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妖怪は世界を平和にする①

約6年にわたり、「妖怪アートプロジェクト」なるものに携わってきた筆者が、これまでに得た知識や経験を基にたどり着いた一つの結論「妖怪は世界を平和にする」について連載形式で述べていきます。

突然ですが、「妖怪」とは何ですか?
と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?

この問いに対して、すぐに答えられる人はあまりいないと思います。
なんか怖いやつ、ゲゲゲの鬼太郎、お化けの仲間、、などいろいろな答えがあると思いますが、明確に「妖怪とは〇〇です」と言えるのは難しいのではないでしょうか。

ただ、私たちが持っている「妖怪」のイメージは、例えば「野菜」や「果物」といったものと同じように、なんとなく頭の中にあると思います。誰かと話をしていて「妖怪」という言葉が出てきても、なにそれ?などと、わざわざ聞いてくる人は少ないはずです。それはお互いに共通のイメージがあるからにほかなりません。ですが、改めて妖怪とは何か、と聞かれると、それをはっきり答えることができない。これって結構、不思議だと思いませんか?

私は2014年から妖怪に関するアートプロジェクトに携わってきました。その間、「妖怪とは何か?」を常に考えてきましたが、考えれば考えるほど、説明ができなくなってきました。妖怪を知れば知るほど、妖怪って何だろう?と思うようになってしまったのです。まあ、そういうことって、実は身の回りにたくさんあるのかもしれません。例えば、「人生」とか、「宇宙」、「愛」などもそうですよね?

「妖怪」は、意外に広い範囲にわたる概念のようです。

私たちが進めている「小豆島・迷路のまち妖怪プロジェクト」は、日本各地で行われている妖怪に関する取り組みと比べて、小豆島のプロジェクトだけが持つ特徴を発見し、その意義を見出すことができました。これは自分たちだけでなく、全国に様々な取り組みがあったからこそ分かったことでもあります。それについてはこちらの記事に詳しく述べられています。

私がこの取り組みを進めていく中で、一つだけ明確に言えることがあります。それは、「妖怪は世界を平和にする」ということです。

これだけは明確に私の中で確信していることです。

なぜ、妖怪は世界を平和にするのか?そのことについて、これからお話していこうと思います。たぶん、このお話をしていくことで、私が妖怪についてどのように捉えているのか、わかってくると思います。少し長くなってしまいますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。


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