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市場がありそうな分野に特化する

今年で、診断士として独立して24年目になります。よく生き残ってこれたなというのが実感です。
本当に有難く、お取引いただいた各位に本当に感謝です。

振り返ってみて、独立後、本当に厳しかったのは、独立直後、師と別れてアシスタント(カバン持ち)を止めた時、そして、リーマンショックのときの3つです。

リーマンショックのときの厳しさは12月31日の記事に書かせていただきましたが、このときの経験がコロナ禍の厳しさを乗り切らせていただく力になったと思います。

このころは、その場をしのぐように、人に会うことによって、スポットのお仕事を頂いて、なんとか仕事をして、自転車操業でお金をやりくりしまして、毎月はらはらでした。

ブローカーみたいになってしまうので、いまは、こういうのはあまりやりたくないのですが、私ができない仕事でも受けて、仲間に仕事を頼んで、中間マージンを頂くこともしました。


一方で、やっと収入が安定してきたのは、私が「美容室専門」のコンサルと決めてからです。

以前に知り合わせていただいた、某美容ディーラーの副社長(当時)にお声掛けいただいて、事業承継のお仕事を引き受けたり、そのほかの美容室のコンサルを行わせて頂いたり、新規出店の美容室の経営者さんに、経営とは何かをご案内する「経営指南塾」などの講義をさせて頂くようになりました。
また、同社の社長(当時)に声をかけて頂き、美容室経営者にMBA的な知識をご案内する講義を担当させて頂いたりしました。
それが契機になりまして、オブザーバー参加されていた、業界紙の編集長にお声掛けいただき、2018年2月に、美容室の財務をまとめた本「誰も教えてくれない、経営の秘密。」という本を出版することになります。

自分でも営業してお客様が増えていましたが、所属している中小企業診断士会の方々から、美容室の案件や、ファッション系の案件の連絡が来るようになったり、中小企業振興公社の方からの依頼も来るようになったりしました。

そして、顧問をさせて頂だける美容室の数も、少しずつ増えて、その月のことばかりではなく、やっと少し先のことを考えられるようになりました。

私の周りでも、業界に特化して収入を安定させておられる診断士はたくさんいらっしゃいます。葬儀業界、介護業界、クリーニング業界、旅行業界など、、、。

やはり、いろいろと遠回りするより、どんな商売でも、得意領域は決めて打ち出した方が良いですね。

今は、政府から中小企業向けに使いやすい補助金の制度が充実して、それを得意技にして、補助金コンサルという名で食べ始めるという方法もあります。割とそれでなんとかしている仲間は多いようです。

私が苦しかったリーマンショックのあとにも、今のような、補助金制度があれば、私も補助金コンサルになっていたかも知れません。

やっぱり、食べるというのは大切で、大変ですから、美味しいものには手を出していたと思います。

でも、逆にいうと、そういうのがなかったので、自分の唯一の得意技を見つけることが出来たのかも知れません。

毎年、知り合いの診断士さんの研究会(診断士によるコンサルティングをビジネスとして成り立たせる研究会)にお呼びいただき、ここで書いたような私の経験をお話させていただいています。

そこで、力説させていただいたのが、「10年先を考えて、仮説を立てて行けそうな分野のポジションを取る」ということです。

お話させていただいたときは、「その仮説はしっかり調べた方がいいのか」という質問がありましたが、そこは、仮説なので、データがないので調べようがなく、おそらくこうなるという「感覚」を養い、ある程度、たくさん候補を出した上で取り組む分野を決めて、その市場の様子を調べていくことが良いと答えました。嗅覚みたいなもの。

調べて最初から行けそうな市場は、もう、恐らく誰かが取り組んでいて、市場が顕在化しているということなので、いいポジションが取れないです。一方で、ある程度の安心感はありますけど。

でも、1番ではないです。

まだ、スマホ市場というものがなかったころの、スティーブジョブスのように、こういうのを作ったら、絶対こうなる、、という「感覚」を信じて、市場を創っていくことが面白いんじゃないかと思います。強く想像すると、本当にそうなりますからね。

公式LINE
下記の公式LINEにて、マインドフルネスについて無料で動画を見ることができます。(15分×4本) ご質問がある方は気軽に公式LINEにご連絡下さいませ!(自動返信が返りますが、あたらめて応対いたします。)


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