グループディスカッションにおける3つの評価基準
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1. グループディスカッションとは
グループディスカッションとは、様々な場面の集団による知的会議の総称です。
もう少し構造的にグループディスカッションを捉えると、以下のようなイメージとなります。
このすべてが揃って初めてグループディスカッションという条件が整います。
例えば、「(1)リアルタイムで時間制約がある」が欠けると、クラウド上でチームメンバーが各自の手の空いた時間に随時、同じ資料に対して追記修正を加え、成果物を作っていくなどといった選択肢も出てきます。
また、「(2)多人数の参加者がいる」が欠けると、個人的な資料作成などに留まってしまいます。
さらに、「(3)総員の意見から一つの合意を出す」が欠けると、発言者と傍聴者が分かれているような報告を主とした会議などの可能性も出てきます。
つまり、グループディスカッションとは、3つの条件が複合的に重なり合った場となります。
特に、この記事では就職活動の選考を想定したグループディスカッションの評価基準に焦点を当てて話していきたいと思います。
2. 業界や企業による評価方法の違い
グループディスカッションにおいては、大きく二つの評価方法があります。
これらの評価方法は業界の特色や企業によって、どちらの手法で採用しているかは異なります。その際の考え方について説明していきます。
(1)「見極める・選ぶ」の青田刈り=絶対評価
こちらは、業界としては、個人の戦闘力が重要となってくるような企業、つまり外資金融や外資コンサルなどに多いです。言うなれば、Up or Out(昇進するか、さもなくば退職するか)を常に突きつけられるような成果主義の会社です。
このような会社では、個々人の強さが求められるため、思考力(地頭力)を中心とした戦闘力により、優秀な学生をピックアップしています。
また、ご説明の通り、見極める要素が強いため、選考のフローの中でも大人数の足切りが済んだ後の中盤以降の後半で実施されるケースが多いです。
(2)「絞る・切る」の足切り=相対的評価
一方、「絞る・切る」での評価方法では、以下のような学生を除くような形となります。
この2点の項目に当てはまる学生は、社会人においてもパフォーマンスの高さで期待できないため、消去法的な足切りの対象とされます。
この評価方法によるものは、足切りという要素が強いため、比較的選考の中でも序盤のフローで用いられることが多いです。
ただし、企業というのは、基本的には協力が必要な組織体制なので、日系企業のほとんどはこの足切りを目的でグループディスカッションを採用しています。
このことを念頭に置いていただくと、どのように振る舞うべきかなんとなくイメージがついてくるかと思います。
3. グループディスカッションの評価基準
企業の選考で行われるグループディスカッションでは、特にどのような能力を見ているのでしょうか。
主に、以下の3点を判断基準としています。
また、これら能力について、各選考ごとに見ている比重が異なります。
<選考ごとに企業が見ているポイント>
前半であればあるほど一人一人を見るためのマンパワーを企業側が避けないため、合理的に上記のような形で左から右に流れるような選考フローとなっていることが多いです。
IS(インターンシップ)は位置的に選考の順番としては適していないですが、全ての項目においてしっかりじっくり判断できるといった点で一番右に置きました。
グループディスカッションにおいて、これら3つの力のうち、どの項目に比重を置いているかは企業や面接官の方針によります。
イメージとしては以下のような傾向があります。
このように、業界や企業などによって特徴があり、さらには選考のどの段階でグループディスカッションをしているかによって、ある程度どういった目的で企業側がグループディスカッションを採用しているのかがわかります。
そのため、業界・企業研究を通して、その企業ごとのグループディスカッションの傾向を掴むことが重要となってきます。
4. まとめ
グループディスカッションの評価方法や評価基準は、業界や企業の特徴によって異なることを話してきました。
これらの特徴が異なることを証明する例として、戦略コンサルタントで内定が出ている学生がその他外資系メーカーや商社の選考に落ちるといったケースがあります。
私自身もこの例の一人でした。
以上のように、各企業によって好む特質があるため、それを理解したうえでグループディスカッションに臨むことが重要です。
そして、これらを理解しているかどうかの違いは、グループディスカッションにおける立ち居振る舞い方に大きく影響してきます。
是非、志望企業から内定をもらうためにも、今後グループディスカッションに参加する際には意識してみてください。
また、グループディスカッション内で高評価を得るための考え方については、別の記事でご紹介していきたいと思います。
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