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自己理解のススメ①

皆さんは、自分に長所があると思いますか?
いまの自分自身に満足していますか?

日本の若者は諸外国に比べて自己肯定感が低いといわれています。当社の派遣社員からもよく聞かれる、不安、孤独、自信がない、向いていない、将来が見えない、、、こうした感情はどうして生まれてくるのでしょう。課題や壁に当たってしまうとすぐに心が折れてしまうのはどうしてなのでしょう?他人の評価ばかりが気になってしまうのはなぜなのでしょう?

私たちが、他人に流されることなく、自分に自信をもつためには、自分がどのような人間なのか、自分自身を理解する必要があります。自分の才能や強みを正しく認識することは、自分に自信をもつことができるだけでなく、相互に尊重し合える良好な人間関係構築、他者貢献を通じた自己実現にも繋がり、ひとりひとりが輝きながら人生を送ることができると信じています。今回から何回かにわたって自己理解の重要性について話をしたいと思います。

日本の若者の自己肯定感が低い

若者の自分自身に対する意識を諸外国と比較した調査(令和元年度 子供・若者白書)によると、「自分には長所がありますか?」という質問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した日本人は62.2%。「自分自身に満足していますか?」という質問に対しては45.1%で、どちらもアメリカ、イギリス、フランス、韓国などの諸外国と比べて最も低い割合になっています。日本の将来は大丈夫?と心配になりますね。経済成長が滞っているとはいえ、日本はGDP世界第3位の経済大国。日本の若者の能力が諸外国に比べて劣っているわけではありません。

ではどうして日本の若者の自己肯定感は諸外国と比較して低くなってしまったのでしょう?「世界標準の自己肯定感の育て方」の著者である船津徹氏はオンラインの記事でこのように説明しています。

『自己肯定感は子どものあるがまま(個性)を受け入れ、尊重することで育ちます。しかし日本では、子どもが集団社会に参加する年齢になると、「個性」を抑制し、「集団」を優先することが要求されるようになります。当然、「個性」が強い子どもは、ありのままの自分を否定される場面が多くなりますから、自己肯定感が揺らいでしまうのです。』

プレジデントオンライン:「チャレンジしない子」「打たれ弱い子」が日本で量産されるワケ

日本では、家庭でも、学校でも、社会でも、出来ないことや課題を克服させようとする傾向にあると思います。ですから、日本人全体の平均的な学力やスキルは高いけれど”飛び抜けてすごい人”というのが少ない。これは個性より集団を優先した結果であり、またこのことが自己肯定感の低さを招いていると言えるのかもしれません。

私は、私のままでいい

あるがままの個性とは”自分らしさ”です。親が期待するこども、上司が期待する社会人、周りの人が憧れる誰かになろうとするのではなく、自分らしさをしっかりと見極め追及すること。自分らしさが、自分の魅力であり、長所であり、武器であると、自分自身を認めてあげること。そうすれば、何者かになるのではなく、私は私のままでいいと思えるようになります。それが自己肯定そのものですよね。自分らしさ以外の領域で、他人と自分を比べて卑下する必要はありません。

しかし、この自分らしさに気づくことがとても難しい。日本の若者だけでなく、世界的に見ても、約9割の人が正しく自己理解ができていないと言われています。それは、自分らしさは無意識のうちに発揮されていることが多いから。つまり、自動思考や意図的ではなく本能的にやっている行動、意識しなくてもできてしまうことなどに自分の才能が隠されているからなのです。ですから、自分を知る努力や理解する工夫をしなければなかなか見つけることができません。

無意識のかげに隠れた才能に気づく

内勤社員の皆さんは一昨年、ギャラップ社のストレングスファインダーを用いて、43種類の中から自分が強くもっている資質を知るという研修を行いました。今年度から技術者の採用や研修には、自分の個性を12匹の動物に当てはめて表現する個性心理学のツール、動物キャラナビを導入して自己理解につなげます。その他にも、MBTI16パーソナリティやVIA強み診断など、自己理解のためのツールが世の中に数多く存在しているのは、無意識のかげに隠れた自分の才能や資質を見つけるのが難しいからといえるでしょう。

私は「人にはそれぞれ必ず才能がある」と言い続けています。この才能はストレングスファインダーや動物キャラナビなどのツールを使って知ることができます。しかし、ただ知るだけでは長所や武器にはなりませんし、自己肯定感をあげることにもつながりません。才能に気づいたら、そこに投資して、強みに育てなければ、本当の意味で自分のものにはならないのです。次回は、才能を活かし育てるという話をしたいと思います。

あとがき

  1. ChatGPTを開発するOpen AIのCEOの座をめぐる週末の数日間の動きはすさまじかったですね。まだ真相の全てが見えているわけではなさそうですが、そう遠くない未来に映画になるのではないかと思うようなドラマでした。アメリカのITトップの判断の早さや、発信力はさすがだなと思いましたが、同時に結局は全て人間関係なんだよなとも思います。資本主義の思惑、トップの座をめぐる勢力争いが渦を巻く中で、結局最後は人と人の信頼関係が大切なんだと再認識させられました。

  2. 私の妻は中高と神戸に住んでいたのですが、先日部活の同窓会に行って、たくさんのスイーツをお土産に買ってきてくれました。さすがお菓子の街、神戸。どれもクオリティが高い!

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