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幸せに生きる方法㊷

(1)人間の経済
 
どうしたら人が幸せになれるのかを考える
 幼少期を鳥取県米子市で過ごされた宇沢弘文氏。
終戦直後、旧制一高に進学し、続いて東京大学理学部数学科に進み、数学を専門に勉強されたといいます。そこから経済学へ転向。
理由は、戦後の混乱期においては、数学よりどうしたら人が幸せになれるのか考える経済学のほうが必要と思われたからだそうです。
 「経済学はどうしたら人が幸せになれるのかを考える学問」
 経済学というと、「マクロ経済」とか「ミクロ経済」とか厚い書物が頭に浮かび、難しい理論を学ぶものと思ってきたのですが、シンプルにいうと、そういう学問だったのかと宇沢氏の発想は私としては目に鱗という感じでした。
 宇沢氏の著作「人間の経済」に目を通してみると、本当に「どうしたら人が幸せになれるのか」を真剣に考え、経済理論を構築された方なのだなと思いました。宇沢氏の代名詞ともなった経済理論「社会的共通資本」は、こうして生み出されました。

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