インターンシップに参加する際のポイント
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1. インターンシップの企業側の意図
企業側は、そもそも何のためにインターンシップを実施しているのでしょうか。
企業側の目的は、
です。
つまり、本選考のフローでいう、序盤のエントリーシートやWEBテストなどのように足切りを目的としているわけではなく、選考終盤の面接のように一人一人を念入りにチェックし、「見極める・選ぶ」という志向が強い側面を持っています。
そのため、インターンシップはチャンスでもありますが、醜態をさらしてしまうとピンチにもなり得ます。
実際、企業側もインターンシップのようにじっくりと見極める時間がある中で、「当社には相応しくない」と判断した場合、学生ごとに評価を管理しているため、3月以降の本選考においてもちゃんと履歴が残ってしまっています。
インターンシップに参加する権利をせっかく得たならば、マイナスの評価ではなく、今後有利になるように確実に良い評価を得たいですよね。
ということで、当記事では、インターンシップに参加する際、どのようなポイントに注意するべきかをご紹介したいと思います。
2. インターンシップ参加におけるポイント
(1)PDCAサイクルを回すことを意識する
エントリーシートや面接における自己PRやガクチカなどで見ている点もそうですが、企業側が新卒採用で学生に求めている一番の資質は、
事が出来るかどうか、ということです。
つまり、当然ながらインターンシップにおいても、この点について評価をしています。
しかも、企業側からすると、お題を元に普段よりも時間をかけてじっくりと観察できるため、その決められた時間の中で、いかに上記PDCAを意識して取り組めているかを確認しています。
したがって、「入社後も、与えられた課題に対して、成果に結びつけるためのプロセスを回すことができる人材です」ということをアピールする必要があるわけです。
(2)主体性を意識する
学生と社会人の大きな違いは、『与えられてきた側』から『与える側』に変わるということです。
学生のこれまでの間は、授業を受ける、親がなんとかしてくれるなど、立場的にも受動的になることが多かったですが、今後は一変して主体性が求められるようになります。
しかしながら、社会人になったばかりの新人の中には、「待っていたら教えてくれる」「教えられてないから出来ない」など、人に頼ることを前提にしている人が少なくなく、最終的には何かあったときには自分の責任ではなく、周りの責任だと考えるような人がいます。
「分からなければ自身で解決するために動く」「分からなければ聞く」など、出来ることはいくらでもあります。
それが出来ていないのは自分の責任です。
この自責の念を強く持って働いている人が各企業で活躍しています。
そのため、この主体性は優秀な学生を見極めるためのポイントとなるため、企業側の評価基準となっています。
(3)質問力を駆使する
上記の主体性でも話した通り、「分からないことは自ら解決する」姿勢が重要です。
そして、その最も分かりやすい姿勢が、
です。
社会人になったばかりの新人であれば、分からないことの方が多いのは当然です。
ただし、その分からないことを誰よりも早く把握して、自ら会社に貢献しようとする姿勢があるかどうかが新人には求められます。
つまり、新卒1年目に最も求められる能力は「質問力」です。
この「質問力」を通して、主体性を示します。
ただし、「質問」ではなく、なぜ「質問力」というのか。
これは、「予め自身で調べられることは調べたうえで、何がわからないのかを端的に伝える能力」が重要だからです。つまり、ただの「質問」ではなく、質の高い「質問」を企業側は求めています。
ここでも主体性やPDCAサイクルが関係してきます。これらを総動員したうえで、自身の不明点を明らかにし、的確に質問するようにしましょう。
(4)見られている意識を常に持つ
冒頭でも話したように、インターンシップはアピール出来る場でもありますが、企業側からすると終始「見極める・選ぶ」ということをしています。
そのため、常にみられている意識をもって、トイレ休憩などでも誰がいつ見ているか、聞いているか分からないと思って、気を抜くことなく、社会人としてあるべき姿勢を心掛けましょう。「私のこといつでも見てください」くらいの心構えがちょうどいいくらいです。
(5)明るい笑顔、明るい挨拶、気持ちの良い姿勢を!
見られている意識の中でも、特に印象として残りやすいのが、視覚・聴覚による印象です。
これは、メラビアンの法則などでも言われていますが、最終的に印象として強く残るのは、「ハツラツとしたイメージ」など、明るい笑顔や、挨拶、きりっとした背筋の通った姿勢などです。
こういったパッと見た印象にも注意を払い、良い印象を心掛けましょう。
6. まとめ
蛇足ですが、こんなエピソードが実際にありました。
5大商社のうちの1社の話です。
とのことでした。
採用に一緒に関わらせていただいた立場としては、実際にその学生は、素直に「わからないことを質問する」などそういった姿勢も選考途中でありました。
つまり、当記事で書いたポイントを見事に抑えていた事例です。
ここまで話した内容は全て、実のところ選考においても評価ポイントとして実際に見ています。
そして、インターンシップという場では、これらのポイントを念入りにじっくり見られるわけなので、その分、いつもよりも気を引き締めて臨み、素敵なインターンシップになるように是非してください!
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