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カップルの隙間からの横たわるミイラ。 ざっつぶん#14

どうも、コダカです!

先日、上野の国立科学博物館に特別展「ミイラ」を見に行ってきましたので、チラッとご紹介をしたいと思います。



金曜日、土曜日は20時まで開館しているということで、人に会うまで時間があったのでうろついてきました。

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何がすごかったかというと、今回上野に集合したのは古今東西総勢43体の皆様。これだけの数が一堂に集まるのは非常にまれなことで、エジプトから日本までいろいろなタイプのミイラが展示されていました。
ローマの国のチカラがエジプトまで及んだ時のミイラの棺の顔面にローマの影響が見て取れたり、子どものミイラに他人の大人の骨が埋め込まれたりといろいろ。
しかも、ミイラだけではなく、棺や装飾物も一緒に目の前で見ることができます。

それにしても特筆すべきは会場のカップルの多さ、、お客さんの半数以上がカップルじゃないか?と思えるほど大盛況。

ミイラだよ、ミイラ?死体だよ???
これデートで見にくる????

そんな彼と彼女たちがラグビーのモールばりに前進してきて、どーんと展示ブースの前からボクを押し出すこと数回。

ああ、男は(ひとりは)ツライよ…。

でもですね。
ミイラは非常にロマンティックで非常に精巧で非常に高度な技術で作成されることが展示や解説で、目から耳からよーく教えてくれます。

ジャッカルのお面をかぶったミイラ職人が何カ月にもわたって開いて捌いて詰め込みます!(↑エジプトの例です。他に展示されているものは作成方法が異なり、ヨーロッパに至ってはミイラというよりも遺体が自然保存されている感じでした。)

ミイラに感じる永遠の未来、そこで見つける二人の未来なのか…。

そういう主観は置いておいても、学生カップルのデートには勉強になっていいかもしれないという結論に達しました。

とにもかくにも、カメラ撮影禁止なので、1枚も画像がないのは残念ですが、非常に見ごたえがある展示の数々。

最後の部屋に、福島県石川郡浅川町の貫秀寺に安置されている即身仏「弘智法印 宥貞(こうちほういん ゆうてい)」のお姿も。

生きたまま一人土の中に籠り想像を絶する最期をとげるお坊さんの遺体です。
こんなところで遭遇できるとは考えてもいなかったので、思わず手を合わせてしまいました。

一通り会場を見終わり、出口の突き当りのベンチでふぅと一息。
2時間立ちっぱなしでじっくり鑑賞したのでけっこう疲れました。

この皆さんの亡骸を前にどんな気持ちでミイラとして未来へ送り出したのかと遥かむかしの人々に想いを馳せます。

日々の考古学の研究で解釈は変わってくるのでしょうが、永遠の命や来世への旅立ちのような、人間の中にある揺るがない気持ちや心の中にある不動のものというか、現在の死生観の中にも共通した想いもあるのかもしれないなぁと思いました。

開催期間も終わりに迫ってますので是非。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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常設展も見られます。

名称:特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
会期:2019年11月2日(土)~2020年2月24日(月・休)
開館時間:午前9時~午後5時(金曜・土曜は午後8時まで)
     ※入場は各閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
※ただし2月17日(月)は開館
※開館時間や休館日等は変更になる場合があります。公式サイト等でご確認ください。


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