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「運のよい人」と付き合え

「言葉に活かされてるな」と思うことがあります。私の場合、本の中にある著名人の言葉よりも、自分の生活において実際に誰かに言われた言葉、耳にした言葉、先生、上司、友人など色々な立場の人から頂いた言葉が、ずっと心に残る贈り物になっています。私は都合の良い人間なので自分の耳の痛い、傷ついた言葉はいつの間にか忘れてしまうようにできているようなので、心に残っている言葉たちはいずれもポジティブな要素として自分の生活に活きてきます。

2013年にセールスフォース・ドットコムに参画した時の話です。

入社時のオリエンテーションに当時の社長が登壇して下さる一コマがありましたが、そのセッションの最後に同期入社した誰かが質問しました。

「●●社長はどんな人と一緒に働きたいですか?」(のようなニュアンスでした)

それに対して間髪入れずに回答された言葉が今も心に残っています。

「運のよい人だ」「運のよい人と付き合いなさい」


運。こればかりは自分の努力だけではどうにもならない、生まれ持っている人がいる。そんな人と一緒にいれば良いことも増える。というようなお話だったと思います。

たしかに「自分は運が良い」と言える方、ポジティブなオーラが漂っている気がします。それが、謙虚さからくるもののケース、努力に見合ったあるいはそれ以上のものが返ってきた実感を持っているケース、よく分からないけど、そういう星の下で生まれたとしか言えないケース、いずれにしてもです。「運が良いと思っていると良いことが増える」と言えるほど簡単なものではないと思いますが、それでも、少なくとも「運が良い」と信じていると、身の回りの小さな幸せ系を見逃さない確率が増えたりもするのかもしれません。

メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が、高校時代に「夢をかなえるため」の目標(曼荼羅)の一つに「運」を入れていて、その為にゴミ拾いや挨拶、審判への態度を大事にされていた話は有名ですね。

「どんな人と働きたいか?」の質問に対して、もっとその人のバックグラウンド、マインドセット、スキル面など、そういう特徴的な話が返ってくるのかなと思っていたら、まったく別の角度の回答だったのが面白かったのと、考えれば考えるほど、「運が良い」と思っている方と「運が悪い」と思っている方、どちらの方と付き合いたいかと聞かれれば、前者を選びたい、とその後の生活で強く思うようになりました。

努力以上のリターンが返ってきたと判断するのもまた本人。努力の量も、リターンの量も、結局はその人の物差し次第であることが多いんだと思います。また、一般的にネガティブな要素として捉えられがちな、病気、事故、災害、これら予測できない事態についてもこれまた誰にでも一定の確率で起こり得る。そういうこともひっくるめて少なくとも「いってこいでプラス」と判断で来ている方、なのかな。素敵です。一緒にいたら益々良いことが訪れそうです。

ちなみに、私、めちゃくちゃ強運と自負しています。

中学、高校、大学、社会人とキャリア通じて一度もまともな試験を受けずに過ごせていることなどは良く周囲の皆に運が良過ぎる(ずるい)と馬鹿にされます。20歳の時、初めて頂いたオーディションの機会で大塚製薬カロリーメイトTVCMの主役を頂いたこと(ちなみに同じタイミングで放映されていた、別シリーズの主演は伊藤淳史さん、尾野真千子さんでした)などは、人生の全ての運を使い果たしたのでは、と心配しましたが、その後もまだ運は尽きておりません。26歳の時に頭金ゼロで購入したマンションは相談した全員に反対されましたが、しっかり10年後価格高騰でお釣りがきました。

ということで是非今後ともお付き合い頂けましたら幸いです。笑。




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