キャリアの振り返り(2024年1月末時点)
私は2024年2月で47歳の誕生日を迎えます。
2001年4月に社会人となったあと、2024年1月末時点で5社で約23年(274ヶ月!)、いろいろな会社でいろいろな業務を担当しました。
今回はその業務内容とマネジメント経験などについて振り振り返ってみたいと思います。
なお、月数はおおよその目安で厳密なものでありません。。
「いろいろな業務をやってきたんですね~」ぐらいの感覚でお願い致します。_(..)_
【業務別】
1.事業企画(3社、3年11ヶ月)
・テレウェイヴ社(11ヶ月)
テレウェイヴ社では、電子カルテやクリニック向けのWebサイトの販売を行う新規事業を担当していました。
どのような商材が好まれるかのリサーチ(飛び込みも!)や商材の開発、営業チームの組成や管理など担当しました。
・ランドピア社(2年6ヶ月)
ランドピア社では、海上用コンテナを改良したコンテナのコスト削減と品質改善のために中国に渡りました。
その後、リースを用いた販売、フランチャイズ展開などをすることでリーマンショック等で伸び悩んだ売上に貢献しました。
・GameWith社(6ヶ月)
eスポーツ事業を立ち上げ、チームに帯同してアジアを転戦しました。
現場を知ることで、経営計画やIR時には肌感をもって語ることができました。
2.IPO業務(5社、9年0ヶ月)
・テレウェイヴ(10ヶ月)
2003年2月、店頭登録(当時)。担当者として。
野村證券×新日本監査法人(当時)
・ランドピア(1年11ヶ月)
責任者として。
みずほインベスターズ証券(当時)×トーマツ監査法人
・ウィルグループ(2年3ヶ月)
2013年12月、東証二部(当時)。責任者として。
SMBC日興証券×三優監査法人
・GameWith(2年1ヶ月)
2017年6月、東証マザーズ(当時)。責任者として。
大和証券×あずさ監査法人
・ABCash(1年11ヶ月)
責任者として。
大和証券×太陽監査法人
3.市場変更業務(2社、3年8ヶ月)
・テレウェイヴ(7ヶ月)
市場変更の検討段階のみ。
なお、店頭登録からジャスダックへの移行準備は書類手続きのみなのでカウントせず。
・ウィルグループ(1年0ヶ月)
2014年12月、東証二部上場から12ヶ月で東証一部へ市場変更。
・GameWith(2年1ヶ月)
2019年8月、マザーズ上場から25ヶ月で東証一部へ市場変更。
4.IR業務(3社、9年5ヶ月)
・テレウェイヴ(4年8ヶ月)
担当者として。
・ウィルグループ(1年0ヶ月)
担当部長として。
・GameWith(2年1ヶ月)
担当取締役として。
新規上場後は別のCFOが担当していたためカウントせず。
5.予実管理(5社、22年1ヶ月)
・テレウェイヴ(5年6ヶ月)
・ランドピア(4年0ヶ月)
・ウィルグループ(3年11ヶ月)
・GameWith(6年9ヶ月)
・ABCash(1年11ヶ月)
全ての業務の中で、私が一番長い期間担当している業務が「予算実績管理」でした。
自部署の予算を作る、単体の予算を作る、連結の予算を作る、取得した会社の業績やのれんの影響を反映するなど、定量面から会社を俯瞰してみることが面白いのかもしれません。
6.M&A(3社、9年9ヶ月)
・テレウェイヴ(2年6ヶ月)
・ランドピア(3年1ヶ月)
・GameWith(4年1ヶ月)
テレウェイヴ社在籍時は、DD(デューデリジェンス)は毎月同時並行で行っていましたので大変でしたが、重要なのは取得した後の体制作りということも学べたことが大きかったです。
上場企業のEストアー社の株式を取得した時は、「TOB」という単語も知らなかったのに公開買付の実務を担っていたので今となっては苦笑いです(笑)
なお、ランドピア社で実施した不動産・動産の取得も含んでいます。
7.会議体運営(5社、18年5ヶ月)
・テレウェイヴ(5年6ヶ月)
・ランドピア(4年0ヶ月)
・ウィルグループ(3年11ヶ月)
・GameWith(3年1ヶ月)
・ABCash(1年11ヶ月)
取締役会、株主総会の事務局経験をカウントしています。
経営会議、監査役会の補助、コンプライアンス委員会、投資委員会といった会議体なども経験しましたが、会議の目的は何か、誰を招集するべきか、時間通り終わらせられるか、揉めた場合の着地の見出し方などちょっとしたコツがあるのだなぁということを学べました。
8.株式事務(未上場企業)(4社、11年1ヶ月)
・テレウェイヴ(10ヶ月)
・ランドピア(4年0ヶ月)
・ウィルグループ(2年3ヶ月)
・GameWith(2年1ヶ月)
・ABCash(1年11ヶ月)
未上場企業の株式事務はシンプルと言われますが、上場企業と異なり経営株主やVCなど外部の株主の"顔"が見えるのでやりづらさもあり・・(笑)
ストックオプションの設計や発行手続きなどは基本ですし、未上場会社の株式事務を経験したからこそ上場後も動きやすかった気がします。
9.株式事務(上場企業)(3社、3年11ヶ月)
・テレウェイヴ(1年3ヶ月)
・ウィルグループ(1年8ヶ月)
・GameWith(1年0ヶ月)
上場後は、数千人の株主、大きな会場を手配する株主総会、オンライン総会の是非・可否など専門性が増すので、実務を担当するのは上場後すぐの株主総会ぐらいまでにしています。
IRの観点からQ&A集の作成などには携わりますが、総務職の方が一番輝く時期なので主役は譲ります・・(笑)
10.契約書・トラブル対応(5社、11年3ヶ月)
