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私が「終活」を始めたきっかけ③賃貸管理の現場で学んだ事

皆さん、こんにちは!
今日は私が「終活」に興味を持ち、学び始める事になったきっかけとなった
出来事の3つ目を書いていきます。

賃貸管理の現場で出合った孤独死

 私のもう一つの本業は「賃貸経営・賃貸管理のコンサルタント」
をしています。

数年前の事になりますが、私は東京にある不動産賃貸仲介・管理の会社で
14年程働いていました。

賃貸管理の現場では、
・親族からの安否確認をして欲しいという依頼
・勤務先からの欠勤による安否確認の依頼
・他の入居者からの「ハエがすごいからもしかして・・・?」
 という安否確認の依頼
が毎月の様にありました。

大半が本当に留守にしていたり、風邪で寝込んでいたりが多く、無事という事で確認が終了するのですが、誠に残念ながら
数ヶ月に1回位の割合で「孤独死」や「自殺」の状態で見つかってしまいます。

TVに出てくる様なゴミ屋敷の様に荒れていた室内の場合もありますが、
昨日まで普通に生活をしていた様な綺麗な室内もあります。

近年は孤独でご近所さんとの交流なども減ってきているせいなのか、
数日経ってから発見されるケースが増えてきていると感じています。

年齢層は以外にも若い世代という現実

「孤独死」と聞くと、「高齢者」というイメージを持たれる方も
少なくないと思います。

でも、実際には私達と同年代の「40代」や「50代」のバリバリ現役世代
というケースが多かったです。

ブラック企業で夜中まで働き、ベッドに横になりながらPCで仕事を
していて突然意識を失ってしまってそのまま…、とか、
普通にお風呂に入っていてとか、
カップラーメンばかり食べている不摂生な生活などがたたったのでしょうか…。

意外と「高齢者」と呼ばれている世代の入居者さんは自分で「もしも」の
場合に備えて日頃から気を付けているというケースが多い
です。

・毎日近所の人と話す
・毎日買い物に行く
・遠方にいる「息子」や「娘」に頻繁に電話やメールをする


ところが、若い私達世代の方は、交流はSNSやネット中心、買い物はネットや週末にまとめ買いなどで全く無防備の為、実は「孤独死」の危険性が高いと言えます。

毎回、数日後にご遺族の方と一緒に室内の確認をするのですが、
若い方はまさか自分がそうなるとは思わない為、

・ネット会員のIDやパスワード
・ネット銀行やネット証券などの情報
・月額で課金をしているサービス
・スマートフォンなどの解除パスワード


など、どこにも記載がありません。

支払いの方法も

・銀行引き落とし
・カード払い
・携帯電話と一緒に課金


と様々な決済方法となっており、最近は請求書も
メールやWEBで確認するスタイルとなっているので、
ご親族の方は皆さんどうやって確認をしたら良いのかわからず
途方に暮れてしまいます。

立場が変われば明日は我が身かも・・・

「もしも」の時が起こった場合、親族が「まさか!」と思うのは
当然なのですが、
「まさか自分が?」と思った時にはもう手遅れですよね。

いくら若くてもいつ何が起こるかは誰も予測がつきません。
「終活」というと、まだまだ必要ないと思いがちかもしれませんが、
「もしも」の時は不意に突然訪れます。

体調が悪すぎて、生きてはいますが意識不明の状態で
発見されることもしばしばあります。

そういった場合に

・緊急時にして欲しい連絡先(親族や勤務先など)
・診察券や保険証、お薬手帳
・かかりつけ医


などもわかりやすい場所に置いておくと発見した人が早く
手配を取る事が出来ます。
こういった行動も「終活」の一種です。

そう考えると
「終活って若いうちからやっておいた方がいいのかも・・・」
と思い勉強を始めました。
立場が変われば明日は我が身かもしれません。

「終活」という言葉自体に「死」に向かっていくイメージが
あるのですが、
「死に向かってのネガティブな活動」なのではなく
「生きていく為のポジティブな活動」
なのだと私は考えています。

以上、3回にわたって私が「終活」を学び始めたきっかけについて
書かせていただきました。

最後までお読みいただきましてありがとうございました!




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