ばななさん『王国―その4 アナザー・ワールド―』で楓がノニちゃんに言った言葉、
「見たいよ、君の子供も孫ももっと後の子供たちも、なんでもかんでも見たい。君に出会ってはじめて、人類がその祈りをずっと持ってたことが分かったよ。自分なんて小さいものだ、次の人たちにどんどん超えていってほしい、そんなふうに思うなんて。」
4年前、暑い部屋ではじめてこの言葉を読みながら、ナチュラルに「分かる〜〜〜」と思っ

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