・テレウェイヴ(2年6ヶ月)
・ランドピア(3年1ヶ月)
・ウィルグループ(1年9ヶ月)
・GameWith(2年5ヶ月)
・ABCash(1年6ヶ月)
M&Aを担当するようになってから契約書を読み込む機会が増え、気が付いたら法務の専門職の方が入社するまで"なんちゃって法務"を担当することが多いです。
法律の専門家ではありませんが、自社にとって何が大切で何がリスクかを把握し、事業や経営に反映しやすいのは経営企画職・スタートアップの法務ならではの面白いところだと思います。
11.内部監査(5社、12年2ヶ月)
・テレウェイヴ(10ヶ月)
・ランドピア(4年0ヶ月)
・ウィルグループ(1年3ヶ月)
・GameWith(4年2ヶ月)
・ABCash(1年11ヶ月)
私が内部監査に従事しはじめたきっかけは、たまたま監査役と内部監査室長と仲が良かったからです。
年齢が高いお二人だったのでお手伝いをしていたら色々と教えて頂き、気が付いたら業務監査に同席するようになったり、調書の作成をお手伝いしていました。
その後は業務監査だけでなく、監査役監査の視点など教えて頂いたことで「全社を中立的な目で見る」ということを学べた気がします。
12.内部統制(4社、8年9ヶ月)
・ランドピア(2年6ヶ月)
・ウィルグループ(9ヶ月)
・GameWith(4年1ヶ月)
・ABCash(1年5ヶ月)
内部統制という単語が広がり始めた時期に「内部監査を担当していたので内部統制もできるでしょ~」という勘違いで手を挙げたのがきっかけでした。
所謂「3点セット」などの資料作成がボリューミーというのはもちろん、健全な会社運営をする上でとても重要なので、会社の業務やサービス、財務諸表等もわかっていないと形だけのものになってしまう怖さもあることは「内部統制」という単語の浸透と共に実地で学べたのは貴重な機会だったと思います。
13.資金調達(市場)(1社、1年5ヶ月)
・テレウェイヴ(1年5ヶ月)
新規上場時の公募を抜かした、上場後の資金調達を4回実施しました。
それぞれ3~4ヶ月ほどの短期勝負で大変ですが、入金されて残高がドンッ!と増えるとその苦労も報われます(笑)。
借入もそれなりの回数・金額を実施していますが、カウントはせず。
【職位別】
14.部長職(4社、16年1ヶ月)
・ランドピア(4年0ヶ月)
・ウィルグループ(3年8ヶ月)
・GameWith(6年6ヶ月)
・ABCash(1年11ヶ月)
上記には、私しかメンバーがいない「一人部署」の期間も相当な期間含まれます。
なお、人数が少なく、人材の層も薄いスタートアップは早いうちから「役職者」になれる可能性は高いです。
数名のマネジメント、予算立案と執行、他部門との調整、部門長としての決断などに慣れておくことは、会社組織を運営するための「入門編」です。
最近は出世したくないという方も増えていると思いますが、役職者になることでしか身につかないこともあるので機会が巡ってきたら是非 受けてみることをお薦めします。
15.執行役員(2社、5年5ヶ月)
・GameWith(3年7ヶ月)
・ABCash(1年10ヶ月)
一般的には"業務執行の責任者"にポジションとされていますが、個人的には「選抜された部長職」または「株主総会で選任されていない取締役」といった印象です。
最近は"常務執行役員"という肩書ですが、友人から「おじさんっぽい」「最近スタートアップで見かけない役職」と言われます・・。
16.取締役(2社、4年0ヶ月)
・GameWith(3年0ヶ月)
・ABCash(1年0ヶ月)
執行役員と異なり株主総会で選任される取締役ですが、実はそんなに長く務めたことはありません。
もちろん、部長職ぐらいから会社のマネジメントを担っているつもりではありますが、「会社の顔の一人」として社外の方から認知され始めたな~と感じたのはこれぐらいからだと思います。
【総括】
これまでの23年(274ヶ月)の社会人経験を振り返ってみて、感想と振り返りをしていみます。
(感想)
・あっという間・・
気分はいつでもルーキーです!
・スタートアップの「経営企画職」は、何でもできるので面白い!
目の前に来た仕事をこなすだけでもこんなにたくさんの業務を経験できるのはすごいことかも・・。
(振り返り)
・274ヶ月のうち、263ヶ月(95.9%)を"経営企画職"として過ごしている「純度の高い経営企画職」!
その分、経理や財務、法務といった管理部門の基礎能力を養う時間がなかったかも・・。
・274ヶ月で、1,478ヶ月分の仕事をできる不思議な職種!
5.4人分!一般的な社会人の5.4倍の経験を積めば、私のような標準型の人間でも戦力化しますね(笑)
・274ヶ月のうち、193ヶ月(70.4%)を管理職として会社のコアメンバー!
普通の会社では"部長"になれる人すら限られている中、マネジメント規模はともかく「責任もって判断をする立場」で判断力を磨けたのはありがたいです。
(反省)
・"何でも屋"、"遊軍"気質なので、当初志した「専門職」になっているのか回答できない。
同世代の管理部門は、経理・総務・法務といった業務のスペシャリスト揃い。"管理部門のゼネラリスト"も悪くないですが・・。
以上です。
まだまだ働くつもりなので、これからどんな仕事をより深くやっていくか、どんな新しい業務に携われるか、個人的にはワクワクしかありません♪
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