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「店舗を持たない大学生のお菓子屋さん」La mer(ラメール)長崎県立大学 奥野七海

0→1(ゼロイチ)を生み出す地方プレイヤーの「1歩目」に焦点を当てた「0.1(ゼロ テン イチ)」。地方という土地で活動している人たちは今の活動をどんなきっかけで、どんなことから始めたのか。これから新しい1歩踏み出す人を後押しするための記事です!


「店舗を持たない大学生のお菓子屋さん」
La mer(ラメール)長崎県立大学 奥野七海

手作りお菓子の販売を行う大学生 奥野七海さん


今回は僕の大学の友人でもある奥野さんを取材しました!趣味だったお菓子づくりを発展させ、たくさんのマルシェに参加する奥野さんは学生と経営者の2足の草鞋で活動する。そんな奥野さんの「1歩目」とは。

自己紹介:手作りのお菓子をマルシェで販売

La mer(ラメール)という店舗を持たないお菓子屋さんとして活動している。

―(梶原)自己紹介をお願いします。

(奥野)長崎県立大学 経営学部の奥野七海です。長崎県の雲仙市出身で今大学2年生です。自分で作ったお菓子をマルシェに出店をして販売していて、最近は夜にBARで働いているのですが、そこを昼は使わないから間借りして昼カフェをたまにやってます。夜は夜でBARでもお菓子を販売したりしています。マルシェの時は原価計算とか売上の計算なんかは全部自分でやっていて商品の仕入れから、調理するキッチンのレンタル料、マルシェの出展料も経費として計算して、それを踏まえて売値を自分で考えたりしています。それから最近は人を雇ってお菓子をつくるようになりました。最初は1人でお菓子を作ったんですけど出店する回数も増えて、1人だとかなり大変なので協力してくれているのは友達なんですけどちゃんと時給いくらって決めて働いてもらってます。そんな感じでたまに手伝ってもらうことはあるんですけど販売は1人でやってますし、基本は個人で活動しています。

マインドの「1歩目」:自分の好きがお金に!

友人にも協力してもらいながらお菓子づくりに励んでいる

―お菓子作りはどれくらいから始めたんですか?

(奥野)高校生の時に好きで始めました。その時は趣味で簡単なものしか作ってなくて、オーブンでがっつり焼くとかではなくて混ぜるだけでできるケーキとかをよく作って、友達にあげたりしてました。

―高校生の時から今みたいにマルシェで出店するみたいな活動をやってみたいと思ってたんですか?

(奥野)私は自分が作ったお菓子をあげたときに「ありがとう、美味しい!」って言ってくれることが好きで、それは今も変わらないんですけど、最初はそれが目的でお菓子を作っていたんです。大学に入ったら同じサークルの先輩が私がお菓子作るのを好きなのを知ってくれて「佐世保のマルシェ出てみない?」って誘ってくれたんです。その言葉がきっかけで友達だけじゃなくてお客さんに自分のお菓子を販売するようになりました。お客さんがたくさん買ってくれて喜んでくれることに加えてお金ももらえるってなって、もっとお菓子作りを頑張りたいって思うようになりました。

動きの「1歩目」:自分にできることから

出店の際は毎回たくさんの種類のお菓子を準備する

―実際にマルシェに出店してみてどうでしたか?

(奥野)一番最初に出店した時がすごく売れて、最初だからキッチンも無料で販売するときの道具も貸してもらえて、作るのも1人だったからそもそも経費が少なかったんです。人通りが多かったのも理由でめちゃくちゃ売れて利益もたくさん出たんだけど、次の月には利益が半分になった(苦笑)なかなか売れなくてバイト先に持っていって安く売るみたいなことをしてました。最初上手くいって調子乗ってしまったかな(笑)

―2回目の出店で上手くいかなくてなにか変えたことってありますか?

(奥野)一旦、作る量は減らしました。でも3回目はちゃんと完売して正解が分からなくなったよね(笑)それから味の改良もしたし、小麦粉を米粉に1回変えてみて試したけどやっぱり小麦粉が美味しくてそれは結局戻しました。そうやって商品の改良もしたしスコーンの味がいままで1種類だったんですけど毎月スコーンの味を変えようと思って、キャラメルナッツ、ブルーベリー、イチゴジャム。あとはココア、抹茶とか。どの商品がお客さんの人気が高いのか試したりもしました。それから最近SNSを頑張って動かすようにしています。頑張ってインスタのストーリーか投稿を1日1本あげるようにしてて忙しくてあげれないときもあるけど、、、

奥野さんの運営する「La mer」のインスタ

後は私と同じようにマルシェにでてる人だったり、お店を経営してる人たちを自分で探してフォローして自分を売り込んでます。マルシェに出てる人って自分たちでマルシェを開いてたりするから、その人たちに自分から連絡を入れて「マルシェ出れませんか?」ってDMを送ったりしています。自分からいかなくてもSNSで情報発信続けてたら五番街で「お菓子だけの出店イベントがあるから参加しませんか?」って連絡を頂いて出ることになったりしたね。商品の改良もSNSもまずは自分にできることから試しています。

原動力:お客さんの笑顔

自分のお菓子で喜んでくれるのが嬉しいという気持ちは
高校の時から変わらない

―奥野さんが今の活動を頑張れている要因ってなんですか?

(奥野)やっぱり買ってくれる人が喜んでくれるからだと思います。私、自分で言うのも変なんですけどコミュニケーション能力めっちゃ高いんですよ。色んな人にこういう活動してますって学校でも話すし、働いているBARでも話すしおしゃべりなんです。お菓子に関してはどこかで学んでいるわけでもないし、正直色んなところで売っているお菓子とそこまで大差はないと思うんです。それでもお客さんがわざわざ買ってくれるのは私自身がいつもニコニコしているからだと思います(笑)。たくさん買ってくれたおばあちゃんがいたら「来月はこの日に出店するよ~」っておばあちゃんのカレンダーにメモしてもらうんです。そういうお菓子以外のコミュニケーションが大事なのかなって。コミュニケーション能力は人よりちょっと持ってるみたいで。それでお客さんが喜んでくれたら嬉しいし、お客さんの笑顔を見れたら私も嬉しいです。


自分の好きなことを自分にできることから始めて、ビジネスとして確立していく奥野さんの姿は僕もすごく刺激を受けています。できることから1つずつですね。
奥野さんのインスタを載せているのでぜひみなさんご覧下さい!

https://www.instagram.com/la_mer.pastryshop

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