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今、話題のAI試験官をどう考える!?

※当記事は約3分で読めます【約1,300文字】

1. AI試験官とは

最近話題になっているAI試験官ですが、就職活動のWEB試験におけるカンニングや替え玉受験防止のために、WEBテスト受験中の行動を監視し、不審な動きが無いかを確認するものです。

元々は受験形式としても以下3パターンありました。

(1)「マークシート方式」の試験
(2)自宅などで出来る「WEB方式」
(3)テスト会場で実施する「テストセンター方式」

しかし、昨今ではコロナ禍で「WEB方式」を採用する企業が増えていて、同時に多発している受験側の不正を防止しようという取り組みです。

2. AI試験官の仕組み

現在は、下記の記事でもあるように、AI監視型のテストは主に適性検査『TG-WEB』で採用されています。

正式には、AI監視型のものは『TG-WEB eye』と呼ぶみたいです。

そのため、様々な試験のうち、特に『TG-WEB』を採用している企業の試験では、このAI試験官の利用が増えることが予想されます。

普段、相談を受けている就活生から共有してもらった話だと、実際に試験を受ける際、試験前に「録画(カメラ)を許可する」ことを促されるみたいです。

そして、許可しない場合も受験は出来るものの、注意書きとして「評価対象にならない可能性がある」と明記されているようです。

そうなると、許可するしかないですよね。。。

3. 公平性が損なわれる事実

現在は、解答集なんかも出回っていたり、替え玉受験もかなり増えている気がします。

しかし、語弊を恐れずに言うと、私は現在の状況を踏まえると決して悪いことだとは言い切れないと思っています。

もちろん、あるべき姿ではありませんが、それを正しく管理する体制や環境が整っておらず、そういったことを多くの人が利用している事実があるのであれば、残念ながら就活生に相談されても、私は

「皆が使っているならそういうものを使うのも一つの手段」

と答えるしかありません。

「真面目に頑張っている人が損をする世の中はおかしい」

と考えるからです。

なぜなら、もし同じようにWEBテストをクリアすれば、望んでいる企業に入社して、バリバリ活躍して、年収も数百万単位で変わる未来が現実として十分にあるからです。

そのため、頑張っている人が頑張った分だけ報われるようなそんな体制を整えてほしいですし、真面目に頑張っている人には、その時々の情報を正しく収集し、公平性が損なわれないように就職活動にも向き合ってほしいなと思います。(不正をどんどんしろってことを言っているわけではないですよ!笑。)

4. まとめ

今回は、最近よく耳にする「AI試験官」について話題を取り上げてみました。

しっかり調べてみると、上記のように、『TG-WEB』以外は導入がまだまだ進んでいないですし、「カメラによる録画を許可する」ことを促すもの(『TG-WEB』の中でも『TG-WEB eye』を採用していない場合)でなければ、『TG-WEB』でさえもまだまだ解答集や替え玉受験で対策が出来てしまいます。

そして、それによって公平性が失われてしまいます。

私は、不正も良くないとは思いますが、それ以上に就職活動において公平性が失われることの方が人の未来を大きく左右することから重要だと考えているため、その点について今後しっかりとした整備が行われることに期待したいです。

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