どうしたらいい?初めてのキリスト教葬儀《後編》
こんばんは!株式会社創世ライフワークス社の野田です。
前編に引き続き、キリスト教葬儀にはじめて参列するときの心得とマナーや、仏式葬儀との違いについてご紹介していきます。
★前編はこちら★
①《遺族の方にはどんな言葉をかけたらいいですか?》
キリスト教では「人間の死」を主なる神の計画の中での出来事としてとらえます。(いきなり難しいでしょうか‥(^-^; 亡くなることは神の御許に帰ることなので、キリスト教の中では死ぬこと=すべての終わり、ではないんです。)
「ご愁傷様です」=死を悼み(いたむ)本当にお気の毒です
「お悔み申し上げます」=悔やんでも悔やみきれないお心お察しします
このようなあいさつは、あまりふさわしくありません。
形式にこだわらず、自分らしい言葉で、ストレートに慰め励ましに繋がる言葉をかけることが良いのではないでしょうか。弔電(ちょうでん=悔やみの電報)も同様です。
②《キリスト教葬儀では告別式と言わないのはなぜ?》
葬儀の名称は、教会によって教理的見地から違いがあります。「葬儀」「葬儀式」「葬送式」「召天式」などが多いようです。
亡くなった方の魂は、天国に斡旋したと考えますので、私たちクリスチャンからすると、先に天国へ行った家族にまた会うことができるという考えから、別れは告げないということで、「告別式」を使わない教会もあります。
③《葬儀ではなぜ讃美歌を歌うのですが?》
キリスト教葬儀では、神を褒め称えるために讃美歌を歌います。故人のための供養ではなく、神を覚え、自分を見つめなおし、遺族の慰めになることを願い歌うことが、神を礼拝することに思いを向ける行為となるのです。
④《讃美歌やお祈りの仕方が分からないのですが…》
式中の讃美歌やお祈りは、教会の牧師さんや教会の方々がされます。お祈りが初めての方は、目を閉じて頭を下げ、静かに祈りに耳を傾けましょう。
讃美歌もうまく歌う必要はありません。思いを寄せることが大切ですよ。
⑤《お通夜ではなく「前夜式」があると聞きました。それは列席しても良いのでしょうか?》
最近は、近親者のみで葬儀を行う家族葬も増えてきましたが、あらかじめ近親者のみといった連絡がなければ、列席された方が遺族の慰め・励ましになるでしょう。
⑥《服装や持ち物で気を付けることは?》
一般的な黒服(喪服)で構いません。ただし、上の写真のような数珠は仏式のものなので必要はありません。
⑦《葬儀に行けなかったときはどうすれば良いですか?》
供養としてお墓参りをする考え方はキリスト教にはありません。
遺族のもとへ足を運ばれ、慰めや励ましの対応をなさることに意味があり、遺族も心強く思われるのではないでしょうか。
■仏式との違いを覚えておきましょう
今回は、キリスト教葬儀の基礎的な知識や、今後に役立つキリスト教葬儀のマナーについて、2回に分けてご紹介しました。
これらのほかにも、分からないことがあれば、お気軽にライフワークス社へお問い合わせください。
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